静岡山岳会
Shizuoka Alpine Club

写真館

月例

山行

定例会

山岳会概要

定例会ニュース No.23(2017/03/16)

定例会出席者

桑畑、田嶋、田村、小田、赤石、村松、掛川、立浪、安陪、根本

3/3~4 富士山・御殿場ルート 立浪

夕刊企画の撮影だったため、撮影機材約10キロが加わり重たいザックを背負って登山開始。前日は雪。踏み後がうれしと思っていたら、ボーダーやバックカントリーの人たちですぐに違う方向に。
足首から時にすねまで沈み、なかなか高度を上げられず、山頂の予定が半分ほどの新六合目になってしまった。
氷の斜面のような場所で、平らな場所がないまま、小屋の暴風壁を利用してテントを設営。深夜から風が強くなり、朝方、張り綱がテントの根元から引きちぎれてしまった。
翌朝、日の出の撮影をしてから山頂へ。
相変わらずラッセルがあり、七合目でやっとクラストした。時々、突風が吹く。七合九尺の小屋の上の測候所暴風壁から夏道をたどってみたが、青氷でかなり悪い。アイゼンを蹴り込めば刺さるが、突風でバランスを崩したら、おそらくアイゼン が刺さらないのではという氷。とても滑落停止のピッケルは刺さるはずがない。
横の長田尾根に逃げて山頂へ。ここで滑落したら絶対に助からないと思う氷だった。山頂の撮影をしてすぐ下山。新六合のデポに付いたら17時。車に戻ったのは20時半だった。

3/3~4 北横岳、縞枯山  赤石

夏山のように人が多かった。

3/4 白馬乗鞍岳 山スキー  風岡

栂池ゴンドラーロープウェイー栂池自然園ー天狗原ー白馬乗鞍岳

快晴で乗鞍岳鞍部まではフリースで行く。2月8日に天狗原まで来た時は、樹林帯を縫って登ったが、今回は全く立木が埋まっていた。
あれから約1ケ月3~4mの積雪量があったことになる。乗鞍えは我慢の登りだ。
単調な急坂を小幅でリズムをとり、時々眼を上げて距離を推測する。東面から稜線に近付くと強風が襲う。頭を下げて耐風姿勢で暫くやり過ごす。頂上の岩陰でも風は容赦ない。休憩も取らず滑降の準備して100下のピークまで下ると嘘の ように無風でひざしが暖かい。ここでワックス掛けして急斜面に飛びだす。鞍部まではあっという間だ。
天狗原の祠の近くの木蔭で一服する。今日は気温上昇で雪が重くて滑りはイマイチ。登りではロープウェイ初日とあって長蛇の列が出来たのに、頂上では2~3人しかいなかった。天狗原でもチラホラだ。
お手軽なスキー登山として、どこへ行くか迷った時の訓練用ルートとしては最適か。

3/4 中央アルプス 大川入山  根田

天候:晴れ
治部坂峠7:30ー9:48横岳10:15-13:00大川入山13:45-冶部坂峠16:30
中央アルプス最南端にある標高1,908 mの山で3月月例のスキー山行のトレーニングをかねていってきました。トレースはついていたもの雪は20cmくらいの新雪、その下はクラストしている状態の雪質でした。
ショートスキーをもっていったもの、登りでスキーアイゼンつけるもシールが剥がれ、5組のパーテイに追い越され、結局登り4時間と考えていたが6時間かかりつぼ足で頂上につくことができました。
南アルプスがよく見え気分はよかったです。
滑ったのは頂上から20分程笹尾根のみ。あとは担いでの下山でした。スキー装備の不具合はパーテイー組む場合、時間の浪費につながってしまうことを痛感した山行でした。

3/4 安倍峠  根本、他1

八紘嶺に行こうと思っていたが、意外と雪が多く、スパッツを持っていなかっ たので安倍峠を往復した。安倍峠付近は積雪10㎝くらい。とても静かで、ここに テントを張ってゆっくりするのもいいなと思った。

3/4 城山  高本、熊谷

報告のみ

3/11~12 3月月例 焼岳(スキー登山)

内容は月例に記載しています。

【山行計画】

3/18~19  鳳凰山 根本、他1
3/18~20  大山、伊吹山 掛川、他3
3/18~20  鹿島槍ヶ岳 小田、高本
3/19    左門岳 赤石、他1
3/20    妙法ヶ岳 赤石、他1
3/23~25頃 平ヶ岳(?) 小田
3/27    十枚小屋(歩荷) 小田、赤石、田村、根本(安陪)
4/1~2 or4/2~3   阿寺山、大兜山  小田、赤石、田村、他2
4/11~13  蓮華温泉~雪倉岳or朝日岳 小田、赤石

定例会ニュース No.22(2017/03/02)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、小野田、鈴木、掛川、立浪、高本、根本(13名)

2/18 湯の丸山 山スキー  風岡

湯の丸山スキー場西ゲレンデリフトトップからハイクアップ平坦な登山道を鞍部まで行くといきなりの急坂に疎林の中を先行者のトレースを拾いながら登るが、かなりの急坂。
1時間で山頂に着き写真をとりシールを剥がして滑降開始する。見た目以上にテールが引っかかる。あっけなく終了する。

2/18~19 乗鞍岳(雪洞訓練)  小田、高本

2/18 乗鞍高原スキー場~2460m地点(雪洞構築)
2/19 2650m付近まで往復
高本さんの雪洞訓練である。
樹林限界下に快適な雪洞を掘って泊まった。翌日、乗鞍岳を目指したが、天候の回復が遅れ、強風とガスで視界が利かない。しばらく待ったが、2650m 付近から下山した。
下山して入浴を終えた頃、青空に乗鞍の山頂が美しく眺められた。(小田)

今回の山行の目的は山スキーでの乗鞍登頂と雪洞を作ることだった。
乗鞍高原スキー場のリフトを利用し、第3リフトまで登る。そこからは板にシールを張り、山スキーで登る。スキー場の上はバックカントリーのエリアではあるが樹木が一定の幅で伐採されていて、ゲレンデがそのまま続いているかのようだった。
天気も良く、爽快だった。約2500M付近ではやばやとビバーク。頂上は目指さず、その場で雪洞の適地を探す。やや急な斜面、雪の深さは約3M、少しブッシュが雪から顔を出す下のエリアを選択。小田さんに教えられながら雪洞堀を始める。
まずL字に斜面を削り、入り口を作り、そこから雪の奥に向かって穴を掘り進める。ある程度掘り進めたところで今後は左、右、上方向に掘り進め、居住空間を確保する。雪洞の中は静かで、風が吹いてもテントのように揺れることもなく、安心感があった。
翌日は昨日と打って代わり朝から地吹雪が舞っていた。風も強く、完全なホワイトアウトではないが視界はかなり悪い。しばらく、雪洞の中で待機し、天候の回復を待つことにしたがなかなか好転しない。行ってみようと言うことでとにかく歩き始めたが、30分程度で引き返えし、登頂はあきらめそのまま来た道を戻ることになった。
下山はスキーで下る。思いザックでスキーをするのも初めてであった。いつも通りではあるが、今回もかなり苦労をしたスキーだった。
今回は雪洞つくり、そして重量のあるザックを背負ってのスキーが経験できた山行であった。次回は登頂を目指したい。(高本)

2/18~20 ルートバーントレッキング 掛川、他1

3日間のトレッキングも毎日晴天に恵まれ素晴らしい景色が堪能できた。
NZのトレッキングコースは入山人数の規制から始まり、ゴミ一つなくとてもよく整備されている。日本も見習うところが多々あるとつくづく感じた

2/24~26 丹沢縦走  根本

2/24 ヤビツ峠9:10~10:50三の塔11:00~11:50行者ヶ岳11:55~13:25塔ノ岳13:35~15:10丹沢山15:20~16:05不動の峰休憩小屋
2/25 幕地6:05~7:10蛭ヶ岳7:20~8:35臼ヶ岳8:50~11:00檜洞丸11:10~13:30犬越路避難小屋
2/26 小屋6:35~8:20大室山8:35~9:45加入道山10:00~12:20西丹沢自然教室

久々に重いザックを背負っての縦走。前日に雨が降ったので、初日は登山道に雪はほとんどなかった。
天気はいまいちで雲が多いが、丹沢周辺の山々は見えた。計画では臼ヶ岳に泊まる予定だったがコースタイムを計算間違いしており、だいぶ手前の不動の峰の休憩小屋に泊まることにした。完全な小屋ではないが四方の半分くらいは壁がある場所。小屋周辺は膝くらいの積雪あり。先客の夫婦がいたがテントを2張張ることができた。夕方から雪が降りだした。
2日目、小屋周辺の雪は締まり、ぬかるみも凍っていたため昨日よりも歩きやすい。昨日より雲は少ないが、富士山、アルプス方面は展望なし。蛭ヶ岳から先はアップダウンが多く、岩場が凍っていたりして、なかなかスピードが出ない。登山道が整備されているのはいいが、階段が多くて疲れる。昼過ぎに犬越路避難小屋に到着。疲労感あり、両膝も痛くなっており、この先3時間歩いて加入道避難小屋まで行く元気はなし。無理をする山行でもないし、ここで終了。ビールを飲んで昼寝をして贅沢に過ごす。
3日目。夜間から星空が広がっており、朝は快晴。昨日の時点ではここから下山しようと思っていたが、昨晩よりも膝が良くなっていたので、大室山、加入道山を周って下山することに。富士山と南アルプス、南八ヶ岳が良く見えて最高の景色だった。沢沿いの道を下り、西丹沢自然教室に到着。バスが10本近くあると書いてあったので油断していたが、昼前後の便がなく2時間以上待つので、温泉まで歩くことにした。途中、全国名木百選、樹齢2000年の立派な箒杉を見ることができた。

2/25 神楽、雁ヶ峰 山スキー  漆畑、風岡、他1

神楽スキー場第五ロマンリフトトップから雁ヶ峰ツアーを予定していたが、ホワイトアウトの為の神楽峰で引き返す。
家から湯沢まで3時間半で行けて、八方尾根より早い。
ゲートで登山届とビーコンチェックするが、パトロールが、雁ヶ峰方面は人が入っていないし、アイスバーンの可能性があると警告された。準備して稜線までハイクアップするとホワイトアウトで危険を感じる。それでもと、稜線伝いに神楽峰まで行くが前回晴天の時は、何でも無かったこの道が困難を極めた。物凄い積雪で断崖絶壁が出来ていて、雪庇も発達!慎重に歩を進めて神楽峰頂上に10時半に到着。波打つ稜線なのでシールをそのままに分岐に戻りシールを剥がしてゲートまで戻る。後はこのゲレンデいちおしのコース外の豪快なツリーランと下山道のショートカットで楽しんだ。(風岡)

2/26~28 仙人窟岳と廃村加須良  小田

2/26 飛越橋9:50~13:50オゾウゾ山14:10~16:00桂と加須良の峠(BC)
2/27 BC7:03~11:18仙人窟岳への尾根1270m地点11:45~13:35 BC 14:20~14:35加須良集落跡
2/28 加須良集落跡6:30~6:53桂と加須良の峠~9:25オゾウゾ山9:40~11:20飛越橋

白川郷の奥に、嘗て小さな二つの合掌集落があった。越中桂と飛騨加須良である。どちらも昭和40年代の半ばに廃村となり、今は跡形も残っていない。
豪雪の地で、冬はもちろん孤立していた。何かことがあるときには、集落の入口に聳えるオゾウゾ山を越えるしかなかったという。そのオゾウゾを越えて加須良に入り、一夜を過ごした。今回、仙人窟岳は付け足しである。

2/27 京丸山(1469m)  赤石、他1

浜松市春野町石切集落から登って往復した。
この山は上部にまで林道がついている。林道の下部から上部へのショートカットの登山道が標高差350m程と、上部の林道から分かれて山頂までが標高差約400mが登山道だった。全体の標高差は約1000mなので林道を登った標高差は250mだった。
だが林道の標高差250mを稼ぐのはかなりの歩きだった。帰りは途中にある旧藤原家を通ってきたので林道を上から下まで全部歩いた。このため林道を歩いたのは全行程の6~7割だったような気がした。ただ登山道はかなりの急登だった。やや曇りの空で山頂では少しみぞれが降ったりしたが、9時に歩き始め山頂には午後1時、下山は5時で一回り約8時間の行程だった。登山者には会わず静かな山だった。

2/28 毛無山  風岡

膝痛のリハビリを兼ねて登る。
いつもと違って、1歩1歩ゆっくり登る。登り2時間30分、下り1週間40分。ノロノロ登山で、痛みが薄れた。

3/1 越前岳  風岡

報告のみ

【山行計画】

3/3~4  北横岳他 赤石、他多数
3/3~4  富士山 立浪
3/4    城山 高本、熊谷
3/8    阿寺山or大兜山 小田、赤石、田村、小野田、他1
3/16~18 白馬乗鞍岳 赤石、他多数
3/18~20 鹿島槍ヶ岳 小田、高本
3月下旬  平ヶ岳(3日間)
<月例>
3/11~12 焼岳 小田、根田、田村、赤石、小野田、鈴木、掛川、漆畑�(立浪)

定例会ニュース No.21(2017/02/16)

定例会出席者

田嶋、田村、小田、赤石、苫米地、小野田、鈴木、立浪、高本、根本

2/4 安倍峠パトロール 漆畑、掛川

快晴無風の絶好のハイキング日よりの中、静かでメルヘンチックな安倍峠を堪能できました。
積雪10センチほどかな。一部、残雪の凍結があり、チェーンスパイクを使用しましたが、特に悪いところはありませんでした。
東側登山口、トイレの先の舗装路にミニ土砂崩れあり。早く下山したので虹の湯でまったりのんびり。日ごろの疲れを癒しました。(掛川)

2/4~5 輝山、大崩山  小田、赤石、根田、高本、根本、小野田

この記録は山行報告に記載してあります。

2/5 伊豆・城山  熊谷

この記録は山行報告に記載してあります。

2/8~11 裏磐梯トレッキング  赤石、他1

裏磐梯高原に住んでいる妻の友人宅の雪かきに行ってきました。さすがに豪雪地帯でした。
雪かきをしたあと近くにスキーでのトレッキングに行ってきました。平日のため裏磐梯スキー場のリフトが休業だったのでゲレンデからシールで登高し上部から歩き磐梯山の中腹にあるイエローフォールへ行ってきました。ここは火山の硫黄分のためか岩が黄色でそこを流れる水が凍っていて黄色の滝に見えます。
約3時間半でした。
翌日も雪かきの後、不動滝へのトレッキングをしました。滝の凍ったところが青く見えてブルーフォールとも呼ばれるようです。こちらはスノーシューで2時間20分ほどでした。裏磐梯の一帯は多くの湖や沼が凍って平地での雪歩きも楽しそうです。

2/8 天狗原 山スキー 風岡

この1週間でこの日だけ高気圧が張り出し天候が回復の予報という。
前日はガスと強風の中八方尾根で滑る。白馬乗鞍岳登頂の計画だったが、栂池スキー場の自然園までのゴンドラが動いていないし、数日前雨が降ったと言うし、初めから、天狗原までと決めていた。
ゴンドラ終点から成城大学小屋までは、体が重くこの辺から引き返そうと思ったりした。ここまでくると天狗原全体が迫ってくるし白馬、八方尾根などの山の展望に励まされ、黙々と急坂にシールを進めているうちに、むしろ坂がきつくなるほど調子が出てきた。
成城小屋から尾根沿いに左方向を乗鞍の鞍部目指した。トレースはいつの間にか風で掻き消されていた。台地に出ると右側に方向を変えて天狗原の中央にトラバースした。広大なノートラックのバーンが目の前に広がっている。涎垂の光景だ。苦労して登ってきた斜面も一気に滑れば、成城小屋まで10分もかからないだろう。 シールを剥がしてルートを探すが、ここはノートラックの中央の浅いルンゼしかないだろう。早く行かないと後からきた外人に荒らされてしまうだろう。意を決して飛びだす。大回りで、3,4回転するが一気に行ってしまうのが勿体なくて、木の影で一服する。天気といい雪質といい申し分ない。そこからは一気にスキー場まで林道をショートカットして帰った。会心のロングルートであった。

2/11~12 鍬の峰スキー登山  小田

2/11 林道を1時間進んだところで、テレマークのビンディングが破損。使用不能となる。シュリンゲで縛り付けて下山。白馬村の山道具屋でテレマーク道具一式をレンタルする。
2/12 登山口6:30~9:30前越平~10:50 1526mP 11:25~11:40前越平11:50~12:40登山口
前越平の手前でショートカットを試みるが、ブッシュが深くて断念する。40分のロスタイム。前越平は気持ちのいいところである。
ここからの斜面は唐松の植林地で、樹間も透いていて美しい。1526mのピークまで簡単に登ってしまった。積雪1~2m。ここで蓮華大橋からの一般コースと合流である。鍬の峰の頂上へは、スキー向きの尾根ではないが、1時間もあれば行けるだろう。しかし、翌週、この一般コースから新人訓練で来るつもりなので、雪の面をきれいなままにしておきたくて、今日はここまでとする。帰りは、今年一番の粉雪が楽しめた。

2/11~12 猫岳  高本

先週の山スキーと同じルートを徒歩で臨む。スキーをアイゼン、ワカンに履き替え、同じ平湯峠入口から猫岳を目指した。
雪は先週より多い。ワカンを履いていても膝までもぐる。距離を稼ぐため林道ではなく、出来る限りショートカットしながら峠を目指した。今回あえてワカンにしたのは、ラッセルの訓練のつもりだった。先週と同じ場所を選んだのは、ルートが分かっていること、スキーとの時間の比較もできると思ったからだった。
峠までは3時間半かかった。先週スキーで登った時は自分の技術でも3時間程度だったのでやはりスキーの機動性は高いと思った。それに時間より体力的に楽だと思う。峠から先も山スキーと同じルートをたどり、結局、1900m付近の斜面でテントを張ることにした。2:20分、ここまで約8時間、かなり疲れた。
夜はかなり冷えた。
マイナス12℃くらいまで下がっていた。タオル、手袋をテント内で干していたが、煮炊きのしっけも吸い込み、翌朝はがちがちに凍ってい。そのため、翌日は予備の手袋を使用することになった。
テントに荷を残し、翌日は行ける所まで行って引き返す予定だった。この時点で猫岳ピークは諦めていた。ただ、下山にどのくらい時間がかかるか不安があったため、下山のタイミングを図りながら、2150m地点で引き返すことにした。この時でまだ10:40分、暗くなるまでまだ6時間以上ある。ここまで約12時間かけて登ってきているが、登りはほとんどラッセルで登っているので時間的にも余裕を持って下れると思っていた。
誤算もあった。登山開始から雪が降り続いていたため、雪は昨日より深くなっていた。それでもまだ下りは良かったが、途中の林道では吹き溜まりのように雪は積もり、深いところでは腰まで潜った。平坦な林道を平湯峠まで歩くのは大変だった。登り斜面であれば雪を掻き分け落とすことができる、下り斜面であれば雪の上に乗って下ることもできる。平坦な地形では雪の圧を脚力だけ押しのけなければならない。思った以上の時間がかかり、体力が消耗した。
結局は下りは約5時間半かかった。
今回の山行の高低差は約800m。丸二日かけて800mしか登れなかった。
100m登るのに1時間半かかった計算になる。もちろん、雪の深さ、雪質、山の斜度等の条件が違えば一概には言えないだろうが今後の雪山登山の目安になるだろうと思う。
また、手袋は下山してもまだザックの中で凍ったままだった。長期の山行であればおそらく予備手袋のみでその後は対応しなければならなかっただろう。手袋を凍らせない、その前に濡らさないことは今後の課題になった。
雪山は行ってみなければわからないところも多いと実感した。急な天候の変化もあれば、アクシデントや誤算もある。準備、余裕のある計画、そして慌てず、焦らないことも大事だと思った山行になった。

【山行計画】

2/18~19   乗鞍岳 小田、高本
2/27~3/1頃 スキー登山 小田 ※参加者募集中
3/18~20   鹿島槍ヶ岳 小田、高本
3月前半   富士山(1泊2日) 立浪
3月中~下旬 スキー登山 小田 ※参加者募集中
<月例>
3/11~12 焼岳

定例会ニュース No.20(2017/02/02)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、掛川、風岡、江戸、安陪、高本、根本

1/20 横手山~鉢山・山スキー 立浪、赤石、風岡、安陪、田村、小野田

志賀前泊でゲレンデスキーをするよりもツアーがいいのではと計画したが、ルートを見誤り、帰還が20時過ぎになってしまった。
通常は1時間30分ほどのコース。
インターネットでは、入り口の詳しい情報が得られなかった。
地図上では長野、群馬県境の尾根を滑る感じだが、地図を良く見ると微妙に群馬県側に県境の線が書かれていた。これを尾根上だと思っていたのが勘違いの発端だった。また、ルートに入るときにジオグラフィカで確認していればミスは無かったで、これも反省材料。コースアウトに気づいて、戻ろうとの意見が出たが、ジオグラフィカで確認すると斜めに滑って行っても草津峠に出られるので、そのまま進んだ。滑ってみると、下りすぎていたので、気づいた時点でシールを付けて 平行移動に切り替えれば良かったと反省している。また、ビーコンのスイッチを入れ忘れていたのに気がついたのも、コースインしてから。
反省だらけのスキーツアーになってしまい、参加者に迷惑をかけてしまい、申し訳なく感じています。(立浪)

下りるところを少し手前で降りてしまったがジオグラフィカ(登山用GPSアプリ)をリーダーが見ながら戻ることなく草津峠に着いた。
山荘には遅くなると連絡済み。荷も軽く、立浪さんがトップでラッセルしてくれたので楽で楽しかった。(田村)

11時出発、16時宿という予定であったので、スキー登山というよりは、ゲレンデスキー+αという軽い気持ちでいたたため、ヘッ電を忘れるという大失態をしてしまった。
立浪さんの馬力に敬服。風岡さんから色々と教えてもらい、貴重な経験をした。静岡山岳会の絆が深まった山行であった。(安陪)

最初の方角確認、間違いに気づいた時に戻るなど、猛省すべき点が多かった。(風岡)

立浪さんのお世話で利用させてもらった「中日山荘」は快適だった。
初日の横手山から鉢山を目指したスキーツアーでは予定した尾根上のコースを外れてトラバースしながら下ったが意外に時間がかかった。
コース取りにやや難があったようだった。宿に入った時刻が暗くなってしまった。それでも全員元気で行動できた。思い出に残るツアーになった。(赤石)

1/21~22 準月例:志賀高原ゲレンデスキー 佐野、加藤、山本、田村、小田、清水、赤石、漆畑、村松、小野田、鈴木、風岡、立浪、安陪、高本、他1名

記録は月例山行に記載しました。

1/21~22 大黒尾根  根田  天候:両日とも晴れ

1/21 白石5:15-11:00大黒尾根1500m付近-16:30支尾根1029m-小沢のBP17:30
1/22 BP7:00-つり橋9:35-白石10:40

正月山行で置き忘れたポールを探しに行ってきました。
1300mは傾斜ある斜面は落ち葉が現われていて斜面に1400m付近>積雪20-30cmですっかり雪に覆われていて場所の特定がむずかしいのが現状でした。
1400-1500間をトレースの位置(目線)を変えて2往復して泊地をこれと思われる箇所を3箇所程度(黄色のテープでマーキング)ピッケル、足でかいたり整地したが見つかりませんでした。
下山時1300m付近よりの帰りに左の枝尾根(地図上1029mの尾根)に入ってしまい。小沢でファーストBPとなってしまいました。

真那板山スキー登山  小田、赤石、田村、小野田

1/26 大網P7:40~8:20林道終点~12:00真那板山12:50~15:05 P

北小谷の山である。雪深い大網集落から登る。
ここは、塩の道千国街道の宿場だったところである。おとといまでは風雪が荒れ狂っていたが、今日は快晴。除雪もすっかり終わってのどかな気分で登る。昨日1日の晴天で雪も落ち着き、大して潜らず登れた。山頂は雨飾山の展望台であった。往路を滑降した。(小田)

日帰りスキー登山なので荷が軽く、無風快晴で登りも楽しい。
朝日、雪倉、駒ケ岳、赤禿山、雨飾山など等、素晴らしい眺め。 雪質も良く、とてもよかった。(田村)

1月26日 前夜、小谷道の駅に泊まった。
この山は長野県小谷村にある山で大網集落から往復した。集落の中の雪をどかした広場に駐車して南東の方角に見える真那板山を目指す。
積雪は1メートルくらいで林道から樹林の中に入りくるぶしくらいのラッセルで登った。やや急な斜面はキックターンや踏み替えターンで登れた。風はなく快晴に近い好天気だった。目の前には雨飾山が大きく見え天狗原山、金山が望めた。西には白馬岳から北へ白く輝いている山々が連なって見える。山頂は絶好の展望台だった。
登りが約4時間半、降りが約2時間の行程だった。(赤石)

快晴、無風、新雪で登り易く一度も苦手なキックターンをせずに登れた。途中の林も雪面に木々の影が映り素敵な雰囲気だった。
頂上近くでは白馬方面の山々、頂上からは雨飾山がくっきり見える素晴らしい展望だった。
昨年痛めた膝はスッキリ治らず、先週3日間のスキーでまた痛みだしていた。滑りは膝が安定しない感じで踏ん張れず、転んでばかり。恐怖感もあり時間がかかり大変で、楽しんで滑るところまでは行かなかった。去年より下手になってしまいがっかり。参加しないつもりでいたが、やはり参加させて頂いて良かった。(小野田)

1/28 大黒尾根(テントポール回収)  根田、高本 天候:晴れ

1/28 白石5:40ー10:20大黒尾根1550m-つり橋13:35-白石14:30

高本君が計画、それに便乗しポール探しにいってきました。
雪は先週と比べてへっており、1400m付近でやっと雪が現れる状況でした。先週マーキングをした場所より、左へ約20m付近を高本君がここと整地をしてところでポールを見つけました。記念写真をとり、先週の道迷いの件があり慎重に下りました。(根田)

年末年始山行時に紛失したテントポールの回収のため再登山。
前回と同じルートを登り、幕営地である1550M地点に向かう。年末時は初日幕営地まで積雪はなかったが、1200~1300M付近から年明け後の降雪が残っていた。幕営地付近は20~30㎝の雪が積もっており、スコップでテント場付近を掘り返す。テント設営地すぐ近くの雪の下から無事テントポールを回収、やはりテント撤収時にザックに入れ忘れていた。
下りでは尾根の分かれ道で何度もルートの確認を行った。バリエーションでの下りの難しさを実感、尾根を一本間違うだけ大きくルートを外すことになる。地形、高度からしっかり読図を行い、方向を定める必要がある。最後に山行時は常に装備の確認を行うことの重要性を再確認したい。(高本)

1/29 二十六夜山(310m) 南伊豆町にある山  赤石、他2)

この記録は山行報告に記載してあります。

1/31 安達太良山  風岡

強風でリフトが動いていなかった。岳温泉から登り勢至平の端まで行ったが、灌木が低く風が強くて進めないので、そこから滑ってきた。

【山行計画】

2/4     安倍峠パトロール 掛川、漆畑
2/4~5   輝山、大崩山 小田、根田、赤石、小野田、高本、根本
2/10~12頃 蝶ヶ岳 小田
2/18~19  飯嶋さん初冬山 小田、飯嶋、根本 ※参加者募集中
2/18~20  ニュージーランドの山 掛川、他1

定例会ニュース No.19(2017/01/19)

定例会出席者

佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、掛川、立浪、高本、根本(10名)

1/14 丹沢 掛川、他

ヤビツ峠~三ノ塔~ヨモギ平~行者ヶ岳~政次郎尾根~大倉

三ノ塔と行者ヶ岳以外は初めて歩く道だった。
地図上には載ってなかったり、点線のコースだが、積雪のおかげでどこでも歩ける状態ではあった。が、部分的に雪が深くトレースもなかったので書策新道の下山は諦めた。
寒い一日だったが、降雪はなく天気は一日中良かった。下山は走ったり早歩きで9時間行動だった。

1/17 新人読図研修  井川峠  小田、赤石、小野田、飯嶋

大城~一服峠~深澤山~井川峠へのトラバース開始地点~1658mピーク~大城

詳細は山行報告に掲載しました。

【山行計画】

<準月例> 志賀高原ゲレンデスキー
1/20 横手山~鉢山 赤石、風岡、立浪、安陪、田村、小野田
1/21~22 ゲレンデスキー
金曜発:2泊3日
赤石、立浪、田村、小野田、風岡、安陪、清水、清水夫人
土曜発:1泊2日
佐野、加藤、小田、漆畑、村松、鈴木、高本、山本(現地集合現地解散)

1/25~26 スキー登山(未定) 小田、赤石、田村、小野田
1/28~29 未定 高本
1/29   二十六夜山 赤石、他1
1/30   新人ザイルワーク研修 立岩 小田、飯嶋 ※参加者募集中
2/4~5  高本さん山スキーデビュー 小田、高本 ※参加者募集中
2/18~19 飯嶋さん冬山体験 小田、飯嶋 ※参加者募集中

2/4    パトロール(安倍峠周辺) 掛川、漆畑
     ※参加者募集中(希望者は掛川さんまで連絡をお願いします)

定例会ニュース No.18(2017/01/12)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、加藤、小田、清水、赤石、苫米地、村松、小野田、鈴木、掛川、立浪、安陪、高本、根本(17名)

12/18 菰釣山(こもつるし)(1379m)  赤石、他1

記事は山行報告に掲載してあります。

12/23~24 八ヶ岳  小田、高本

12/23 美濃戸9:00~11:20赤岳鉱泉BC設営~ジョーゴ沢氷トレーニング 12/24 BC6:05~7:20石尊稜取り付き(30分ほど時間待ち)~11:10終了点~13:15BC14:15~15:50美濃戸

前日の雨で氷が溶け、ジョーゴ沢はこれまでで最もひどい状況であった。
石尊稜は2パーティが取り付いていて待たされる。上部岩壁は右のルンゼから這い上がった。(小田)

1日目
始めてのアイスクライミングに挑戦。
まずはジョウゴ沢にてアイスクライミングの練習の予定だったが、先日の大雨のせいか滝の氷は溶け、滝の周りに氷が残るのみ。登れる状態ではなかった。巻いて登るが、次の滝でも氷の下を滝が流れ、氷はもろい状態だった。結局、滝でのクライミングはあきらめ、隣のルンゼを詰め、やや傾斜のある場所の氷で模擬的なアイスクライミングを行う。
ピッケルは思うように氷に突き刺さらない、氷が脆いとただ氷を割るだけになり、思うように自分を確保することができない。また、寒さの中のロープワークは全く要領が悪く、普段できることもできなくなる。雪、氷、寒さの中のクライミングはまた別ものだと考え、そのための練習も必要と感じた。

2日目
中山尾根に向かう登山道途中から沢に入り、詰める。
俣を詰め、斜面を登り、尾根に出る。最初の岩場の取付きではすでに2~3パーティーが取付いており、ここで順番待ちとなる。寒さと雪の斜面での順番待ちはつらく、安全の確保にも注意が必要だった。
小田さんがリードで登り、自分はセカンドで登る。小田さんの合図で登り始めるが、なんとなくいつものように登り始める。なかなか思うようにいかない。
次の順番待ちの人からアイゼンの爪を立てるように注意され、事前に行った立岩での練習を思い出す。爪を立てることによって始めて安定感が出てきた。その後は常にアイゼンの爪を意識して登るようにした。次の岩場では時間の関係から直登せず、巻いて稜線に出るルートをとる。
雪の斜面は深く、トラバースの途中で少し足が流れ、思わずピッケルにしがみつく。岩場ほど安全を意識していなかったが、雪のトラバースにも今後十分な注意が必要だと思った。稜線に出て、地蔵尾根から下山、赤岳鉱泉に戻る。始めてのアイスクライミングはこれまで岩稜登攀との違いに気付かされたクライミングになった。(高本)

12/24 入笠山  根本、他1

リハビリ目的で雪山ハイキング。
ゴンドラで上まで行ったので、山頂まで往復2時間くらい。山頂にはたくさんの人がいた。雲が多く展望はいまいちだった。行きにマナスル山荘でカツカレーを食べたが、間違いなく摂取カロリーの方が多い山行だった。

12/25 寧比曽岳(ねびそ)(1130m)  赤石、他1

記事は山行報告に掲載してあります。

12/28~29 八ヶ岳ジョーゴ沢 風岡、立浪、他1

八ヶ岳のジョーゴ沢でアイスクライミング。
もう一人の参加者がアイスが初めてというので、ジョーゴ沢右俣から本谷に変更。県警への変更届けは時間がかかってしまった。
28日は赤岳鉱泉にテントを設営後にアイスキャンディーで練習。
緩やかな氷や垂直の氷で練習。参加した人はモンブラン登頂経験があると言っていたが、垂直の氷には悪戦苦闘でダウン。
29日、混んでいると思い早立ちしたが、順番待ちなくF1に。
2日前の雨で水が流れていて、いいルートを取れないので右側から巻いて次に。F2は中央に水がほとばしるように流れていて、階段状に登れる場所は水流のために右側の垂壁から取り付く。
まだ暗く、ヘッドランプ頼りのクライミングでリード。垂直すぎてなかなかアイススクリューを打ち込めず苦労した。暖傾斜になって2本目のアイススクリューをねじ込むと、氷は薄く岩に当たってしまった(回収後、買ったばかりのアイススクリューの刃先は岩で曲がっていてがっかりした)。
ビレーポイントまで上がり、セカンドを上げていると、登れなくて降ろしてほしいと言われた。降ろすためのカラビナをセットしていなかったので、セットしようとしたが体重がかかったシモンのトゥーキャンに下降用のカラビナは通らず、悪戦苦闘した。
カラビナの形状にもよるが、最初からセットしておかないと、下降用のカラビナが通らないことが分かった。
下まで降ろしてから、懸垂下降でアイススクリューやランニングを回収して、3人で右岸を高巻く。再び沢を遡行。
F3は氷のすぐ下に水が流れているのが分かる薄い氷。風岡さんと二人ならザイルはいらないが、こんな何でもないところで落ちられたら困るので、安全のために確保した。そのまま本谷をつめたが、参加者の疲労が強く次の滝を軽く登って、同ルートを下降。
不完全燃焼の氷ではあったが、骨折続きで冬の登攀ができない年を2年も過ごしたので、久しぶりの氷は楽しかった。(立浪)

12/30 美ヶ原  根本、他1

先週よりも少し長めの山行。
と言っても往復3時間半くらいで荷物も軽い。山頂までアイゼンはいらなかった。快晴で、八ヶ岳、南アルプス、北アルプス南部と最高の展望だった。次回は重いザックで練習できそう。

12/29~1/1 南ア 白根南嶺 大黒尾根-笊ガ岳-伝付峠 根田、高本

天候 全日:晴れ
12/29 白石-大黒尾根1300m付近
12/30 1300付近-大黒尾根2450m付近
12/31 2450m付近-這松尾-笊ガ岳往復-生木割2530m
1/1  2530m天上小屋山2350m-伝付峠-保利沢小屋-八丁峠-田代第2発電所-新倉-白石

当初の計画は白石から大武刀尾根でしたがとうも登山道がない、渡渉が予想されるとのことで東にある、大黒尾根に計画を変更。藪尾根だと想定していましたが、計画では2日目には尾根を抜け笊を往復しているはずでしたが、2日日の這松尾根手前のシラビソ帯2450m付近を12:30から16:00まで私の読図ミスによりまったく地図の上では動いていませんでした。
高本君は初めての冬山にかかわらず、一人で全ルートをトレース、夕食のまかしたのですが全部生食、それも1日目水を3L担ぎあげでの山行で本人曰く、南アルプスにもこんなバリエーションルートがあるとはと楽しんでいました。
一方私の方は荷を背負での直登りと藪コギは、高本君を待たせるばかりで、ももはパンク状態でした。4日目は伝付峠から新倉への下山へ変更しました。
私は小笊と富士山を眺めならの大キジタイムこれができたことかみしめことができ、これそザ南アルプスの登りだと余韻にふけっているの実態でした。
1日目の泊地にポールを忘れたもの今後の教訓にし、ふたたび訪れることができるよう山行計画をします。(根田)

2:30 出発
3時:新東名高速道路/清水IC待ち合わせ まずは奈良田に向かう 奈良田に自車を駐車、根田さんの車で白石に向かう
6:00 白石集落に到着
6:45 白石集落 スタート 気温0℃ 晴 集落を抜け、川沿いの林道を歩く
(途中、工事用林道で道を間違える ⇒30分程度ロス)
8:25 吊り橋 渡渉 水汲み(休憩)吊り橋は朽ちていて、渡ることは不可。
川を渡渉する。テント場に雪がないことも想定し、沢で水を汲んでおく
8:55 尾根への取付き 550m付近 (急登) 尾根への斜面を登る。急斜面の上、脆い土砂と落ち葉のため足場が安定しない。アイゼンを使用しながら登る。ところどころテープの印はあるが、道らしきものはない。
9:30 尾根の上に出る(休憩)尾根には植林の林道が残るところもあり、踏み跡も所々であるが認識できる。
10:50 作業場 約900m付近 昔の伐採、植林のための作業場に出る。平らな地形。(休憩)
↓(藪、倒木の中を登る)
13:15 1300m付近 (休憩⇒13:40)
14:00 1400m付近 なだらかな地形 (休憩)
15:00 1550m付近 (幕営) 雪は少なく、日影の場所にうっすらと残る程度落ち葉の上の雪をスプーンですくい集める。
■12月30日
<行程:大黒山から這松尾山への尾根道>
4:10 起床 気温-5℃
6:15 スタート 前日、思う程高さを稼げなかったため、早めに出発。藪、倒木も少なくなり、前日に比べ歩き易くなる。
7:15 1650m付近?(休憩) 気温:‐2℃
8:00 稜線に出る 1900m付近 想定より早く大黒山への尾根に出る。高度を見誤っていた可能性あり。
8:30 大黒山 山頂 1990m
10:00 (休憩)
11:00 (休憩)
12:20 (休憩)苦しい登りが続く。ピークを幾つも越えながら、進む。小さい岩場もあり、ブッシュに分け入り、倒木を越え、尾根を登り、下りながらピークを目指すが、何度も最高点のピークを間違う。
16:00 2500m付近(幕営)結局、尾根の最高点まで到達できず、小さな平場を今夜のテント場とする。ここでポールを忘れていることに気付く。テント場横の木の枝にロープ、シェリングをかけ、何とかテントを設営する
■12月31日
<行程:這松尾山 ⇒ 笊ヶ岳(往復) ⇒ 生木割山>
7:00 スタート
8:00 這松尾山から稜線に出る 荷物をデポ テント場から稜線は近かった。稜線のガレ場付近にザックをデポし、笊ヶ岳を目指す。
9:15 笊ヶ岳へスタート 笊ヶ岳頂上付近に近づくにつれ、雪は深くなり、最後はラッセルとなる。
11:45 笊ヶ岳山頂(休憩) 冬の晴天、澄み切った青空、甲斐駒、千丈、北岳から聖、茶臼までくっきりと見える。南アルプスのパノラマを満喫。
12:15 往復 笊ヶ岳を下山
14:15 デポ地点に到着
14:45 スタート
15:25 生木割山山頂(幕営)
■1月1日
<行程:生木割山 ⇒ 天上小屋山 ⇒ トラバース道 ⇒ 伝付峠 ⇒ 新倉 ⇒ 白石>
6:30 スタート
8:15 天上小屋岳
8:30 トラバース道起点(休憩)長いトラバース道はアイゼン、ワカン歩行もいい訓練にもなった。
10:30 トラバース終了点
10:45 林道起点
11:45 伝付峠(休憩)ポカポカ陽気、鳥のさえずり、さっきまでの雪の世界から下界に降りてきたような、意心地の良い場所だった。
12:05 下山開始 伝付峠を下る(途中、渡渉)
14:10 東京電力小屋(休憩)
15:00 八丁峠頂上(休憩)
16:00 発電所(休憩)
17:25 新倉バス停
↓徒歩で移動
18:55 白石集落
今回の山行で最も反省すべき事は初日のテント場にテントフレームを忘れてしまったこと。当日は暗い内のスタートだったこともあり、撤収のさいにザックに入れ忘れてしまった。幸い行程は樹林帯の中だったため、ロープでテントを吊り、テント内の空間を確保できたが、稜線でのテント設営は無理だっただろう。今後の教訓としたい。
急登、藪、倒木の中のバリエーション、アイゼン、ワカン歩行、雪のラッセル等さまざまな要素のある山行でもあった。長期で山に入るチャンスの少ない自分にとっては良い冬季訓練にもなった。今後も経験を積み重ね、山登りの力をつけていきたい。(高本)

1/4~5 穂高天狗尾根  小田

1/4 新穂高10:03~12:45白出沢出合~15:07天狗尾根取り付き点1840m地点
1/5 発7:00~9:10小岩場を越えた地点~10:28白出沢出合10:50~12:40新穂高
出発とともに雪降り出す。意外によく降り、気温が高いため、幕場へ着く頃にはずぶぬれとなる。夜、天候回復し、気温がぐんぐん下がる。濡れた体に辛い夜となった。
翌朝、尾根に取り付くが、睡眠不足に加えて腰が痛み出す。覇気がなくなり、意気地なくも撤退を決める。また一つ、課題を作ってしまった。このコース、もちろんトレースなし。再起を期すつもりである。

1/7 朝日岳 掛川、他1

なかなか行く機会がなかった寸叉三山の一つ、朝日岳に行ってみた。登山道の約90%が急登でなかなか登り応えのある山だった。
三連休の初日、快晴が見込まれる唯一の一日だったのに、誰にも合わなかったのはこのせいだろう。良いトレーニングになった。

1/7~8 甲斐駒ヶ岳:黒戸尾根往復  高本

■1月7日
3:05 静岡市内出発
5:30 竹宇駒ケ岳神社 駐車場着
6:00 スタート
7:48 笹の平分岐 1520m 0℃ 快晴 無風
9:00 1850m 0℃ 快晴 無風
9:50 アイゼン装着
10:00 刀利天狗
10:45 五合目
12:00 七丈小屋着(テント設営)
13:45 頂上にアタック
15:15 頂上
15:45 下山
16:55 テント場着

6時から登り始める。天気は快晴、正月からの晴天がまだ続いている。
駒ケ岳神社に参拝し、橋を渡り、登山口に。登山口の標高は770m。幕営予定地の七丈小屋との標高差は約1600m。まずは一気に横手登山道との分岐点まで登る。
その後も順調に標高を稼ぐ。天気は快晴が続き、風もほぼ無風。絶好の登山日和。雪は少なく、笹の平付近から日影にうっすらと雪が残る。刃渡りでも積雪はなかったが、所々氷があり、注意を要した。
刀利天狗から黒戸山のトラバース道付近から積雪が現れ始める。五合目小屋跡からの急勾配の鎖、梯子の途中からアイゼンを装着。七丈小屋には12時に到着。ここまで6時間、想定より早い到着だった。テント場で幕営を行う。
当初、頂上へのアタックは翌朝だったが、まだ時間が早かったのでそのまま頂上を目指すことにする。頂上までは約1時間半、鎖場、短いがナイフリッジがあったり、注意を要する箇所も多い。夕暮れが迫る山頂は絶好の晴天、南アルプスはもとより、中央アルプス、北は穂高、立山まではっき利確認できた。

■1月8日
3:00 起床 -5℃ 曇  (テント撤収)
6:00 下山
7:12 五合目
8:02 刀利天狗
8:27 刃渡り (アイゼン外す)
9:50 笹の平分岐
11:00 尾白渓谷分岐
11:30 駐車場着

寒さで早く目覚める。3時に起床する。天候が崩れることが予想されていたので早々にテントを撤収し、まだ暗い6時に下山を開始する。空にはまだ星も見えたが、夜が明けてくると空は朝靄のように雲が覆っていた。
刃渡りを過ぎた所でアイゼンは外す。疲れからかなかなか下山の足は進まない。時間次第で尾白渓谷を回ることも考えていたが、疲労のため残念。下山後、「尾白の湯」にて温泉につかる。
その間に雪が本格的に降りはじめ、出るころには一面真っ白になり、山は完全に雪雲に覆われていた。

1/10 暗沢山(520m) 赤石、他1

記事は山行報告に掲載してあります。

1/11 立山(小谷)  小田

白岩トンネル先取り付き9:30~11:30山頂12:15~12:30取り付き
小谷の町から北を見ると、形のいい三角形の山が聳えている。立山である。わずか938mの山だが、何となく気になる存在であった。こういう山は、地域の信仰の対象に、よくなっていたりするものである。
北側から林道が続いていて、スキーで辿る。もちろんトレースなし。辿り着いた山頂は、しかし放送局のアンテナだけが林立している味気ない風情であった。風情は味気ないが、展望はなかなかである。東には、ガスの合間に堂津岳が立派な輝きを見せていた。
高差400mほど。とはいえ、ラッセルしながらの登りなので、それなりに負荷がかかる。シーズンはじめのスキー登山には、いい足慣らしとなった。

1/3 八紘嶺(パトロール)  苫米地、安陪

雪はほとんど見られず、冬とは思えない穏やかな中での正月山行であった。正月疲れか、脚が筋肉疲労した。(安陪)

【山行計画】

1/14~15 日帰りスキー登山2本 小田
1/17   井川峠(新人研修「読図」) 小田、小野田、飯島
1/24~27 この期間中の2,3日。日帰りあるいは幕営してのスキー登山。場所は一応小谷周辺
1/30   立岩(新人研修「安全のためのザイルワーク」) 小田、飯島
<準月例>
1/21~22 志賀高原ゲレンデスキー
1/20~22(金曜発:2泊3日)
赤石、立浪、田村、小野田、風岡、安陪、清水、清水夫人
1/21~22(土曜発:1泊2日)
佐野、加藤、小田、漆畑、村松、鈴木、高本、山本(現地集合現地解散)

定例会ニュース No.18(2016/12/15)

定例会出席者

田嶋、加藤、小田、清水、赤石、苫米地、村松、吉田、掛川、安陪、高本、飯嶋、根本(13名)

12/3 立岩岩登りトレーニング  小田、赤石、高本

八ヶ岳での岩登りに向けて、アイゼン手袋の練習を行う。最初はどうしても手に力が入る。しかし、少しずつ感覚が戻ってきた。(小田)

天気が良くて気持ちよかった。アイゼンで登るのは足が上がらず大変。(赤石)

アイゼンの練習は三ッ峠以来2回目。前回よりはうまくいったと思う。実際はっと寒いし装備も違うので、本番で経験を積みたい。(高本)

12/3 竜爪山  村松、安陪、田村

月例(中央アルプス茶臼山)雪山山行に重いザックを担いで参加できるか村松さんと安陪さんに協力してもらい同じ位のザックの重さにして歩いてきた。
山頂まで2時間半、下りは則沢へ村松さんが車を取に行き平山バス停で待つ。10月の水晶~赤牛以来だったが、歩けたので月例に参加表明(田村)

田村さんのトレーニングに付き合ったが、田村さんは強かった。則沢に下りたら少しガレていた。駐車場まで走って戻った。(村松)

足が痛かったが、歩き始めたら治った。上で田村さんが作ってくれたキムチ鍋がおいしかった。(安陪)

12/10~11 月例 中央アルプス茶臼山 (L)小田、赤石、小野田、根田、高本、鈴木、安陪、田村

12/10 木曽駒高原スキー場跡6:50~7:20正沢川本谷(徒渉)8:20~14:00 2412m地点
12/11 BC6:38~8:10茶臼山8:40~9:20BC10:10~12:40正沢川本谷(徒渉)13:30~13:50木曽駒高原スキー場跡

10日 長靴を共用して冬の徒渉、急な尾根に取り付く。
2200m 付近から雪が増えだす。標高点2412mに何とか整地して10人用の大テントを設営した。設営後、小田、鈴木、高本で、2550m付近までラッセルして帰る。
11日 ラッセル終了点の少し先でワカン装着。積雪1mくらい。山頂は-12℃。冬の初めだけに、数字よりも冷たく感じた。(小田)

歩きだして間もなく小田さんが定例会で言っていた幸の沢の渡渉があった。
赤石さんの「でっかい長靴」の中に小田さんが持ってきた「大きなビニール袋」を入れて、なお長くしゴムで膝上を止めた。濡れない渡渉対策とはこういう事だった。それを1人ずつ履いて渡渉し川岸に投げては履いて渡った。
今季初めての雪山テント泊、だいぶ緊張している自分だったが、最初の2時間位ザックが重いのか足が滑るようで上手く歩けなかった。今回、雪山に慣れ行けて良かった。(田村)

10日 前夜は日義木曽駒高原道の駅に宿泊。廃業した木曽駒スキー場から登山開始。茶臼山から北西に延びている尾根を登るルートだ。正沢川の徒渉は長靴に履き替えて渡った。水量は膝下ほどだった。唐松の植林地の急な道を登る。やがて栂などの自然林になり、急になったり緩くなったりの道を登り続ける。2300mほどから緩やかになるが10人用のテント場を探すのに苦労した。2400mほどのところでようやく場所を見つけて整地した。積雪がやや少なく立木や倒木が邪魔になった。テントを張れるのはここしかないというような場所だった。
出発6:50→7:20正沢川8:20→14:00(2412m)幕営地
11日 6時半に出発。
前日、小田、鈴木、高本でラッセルしておいたのでツボ足で歩き、その先からワカンで登った。山頂には10時半過ぎに着いた。眼前の木曽駒ヶ岳はよく見えたが、高曇りの空で御岳山、乗鞍岳、南アルプスの山頂付近は雲に覆われていた。
下山、テントの撤収、急な降り、長靴での徒渉などして駐車場に2時半頃着いた。冬の始まりの山行で寒波の襲来もあり寒さを感じての満足した山行だった。
BC6:38→8:10茶臼山8:40→9:20BC10:10→12:40正沢川13:30→13:50登山口(赤石)

木曽駒以来の久しぶりの雪山だった。大人数の山行が楽しかった。(安陪)

夏の南アルプス以来、久しぶりのテント泊だった。雪山も今回が3回目で、いろいろなことを思い出しながら登った。帰りの渡渉は裸足で寒かったが、すぐに拭いて靴下を履くことで温まった。(高本)

12/11 山伏  漆畑

報告のみ

12/12 天子山塊 長者ヶ岳(1335m)~天子ヶ岳(1330m)  田嶋

藤枝発AM5:30~新富士IC~田貫湖キャンプ場P~長者ヶ岳~天子ヶ岳~往路下山~駐車場~藤枝

此のところ、家庭の事情で山行が少なくなり、歩けるかどうか心配になりトレーニングがてら計画した。
富士宮市内の通勤時間渋滞を避けるため、早めに自宅を出る。
AM5:30発。田貫湖キャンプ場駐車場に7:00に着く。
檜の植林帯を登り、7:26東海自然歩道に合流する。角材の階段登りは結構キツイ。休暇村「富士」からのルート分岐を過ぎ、9:10長者ヶ岳に着く。快晴なので東に富士山が悠然と聳え、西には北岳から赤石岳、聖岳の南アルプスが雪を被ってきれいに見える。
9:30に天子岳に向かう。
鞍部の天子湖への分岐を過ぎ、20分程の登りで10:10天子岳に着く。相変わらず樹間越しに富士山が見える。休むことなく往路を戻る。長者ヶ岳で大休止して13:30駐車場に戻り着く。

【山行計画】

12/17  ゲレンデスキー 小田
12/18  菰釣山 赤石、他1
12/23~24  八ヶ岳 小田、高本
12/29~1/2 笊ヶ岳(大武刀尾根~笹山) 根田、高本
1/3     八紘嶺~大谷嶺(パトロール) 苫米地
1/4~8   天狗尾根(穂高)or蓮華岳 小田
1/7~9   南アルプス(未定) 高本

<準月例>
志賀高原ゲレンデスキー
1/20~22(金曜発:2泊3日)
赤石、立浪、田村、小野田、風岡、安陪、清水、清水夫人
1/21~22(土曜発:1泊2日)
田嶋、佐野、加藤、小田、漆畑、村松、鈴木、高本、山本(現地集合現地解散)

定例会ニュース No.17(2016/12/01)

定例会出席者

田嶋、田村、小田、村松、小野田、鈴木、掛川、立浪、安陪、高本、根本

11/20~22 小辺路  掛川、他1

これまで歩いてきたどのトレイルよりも素敵で魅力的なルートだった。
紅葉の後で落ち葉一杯のフカフカ路はとても歩きやすかった。最後に欲を出してルート変更したことが唯一失敗だった。

11/21 城ヶ崎 岩トレ  小田、赤石、安陪、小野田

鹿の子池へ3日間の山行予定だったが、天候不順で中止にした。それで、せめてもの代案ということで、久しぶりに城ヶ崎へやってきた。
平日のあかねの浜は我々のみ。5.7~10aのルート3本を楽しんだ。(小田)

もっと練習します。(安陪)

11/27 二十六夜山(972m)  赤石 他1

二十六夜待 広辞苑に「陰暦の正月と七月の二十六日の夜半に月の出るのを待って拝すること。月光に阿弥陀仏・観音・勢至の三尊が姿を現すといい伝えられ、特に江戸では七月に高輪、品川などで盛んに行われた」とある。
この山は山梨県上野原市(旧秋山村)にある山。山の名前に以前から惹かれていた。尾崎登山口から登った。
前々日に降った雪は県道にも積もっていた。道ばたの農家で登山口を訪ねたら、このあたりは雪の多いところだから山の上の方は50センチくらいは積もっているよと言われた。枯葉の上に雪が積もって踏み跡を消している。雑木林を過ぎて植林地を通ると尾根に出る。雪が少しずつ増えて山頂近くは30センチほどになった。
平らになったところに二十六夜との石碑があり少し登ると山頂だ。南アルプスまでも望めるとあったがこの日は曇っていて周りの山は何も見えなかった。
下りは浜沢へ降りる道をとった。やや急で狭い尾根、湿った土の上の枯葉に薄く雪がかぶってて滑りやすい。慎重に下だり浜沢のアオゲラキャンプ場に降りた。
一回り4時間半ほどの行程だった。

11/30 毛無山 飯嶋さんお試し山行  小田、赤石、小野田、飯嶋

麓8:35~11:28毛無山12:00~地蔵峠~14:40麓
入会を検討中の飯嶋さんお試し山行である。
山頂はガスの中でひどく寒く、富士山の展望もなし。ツェルトにくるまって弁当を食べた。飯嶋さんは、体力と行動力抜群、ぜひ入会してもらいたい人物であった。(小田)

先日の降雪で雪が多いかと心配したが、登山道にも稜線にも積った雪はすべてなくなっていて拍子抜けした感じだった。通常のコースから登り、帰りは地蔵峠を回って下山した。
好天を予想し真っ白い富士山と雪をかぶった南アルプスの3000m峰を遠望できるという期待はかなわなかったが、雲が切れたときにかすかに富士山と南アルプスが望めた。終日ほぼ曇り空だった。
山頂では寒かったのでツエルトをかぶって食事した。私はこの山に登ったのが3度目になるが、登り下りともに急な山だった。新しく会に入る飯島さんはとても元気に歩いた。(赤石)

【山行計画】

<月例>
12/10~11 茶臼山~将棊頭山 小田、赤石、高本、鈴木、小野田(安陪、田村)
12/21~22頃  ゲレンデスキー 小田 ※参加者募集中
12/24~25   八ヶ岳横岳西壁 小田、高本
12/29~1/4頃 笊ヶ岳周辺 根田 ※参加者募集中
1/3~     北アルプス 未定 小田 ※参加者募集中
未定     飯嶋さんの新人訓練

定例会ニュース No.16(2016/11/17)

定例会出席者

桑畑、田嶋、田村、小田、赤石、苫米地、村松、小野田、掛川、立浪、安陪、高本、根本(13名) 見学者1名

11/3 八紘嶺(パトロール)  苫米地、安陪、田村

梅ヶ島温泉駐車場~八紘嶺~富士見台~安倍峠~梅ヶ島温泉駐車場

天気が良かった。次回は冬、雪が深くなる前にやりたいと思うので、またよろしくお願いします。(苫米地)

天気が良く、富士山もよく見えた。昔と道が違った。(安陪)

苫米地さんと安倍さんは浮石を外したり登山道の邪魔な木をどかしたり、頭にぶつかる木を切ったりしていた。
私は?テルモスからお茶を出し「どうぞ」程度の役目。私には良いトレーニングになった。この日の歩数 31,003歩。(田村)

11/3 城山  高本、他1

マルチピッチの練習で南壁へ行った。あまり登られていないルートに行ってしまい、ポロポロと石が落ちるので途中で引き返した。
次にバトルランナーに行ったが、2ピッチ目のハングが越えられず降りてきた。

11/4~11 北岳~浅間神社  根本

11/4 12:40広河原~15:00白根御池小屋
11/5 発6:05~9:55北岳10:05~13:15間ノ岳~14:40農鳥小屋
11/6 発6:15~8:05農鳥岳8:35~9:55広河内岳10:15~11:35大籠岳11:45~12:30白河内岳12:50~14:10笹山北峰14:25~14:30南峰
11/7 発6:10~8:05白剥山~11:10伝付峠11:45~14:30天井小屋山14:40~15:40生木割山15:50~16:35幕地
11/8 発6:10~7:15笊ヶ岳7:25~8:20布引山~9:45所の沢越10:00~11:20稲又山11:25~12:40青薙山12:55~15:10イタドリ山~15:45幕地
11/9 発6:25~7:00青笹山~8:25三ノ沢山8:40~9:55小河内岳Ⅲ峰10:05~12:05山伏12:20~14:05大谷嶺14:15~15:35八紘嶺~17:00安倍峠
11/10 発6:25~9:10大光山~11:10十枚山11:25~14:35青笹山~15:50湯ノ岳~16:00幕地
11/11 発7:25~9:15第一真富士山9:30~10:35富士見岳10:45~12:25竜爪山(文殊岳)12:40~17:10賤機山~17:25浅間神社

4日 快晴。
甲府駅から広河原へのバスには5人乗っていたが、夜叉神峠で降りたり北沢峠へ向かったりと、北岳に行くのは私だけだった。
朝一番のバスは満員だったとのこと。昼過ぎに広河原に到着、白根御池小屋までのんびりと歩く。テントは他に3張。
5日 快晴。
日当たりのよい右俣ルートで登ったら、稜線のすぐ手前までアイゼンはいらなかった。北岳までの道は特に危険なところもない。雪は深い所で30㎝くらい。
北岳までは軽アイゼンやチェーンスパイクの人が9割だった。北岳より先は前爪のある足跡が多かった。一度アイゼンを岩に引っかけて転び自分の身長分くらい落ちたため、時間を気にせずゆっくり歩くことにする。
こうやって何気ない所で人は滑落するんだなと感じた。大門沢下降点くらいまで行けるかと思っていたら、歩きづらさとザックの重みでバテたのとで全く進まず、農鳥小屋で終了とした。テントは他に2張。甲府の夜景が美しかった。
6日 快晴。
夜中に風が強かったが朝には止んだ。富士山の隣からの日の出が素晴らしい。農鳥岳までは雪があったりなかったりで、アイゼンを着けていると非常に歩きにくい。頂上からは、夏の縦走ではガスで見られなかった絶景を堪能できた。
笊ヶ岳から雲取山までよく見える。広河内岳からはアイゼンを外して快適に歩けた。道も思っていたよりわかりやすい。が、何も考えずに歩いているといつの間にか沢の方に下り気味になる。楽をしようとする本能か。2時過ぎに笹山に到着。
雪で計画より遅れていたため、もう少し進もうかとも思ったが、あまりにも素晴らしい景色なので笹山に泊まることにした。
7日 晴れ。
白剥山への途中、朝日に照らされた塩見岳、悪沢岳が美しい。
今日の行程は展望があまりないのでひたすら歩く。地図には「猛烈」と書かれているハイマツも、踏み跡をたどればそこまでではない。
3日間で持参のビールを消費したので(後半は紙パックのワインや焼酎)ザックも軽くなり、雪もなく順調に進む。しかし伝付峠で水を5L汲むと一気にザックが重くなる。水場に泊まらない辛さを思い知った。
林道からの景色は素晴らしく、自然に還りつつある林道も歩いて気持ちのいい道だった。
8日 晴時々曇。
一晩中風が吹いていたが、幕地は一段下がったところにあり無風だった。
朝から雲が多いので先を急ぐ。笊ヶ岳からは北岳が見え、だいぶ歩いたなと感慨深い。稲又山に登る途中、2日ぶりに人に出会う。青薙山からのトレラン2人組だった。あまり走れるような道ではない気がするが・・・。人と話すと元気が出る気がする。
青薙山までは点線ではあるが山と高原地図にルートが書いてある。しかしここからは点線すらない。幸い尾根が見通せたので、進むべき方向は明確だった。笹の急な斜面を10回くらい転びながら降りると、青薙崩れが待っていた。今回の山行で一番緊張した場所で、左右両方の斜面が崩壊しており巻道がなく、足場もかなり狭くなっていたので細心の注意を払って下った。
樹林帯を歩きながらふと周りを見ると、目指す小笹平が隣の尾根にあることに気づく。いつのまにか違う尾根を下ってしまっていた。トラバースして目的の方向に戻る。見晴らしが悪かったら、気づかずにもっと降りてしまったと思う。途中霧雨が降ってきたため、タイミングよく現れた無風地帯で幕営とした。 9日 晴時々曇。
昨晩の雨が赤石山脈では雪になり、昨日まであまり雪がなかった悪沢、赤石の南側も真っ白になっていた。笊ヶ岳も真っ白。幕営した場所では雪はなかったが、そこから100mくらい上がると1㎝くらいの雪が積もっていた。
青笹山を過ぎると目印が増えてくる。が、青枯山と水無峠山のピークを見逃してしまう。時間もないので先に進む。小河内岳まで来るとルートがしっかりしてきており、登山道のありがたみを感じる。
昼過ぎ山伏に到着。やっと帰ってきた感じがする。日陰では木の枝が凍っていた。スピード重視のため水は汲まず、17時までひたすら歩く。安倍峠までたどり着き、やっと計画に追いついた。
10日 曇り。
ひたすら歩き距離を稼ぐ。
何も考えずに歩いていても迷うことはないので、一般ルートはありがたい。計画よりも先に進み、湯ノ岳の先まで行くことができた。青笹山の南の笹薮が濡れていたので、今回の山行で初めて上下の合羽を着た。
11日 雨のち晴。
朝から雨が降っていたが、回復するとの予報だったので止むのを待ち、7時半頃出発。
竜爪で2日ぶりに人に会う。どこから?と聞かれて「北岳」と答えると、例外なく聞き返されるのが面白い。竜爪からの下りではニホンカモシカと遭遇。こんなに南にいることに驚いた。
もう少し早く下れると思ったが意外と時間がかかり、15時にやっと桜峠。賤機山を歩いている時に段々と暗くなり、何度も安倍街道に下りたくなったが、最後の気力を振り絞り歩く。17時を過ぎた頃、数m先にイノシシ2頭がいたため外していた熊鈴を再度つけて歩く。最後のピーク賤機山に到着した時には達成感に包まれた。
今回の山行は時期が遅くなってしまったため雪山装備が必要になり、水(と酒)も持たなくてはならず、ザックの重さが堪えた山行だった。
また初めてのバリエーションルートであり、ルートファインディングの面白さと難しさを知ることができた。

11/5~6 御荷鉾山 みかぼ(1286m)、赤久縄山 あかぐな(1522m)、白髪岩 しらが(1512m)、稲含山 いなふくみ(1370m)  赤石、他1

5日 群馬県上州の山に行ってきました。
甘楽町、藤岡市、下仁田町にまたがる山々です。神流川を上り万場から林道を上り稜線上をつないでいる「みかぼスーパー林道」に出ます。一帯は藤岡市の「みかぼ森林公園」です。この尾根上の林道から西御荷鉾山は往復約1時間、一等三角点のある赤久縄山は30分程で往復できます。これらの山に登ってから林道を更に西に走り下仁田町との境から白髪岩に登ってきました。この岩には珍しい三角点が残っています。わが国で測量が始まったときに設置した三角点の標石で現在全国に三か所しか残っていないようです。新潟県の米山と東京の雲取山そして白髪岩です。米山と雲取山はこれまでに登っていたのでここの三角点を尋ねました。きれいな形で座っていて内務省地理局、明治十五年十月と彫られていました。
6日 稻包山登山
甘楽町からの林道を上り神の池登山口から登りました。
この山は甘楽町と下仁田町でそれぞれ祀っている神社があります。山頂には方位版があり浅間山などが望めました。3時間ほどの行程で駐車場に戻りました。下山は下仁田町への林道を下り、時間があったので世界遺産の富岡製糸工場を見てきました。

11/6 十二ケ岳 岩登り  小野田、他2

正面の左の方の易しい壁を数本登った。とても良い天気だった。他に2人だけで空いていて静かだった。

11/6 三ツ峠  熊谷、高本

とても天気が良く、富士山が良く見えた。右フェイスを登った。
初めてアイゼンと冬用の手袋をつけて登ったが大変で、2、3本登っただけで疲れてしまった。アブミの練習は楽しかった。いい経験になった。(高本)

11/9~10 12月月例 下見 七倉尾根、雨飾山、付二ツ石峰  小田

11/9 七倉~2400m付近まで
11/10 小谷温泉先~登山口 帰途、保福寺峠から二ツ石峰

月例の下見で大テント設営可能地点を探しに入る。
寒気が入り、大町から雪が舞っていた。幕場はあるにはあるが、場所が中途半端で思案のしどころとなった。雨飾の方は、積雪で登山口まで車が入れず。いろいろ条件を考えると、こちらも不適当である。
帰途、時間があるので、保福寺峠に寄り、二ツ石峰を往復した。峠は、ウエストンの「日本アルプスの登山と探検」の最初に出てくるところ。汽車はまだ上田までしか通じていず、ウエストンはこの峠を歩いて松本へ越えたのである。そして、峠の上で予期せぬ槍穂高の大展望に出会って、その感動を同書に記している。
ここは初めて訪れた。ウエストンの言うとおり、槍から乗鞍まで、素晴らしい展望であった。

11/9~10 農鳥岳  立浪

間ノ岳の取材で白根三山縦走を予定していたが、前夜の雪の降雪量が多かったので、バスに乗車する前に大門沢からの往復に切り替えた。
大門沢小屋を越えて積雪はしだいに深くなり、足首まで。だんだん雪が深くなり20~30センチの雪、思うように進めなかった。
稜線手前の樹林帯でテントを張ることにした。
翌朝はのんびりと農鳥往復。稜線の雪は飛ばされてアイゼンもいらないほど。山梨県側に巻く道では腿まで潜る場所もあった。翌日の天気も崩れるので、テント撤収してすぐ下山した。

11/13~15 大台ヶ原 大杉谷  赤石、他5

13日 晴れ。
大杉谷登山口から桃の木小屋へゆっくり歩いて小屋泊まり。道はほとんど右岸の岩をへつるように登り、鎖がしっかりと張られている。黒部の下の廊下よりは広くしっかりしているという。
14日 終日雨になった。
学生の頃の先輩や同学年、後輩と歩いたが、そのうち二人が昨日から体調を悪くしたので3名は山頂に向かい、僕を含めて3名は小屋で休養した。
15日 
雨は上がったが小屋で休養した2名は回復しないのでエスケープルートから上の林道に登り車で下山した。前日、頂上に登った3人は予定通りのコースを下山した。
メンバーの構成は87歳、82歳、76歳、76歳、75歳、72歳の6名だった。87歳の先輩は楽々と山頂に登った。

【山行計画】

11/19~23 小辺路 掛川、他1
11/21~23 鹿ノ子池~青薙山 小田、赤石、安陪、小野田
11/27   救助訓練 三ツ峠 小田、赤石、高本、根本(立浪)
11/30   お試し山行 毛無山 小田、赤石、小野田、根本、他1
<月例>
12/10~11 越百山(仙涯嶺)

定例会ニュース No.15(2016/11/02)

定例会出席者

佐野、田村、小田、赤石、小野田、掛川、安陪、高本、根本(9名)

10/22~23 月例 御在所 根田、小田、赤石、小野田、鈴木、安陪、根本

今年も2日間、三重の御在所の岩場で月例岩登講習。お月見は尾高高原キャンプ場でしました。
10/22(土)7名2台の車に分乗して東名、東名阪自動車道経由で行きました。
今回も定例会で座学「確保(コンテ)」についての確認を2グループに分けて藤内沢でデモンストレーションを実施。リーダーになってもらった小田さん、赤石さんには講習内容詳細を配布。
10/22午前中ステップ1から3までを藤内沢とテスト岩で午後は一の壁で実施。
下山後、尾高高原キャンプ場へ車移動、今回、さんまは準備できす、焼肉、焼き鳥で山のよもやま話で盛り上がり楽しみました。
10/23はステップ4の岩登実践を一の壁(冷たい風が強くて1時間ほど)、前尾根へ移動しP7の1ピッチ目でステップ5の岩登り実践をおこないました。
(根田感想)

確保「コンテ」については再度雪山の技術訓練で実施したいと思います。
小田さんが時間をみはからって、テスト岩での肩がらみによる懸垂下降の実施、ブーリン結びによる体への結び方。懸垂下降時のビニール袋によるザイル処理方法の実施、勉強になりました。
私の方は、半マストとバックアップより懸垂下降でうまくいかず(ザイルの下がカラビナの環に当たってしまう状態)になり今一でした。又、まとめてみます。
諸事情より参加できなかった(間接的に協力してくださった方)に感謝して次回の月例も楽しみにしています。(根田)

ここは十数年ぶり。以前のようには登れず苦労したが何とか抜けられた。
すぐ諦めてしまわない事が大切だと岩登りをする度に再認識する。見晴らしの良いキャンプ場でのバーベキューは美味しく楽しかった。(小野田)

クライミングもお月見も楽しかった。(赤石)

最後、ルートを登らせてもらってありがとうございます。根田さんに感謝です。(安倍)

風が強くて寒かった。(根本)

10/29 有明山  根本、他1

10:20登山口~12:40南岳~13:00北岳13:20~15:20登山口
結婚式でお世話になったメイクさんの家族が経営する、大町温泉郷の「ロッジ栗林」に泊まるため、近くで日帰り登山ができる山を探して有明山になった。
予定よりも出発時間が遅れたため、かなりの急登だったが速めのスピードで歩いたら、あっという間に北岳山頂に着いてしまった。
山頂には避雷針を兼ねた立派な鳥居と祠が立っていた。
ガスっていて展望はゼロ。北岳、中岳、南岳とつながっているが、中岳が山頂とされているため、中岳から南岳の道が悪かった。
下りでは霧雨となり、濡れた木の根が張り出した急坂を下るには登りと同じ時間がかかってしまった。
翌日は雲が晴れて、大町の山岳博物館から蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍がきれいに見えた。有明山も信濃富士と言われるのが納得できる山容だった。

10/29~30 麦草~木曽駒  小田、他1

10/29 木曽駒高原スキー場跡~7合目小屋
10/30 小屋~麦草岳~牙岩~玉の窪~駒ヶ岳~7合目小屋~木曽駒高原スキー場跡

麦草と木曽前岳の間は通ったことが無く、気になっていたところである。
一般コース扱いにされたりされなかったりという稜線である。ガスと冷たい強風の中を辿る。踏み跡は意外にしっかりしていたが、怪しげなハシゴがいくつか。そっと体重をかけて通り過ぎた。
寒気が入って、どんどん寒くなる。紅葉が急に進んで、きれいになった。

10/30 真先峠⇔地蔵峠⇔岩岳⇔十枚山  高本

朝からの雨、しばらく様子見。結局、とにかく山まで行くことにする。
目的は岩岳にあるという岩場。人伝に現在ルート開拓中の岩があるとのこと。岩の場所、どんなルートなのかを確認することが目的。
有東木の集落を過ぎ、さらに林道を上がる。道は舗装されており、走りやすい。途中葵高原を通る。ここから登山口が始まるようだが、まだ雨降りは続いており、行けるところまで行くことにする。
林道の突き当り、真先峠にて駐車。しばらくここで雨が止むのを待つことにする。少し小降りになったところで地蔵峠を目指して歩き始める。
地蔵峠までは30分程度、稜線に出てからは十枚山方面に進む。小降りの雨も少しずつ上がり始める。
岩岳ピーク30~40m手前、熊笹の中に突き進む踏跡を見つける。勾配のある熊笹を40~50mほど下ると目の前が開け、大きな岩のてっぺんに出た。終了点の支点があり、クライミングものと思われる。
岩はそこそこ大きく、斜面から突き出るように鎮座する。岩周りは熊笹に覆われており、見晴らしは良く、高度感もある。岩の基部まで下る。一個の大岩だと分る。
フェイス状の壁が左右に二面、真ん中のカンテ部分はハングもある。確認できただけで8~9程のコースがあり、支点が打ち込まれていた。高さは約30mほど、変化の多い岩ではないが、難度はありそうだった。
もと来た稜線に戻る。まだ時間は早い、せっかくなので十枚山まで行ってみることにする。地蔵峠⇔十枚山の往復、久しぶりの山歩きはきつかった。ただ、紅葉の中の雨に濡れた山も悪くないと思う。久しぶりの山の空気を吸うことができた山行でした。

【山行計画】

11/3    八紘嶺パトロール 苫米地、田村、安陪
11/3    城山 高本、他1
11/4~11  北岳~浅間神社 根本
11/5~6  白髪山、雲取山 赤石、他1
11/6    十二ヶ岳 小野田、他2
11/6    三ツ峠 熊谷、高本
11/12~14 大杉谷 赤石、他5

<準合宿・準月例>
11/21~23 鹿の子池~水無峠山~青薙山~池ノ平~畑薙 ※参加者募集中
11/27   三ツ峠(岩登り実技研修) 小田、赤石、高本、根本
11/30   飯島さんお試し山行 毛無山 小田、赤石、小野田、根本(安倍)

定例会ニュース No.14(2016/10/20)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、鈴木、立浪、安陪、高本、根本(13名)

10/8~11 秋季準合宿 水晶岳、赤牛岳  小田、鈴木、田村、小野田、根本

10/8(雨) 高瀬ダム11:20~14:30湯俣
10/9(雨のち晴) 発6:10~10:00湯俣岳10:16~12:40南真砂岳~14:10主稜線~14:20幕地
10/10(晴) 発6:00~7:00東沢乗越~8:05水晶小屋~8:50水晶岳9:10~12:37赤牛岳12:51~17:53奥黒部ヒュッテ(幕営)
10/11(晴) 発7:15~9:47平の渡し10:30~15:20黒部ダム

10/8 水俣川を遡行して西鎌尾根を目指す予定だったが、雨で縦走に変更する。
川は大増水で、とても入谷できる状態ではなかった。湯俣では、せめて噴湯丘の見学でもと思ったが、それも遠目でしかできなかった。
10/9 3ピッチほどで雨やむ。
寒気が入って冷たい晴天となる。稜線もぎりぎりで雪にはならなかったようだ。真砂の稜線は烈風が吹く。岩陰に風を避けて幕営。北鎌尾根の展望が素晴らしいところだ。水はワリモ沢支流へ下るとすぐ手に入った。
10/10 テント周りは霜柱で一杯である。
水晶岳で北アルプス最奥の大展望を楽しむ。ここまでは結構な数の人がいたが、皆三俣山荘からの往復組で、赤牛へ向かうのは我々のみだった。読売新道の下りは 長い。最後はヘッデンをつけて東沢出合へ下りついた。
10/11 テント場は我々のみ。のんびりと撤収して黒部を下る。
素晴らしく澄んだエメラルドグリーンの流れを愛でながら歩いていくと、時折、谷の合間に立山や赤牛の枯れた秋の姿が現れた。(小田)

エスケープルートコースになり私としては、歩きたかった竹村新道から水晶岳~赤牛岳と読売新道を歩く事ができ嬉しかった。
根本さんが野口五郎岳と鷲羽岳を1人ピストンしたが直ぐ追いつかれたり、食当の献立など目を見張るばかり、頼もしい後輩です。(田村)

雨は辛かったけど、日が差した時は嬉しかった。日差しのありがたさを感じた。天気はいろいろだったが楽しかった。(鈴木)

最近は天気の悪い日は山登りを避けていたが久しぶりに雨の中を歩き、山登りにはこういう事も有りだったなと何となく懐かしいような気持ちで歩いていた。ただ段々合羽の中まで濡れて体が冷えてくるとそんな呑気な気分ではなくなり、早く雨が止むようにと願っていた。初日夜はテントの中にも雨が漏れてきて色々濡れてしまい気持ちが悪かった。
2日目途中からは好天に恵まれ景色を堪能できた。黒部湖畔では木々が秋色になっていて美しかった。
竹村新道、読売新道、水晶岳、赤牛岳を初めて歩いた。特に読売新道の下りは悪路で大変だったが行けて良かった。最終日の下りでまた膝が痛みだした。それまで何とか膝がもってくれて良かった。体力が無くバランスも悪いので私にはきつい山行だった。
余分に2つの山まで歩いた根本さんの強さに改めて驚いた。(小野田)

天候が悪く一般ルートの縦走に変更。
7月に剣岳からの縦走で行こうと思って行けなかった読売新道を歩くことができた。水晶小屋から赤牛岳まで写真でよく見る素晴らしい稜線を歩けたが、その後は樹林帯のぬかるんだ道が続き、ややうんざり。初日の温泉は気持ちよかった。(根本)

10/9 美ヶ原  苫米地

松本に用事があったので、自転車を持って行き美ヶ原に登った。

10/10 吾妻山  赤石、他5

9月に300名山に載っている北海道の山を歩き終わって299座を達成した。300番目の山を福島県の吾妻山にした。
この日は子供達と4歳になる孫が加わって6人で登った。天元台のスキー場のゴンドラに乗り、さらにリフトを2回乗り継いで西吾妻山の登山口に達する。
登りはじめが岩のごろごろした道で4歳の子供の初めての登山には少し大変だったようだがよく頑張った。やがて平らな丸い尾根道の木道に出たが、風が寒く強くなってきたので、人形石まで上って引き返した。下山して入った天元台の「西屋」温泉はとてもいい湯だった。「48歳から再会した山登り」で「日本300名山」をすべて登った。

10/14~16 安倍東山稜  根本

10/14 6:20浅間神社~9:20桜峠~13:05文殊岳13:20~15:30富士見岳~17:00第一真富士山
10/15 発6:30~8:35湯ノ岳~9:10浅間原9:30~10:15青笹山~12:50下十枚山13:05~13:50十枚山~15:35大光山15:45~16:50幕地
10/16 発6:15~7:35安倍峠~9:45八紘嶺10:15~11:50大谷嶺12:00~15:10黄金の湯

10/14 浅間神社でお参りをしてから北岳を目指して出発。
途中水場がないため、水3Lと美味しい琥珀色の炭酸水を数缶ザックに入れると、久しぶりに重量が20㎏を超える。この重さに負け、初日に浅間原まで行く予定が第一真富士山までしかたどり着けず遅れをとる。暗くなってからの清水の夜景が美しい。

10/15 夜中に寒さで目が覚めた。
持参のシュラフでこれから3000m近い高所に幕営するのは難しいと思い、早々に撤退を決めた。パトロールが残っていたため、そのまま北上する。
この日はかなりの数のトレランの人とすれ違い、その中には掛川さんもいたので驚いた。途中、イノシシが地面を掘った後や沼田場が多くみられた。幕営地は大笹の頭とワサビ沢の頭の間にある富士山が見える場所。富士山の隣から満月が現れ美しかった。夜間にテントの近くを歩く動物の足音が聞こえた。
10/16 パトロールの一日。倒木の処理をしながら歩く。
八紘嶺の頂上ではセブンサミッツのうち3つを登ったという元気なおじさんと話をすることができた。重いザックで大谷崩れを下るのは膝にかなりの負担がかかり、扇の要に着く頃には膝やら足の裏やらいろいろな部位が痛かった。熊に会うことはなかったが、動物の気配を濃厚に感じた山行だった。次は逆コースでリベンジしようと思う。

10/16 山の日記念ハイキング 大日古道  赤石、田村、他2

口坂本温泉~水呑茶屋跡~大日峠~井川湖渡船~夢の吊橋~廃線小路~井川ダム内見学と歩いた。夢の吊橋~廃線小路、ダム内見学は初めてだった。
夢の吊橋は長さ80m、廃線小路は線路の上を歩いたり短いトンネルがあったり良いところだった。このコースは小田さん企画だそう(田村)

1グループ10人以上いて、こんなに大人数で歩いたのは初めてだったが楽しかった。見学した観音堂の仏像は室町時代のものとのこと。天気が良く、秋のいいハイキングだった。(赤石)

10/16 大日峠パトロール 苫米地

指導標を1か所取り替えた。倒木がいくつかあったので切った。

【山行計画】

10/29   有明山 根本、他1
10/29~30 北アルプス(?) 小田、他1
11/3    八紘嶺パトロール 苫米地 ※参加者募集中
11/6    岩(場所未定) 高本、熊谷
11/8~11あたり 白峰三山 立浪
11/12~14 大杉谷 赤石、他5
<月例>
10/22~23 御在所岳 小田、赤石、鈴木、根田、安陪、小野田、根本

定例会ニュース No.13(2016/10/06)

定例会出席者

根田、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、小野田、掛川、立浪、安陪、高本、根本(13名) 見学者1名

9/17~18 大武川本谷釣行  小田

9/17 篠沢出合ゲート~本谷林道終点付近  イワナ釣り
9/18 下山
沢登りのつもりだったが、天候不安定のため、釣りに変更。成果なし。林道脇などという安易な場所では矢張りだめである。

9/17~18 茶臼小屋  根本

小屋の手伝いで茶臼小屋へ。
去年は夏に毎月登っていたが、今年は初めて。台風が近づいているというのに、午後になると次々と登山客がやってくることに驚いた。学生のパーティは南アルプス全山縦走の最終日とのこと。偶然にも、私が全山縦走最終日に早川尾根ですれ違ったパーティだった。
風岡さんからおでんや角煮などの余った食糧をもらい、大変喜んでいた。翌日は朝から雨。ザックいっぱいに食糧をもらって下山。

9/17~19 滑谷沢  鈴木、掛川、他5

滝も何もない沢だが、ブナ林に囲まれナメに癒され非常に美しい沢だった。
天気には恵まれなかったが、増水することもなく静かな沢旅が楽しめた。

9/23-24 南八ヶ岳  安陪、他6

学生時代からの山仲間が腎臓を患い透析生活に入ってしまった。
その人は日帰り山行は行っているのだが、今回は1泊にチャレンジ。みんなで透析液をかついで行ってきた。
また、仲間の一人が年に2回ほど、ダウン症のお子さんや眼に不自由な方を山に連れて行く活動をしていることを知った。私にとって新鮮な山行であった。

9/23~30 北海道の山々 神威岳(1600m)、余市岳(1488m)、狩場山(1520m)、渡島駒ヶ岳、大千軒岳(1072m) 赤石、他1

9月23日 午後2時前に苫小牧港でフェリーから下船して神威岳の登山口の浦川町へ向かう。
荻伏から日高山地に向かい元浦川林道で神威山荘のある登山口に6時前に着いた。
24日 神威岳 この日の登山者は千葉から来た夫婦の登山者と私たちの2パーティだった。
6時少し前に歩き出した。シュオマナイ川を遡る。登山路は右岸、左岸とあるので沢靴で徒渉しながら赤布やケルンに導かれる道を探した。水量は臑から下くらいだった。先月北海道を襲った台風の被害を心配したが�川は荒れていなかった。
3時間弱歩いて尾根道に取り付く。急な登りで笹、木の根、枝につかまって登る。この登りではストックは邪魔だった。尾根を2時間40分程ひたすら登って山頂に着いた。薄日が差したり霧に覆われたりして北に連なる日高の山々を十分には見られなかった。同じ道を下った。真下に降るような感じだった。尾根の降りは登りより早く降りたが、沢の歩きは朝とあまり変わらなかった。5時に登山口の神威山荘に降りた。約11時間の行程だった。
25日 余市岳 赤井川村のキロロリゾートのゴンドラに乗る。大きなスキー場だ。
上の駅から丸い広い上り下りのない尾根道を歩く。飛行場とも呼ばれているという広大な笹の原の山だ。スキー場から登ってくる登山道と合流してから余市岳への登りになる。ハイカーが大勢登ってきていた。急な滑りやすい道を1時間程登って一等三角点の山頂に出た。風が強かった。同じ道を帰った。4時間の行程だった。
26日 狩場山 千走川(ちはせがわ)に沿って舗装してある林道を上り登山口に着いた。
この山も急な登りと滑りやすい道だった。3時間程登り南狩場につくと狩場山が見えた。ここからは広い大きな尾根の道を歩く。高層湿原の親沼、小沼などがあり花の季節はすばらしいだろう。山頂には赤い小さい鳥居がある。ここも一等三角点の山で渡島半島の最高峰だ。同じ道を下った。6時間45分程の行程だった。
27日 渡島駒ヶ岳 火山の山で山頂から4キロの地点までは登山禁止になっている。剣が峰は鋭い特徴のある岩山で1131mだが標高850m程の馬の背までしか登れない。登山口から車の通れる様な広い道をまっすぐに1時間弱登るとロープで囲ってある馬の背の広場に着く。剣が峰の岩峰を遠望したり眼下の大沼を俯瞰できる。同じ道を石車にとられて転ばないように気をつけて下った。
28日 昨夜から雨が降ったので登山はやめて観光をした。夕方次に登る大千軒岳の林道を下見に行った。
29日 昨日下調べをしておいた林道を上っていくと通行止めになっていた。下に降りて林務事務所で聞いたら先月の台風で道が決壊したので修理中とのことだった。この林道からのコースは諦めて知内川からのロングコースに切り替えて登ることにしたが、この日は時間がないので翌日登ることにした。
知内川林道を上り終点の広場に泊まった。
30日 大千軒岳 知内川に沿って登るのだが水量が少ないので沢靴は履かなかった。登山道は右岸、左岸と飛び石伝いに徒渉を繰り返して上っている。広い河原、金山番所跡、千軒銀座、などの看板を過ぎて沢から尾根へと別れる。この山は江戸時代に金山だったようだが短い期間だった。だが鉱山が閉山するときに働いていたキリシタンが数十名処刑されたという悲しい歴史があり今でも毎年7月に番所跡でミサが行われているようだ。大きな十字架がある。
沢から離れて尾根を登る。ここも急な登りの狭い尾根道だった。休み台、ガンバレ岩、千軒平を過ぎると旧道と交わる。ここからは緩くなり笹を分けて山頂に達した。この山も一等三角点の山だ。やや曇っていて風が強かった。私たちだけの山で他には登って来なかった。下山して名簿を見たらこの9月に登ったのは19人でそのうち6割くらいは北海道以外の人のようだった。登山口はここしかないので随分地味な山だと思った。300名山に入っているのでそれを目指しての登山者かとも思った。もっともこの山は「花の百名山」になっているのでシーズンには多く登るかも知らない。

9/24 大菩薩嶺  田嶋、田村

田嶋さんがサークルの引率で下見に大菩薩嶺に行くと言う。
上白川駐車場~大菩薩峠~大菩薩嶺~唐松尾根を同行させてもらいました。 賽の河原を過ぎたころ、登山者達が「オオカミ」がいると言い、写真撮影をしていた。え~?オオカミ・・・?? 帰宅して主人にカメラを見せたら「キツネ!」
暑くもなく寒くもなく景色はイマイチでしたが、茶臼小屋からの下山の筋肉痛のリハビリになり良かった(田村)

9/26~27 仙丈岳御料局三角点調査  小田

9/26 柏木13:20 ~16:20松嶺小屋
9/27 発6:10~9:37仙丈岳9:55~12:20小屋下り口12:35~15:10柏木

今週も、天候不安定で沢へ入る気にならず。
ここ数年テーマとしている御料局三角点調査に入る。
仙丈岳には、点名「前岳」「地蔵」「丸山」「小横川岳」という四つの三角点がおかれたらしい。これらのうち、前の二つを探すつもりで、長い長い地蔵尾根を登る。
およそ20年ぶりの松嶺小屋は、森に埋もれそうになりながら、それでもまだ立っていた。
山頂には地理院の三角点のみ。その代わり、信仰登山の跡を示す石碑が幾つも転がっていた。「刀利天狗」「少彦名命」などで、三角点のすぐ裏に転がっているのに、これまで何回登っても、全く意識してこなかったものである。
仙丈の信仰登山については、あまり聞いたことがなかったが、これも調べて見たくなった。下りでは、道から離れたピークを探すつもりだったが、意外に時間がかかり、それも出来なかった。わずかに、御料局の境界見出し標を一つ見つけただけであった。

10/1~2 岩登り月例下見 御在所岳藤内壁  小田、根田、鈴木、高本、根本

10/1 登山道入口~藤内壁一の壁~尾高高原キャンプ場
10/2 雨のため、トレーニング中止。各地を観光して帰る。

午前中、近隣のキャンプ場を回り、月例の宿泊に最適な場所を探す。
午後、一の壁へ。
地理不案内のため、右往左往して岩場につく。他に登攀者なし。月例時の動きをあれこれと話し合う。その後、左端のルートを各自1回ずつ登る。壁は濡れ濡れで難しい。それで時間切れであった。
はなはだ効率が悪いが、目的が、月例をスムーズに行うための下見なので、これは仕方ない。
翌日は天気回復の予報だったが、また雨。根本さんの提案で、養老の滝と関ヶ原の古戦場を観光して帰った。(小田)

御在所岳には何十年も行っていないので、朝早くに出発してキャンプ場と岩場を下見。
10時頃に1つ目のキャンプ場へ着くが閉鎖されており、3つ目のオートキャンプ場に決定。岩場は目的の一の壁を目指したがわかりづらく、巻道を見つけてやっと取り付きに到着。
トップロープで5.8のルートを登った。(根田)

御在所岳の登山をしたことはあったが、岩場は初めてだった。
あいにくの雨で1ピッチしか登れず残念だった。ルートは難しすぎず、変化に富んでいそう。岩場の大体の位置は把握できたので、また今度行きたいと思う。(高本)

御在所岳はクライミングの講習などで使われているとのことだったが、取り付きまで案外わかりにくかった。岩は濡れていて登るのに苦労した。翌日は雨で観光。片岡温泉におしゃれなスポットを発見。(根本)

【山行計画】

10/8~9  白山 掛川、他3
10/8~11  竹村新道~水晶岳~読売新道 小田、田村、鈴木、小野田、根本
10/9    西吾妻山 赤石、他1
10/13~18 賤機山~北岳(兼パトロール) 根本
10/16   山の日ハイキング 大日峠(兼パトロール) 赤石、田村、他2

<月例>
10/22~23 岩登り・お月見 御在所岳
      小田、根田、佐野、赤石、小野田、根本、(鈴木、安陪)
      22日のみ(掛川)
<準月例>
11/5~7  大井川西俣~荒川岳 ※参加者募集中
11月頃 危機対応の研修(岩登りにおいてトップが墜落した場合の対処法)
11/10前後(3日間) 読図研修山行(東河内~鹿ノ子池(泊)~水無峠山~青薙山~池の平(泊)~畑薙)

秋季 岩登り(小川山烏帽子岳左岩稜、錫杖岳、明星山、ゲレンデトレーニング)
冬季 ランカン尾根から笊ヶ岳
年末年始or年明け 北アルプス方面

会長より
準合宿、準月例の内容については、是非皆さんからリクエストをください。
個人ではなかなか行けないところ、研修テーマを設定した山行など、活動を充実させるためには、皆さんの積極的な提案が必要です。

定例会ニュース No.12(2016/09/15)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、小野田、吉田、掛川、立浪、安陪、高本、根本(13名) 見学者1名

8/28~9/3 雌阿寒岳、斜里岳、羅臼岳  安陪、他2

8/28静岡空港→千歳空港(pickup)→帯広
8/29帯広→雌阿寒岳登山口⇔雌阿寒岳→網走
オンネトー国設キャンプ場からピストンする予定であったが、道路が土砂崩れのため登山口まで行けず、急遽雌阿寒岳登山口からピストン。風雨が強く景色も何も見えず、頂上をタッチし景色を想像して下山。
8/30、31台風のため、停滞。観光をしながら、斜里に移動
9/1 清里町営青岳荘から渡渉を繰り替えしながら登って行く。普段は飛び石伝いに行けるとのことだが連日の大雨で増水して深いところで股下位あった。
斜里岳へのルートはこの沢ルートが一般ルートで先人の登山に思いをはせながら登った。
頂上では相変わらず風が強く、一瞬ガスがとれ、知床の山並みが見えた時はホッとした。麓に降り車で移動中、斜里岳の全容が見えた。山容からなるほど100名山と思った。
9/2 斜里→登山口地の崖ホテル?羅臼岳→釧路
一昨日まで登山口までの道路が土砂崩れの危険があるため通行止めになっていたが、地の崖(ちのはて)ホテルに電話したところ、昨日から通行止めは解除されているとのことで、なかば諦めていた羅臼岳に行くことができた。
標高差250mごとに清水があり、標高差1400mを感じさせない整備された登山道であった。這松は本州より大きくがっしりしている。大きな岩が連なる最期の登りを登ると頂上であった。
9/3 釧路→札幌丘珠空港(downoff)→静岡空港

8/30~9/8 南アルプス全山縦走  根本

8/30 沼平12:25~13:00吊り橋13:10~14:25ウソッコ沢小屋~15:40横窪沢小屋
8/31 発6:15~8:10茶臼小屋8:20~9:25仁田岳~10:35易老岳10:45~12:25イザルヶ岳12:30~13:05光岳~17:20茶臼小屋
9/ 1 発5:00~6:35上河内岳6:40~8:15聖平小屋8:50~11:05聖岳~11:20奥聖岳11:35~13:40兎岳13:55~16:00大沢岳~16:50百間洞
9/ 2 発5:15~7:30赤石岳避難小屋7:45~赤石岳~9:30荒川小屋10:35~11:30荒川中岳~12:20荒川東岳13:00~14:30荒川小屋
9/ 3 発5:10~6:20荒川前岳~8:20高山裏避難小屋~11:20小河内岳11:40~12:55烏帽子岳13:05~13:40三伏峠小屋
9/ 4 発5:40~6:30本谷山~8:00塩見小屋8:15~9:20塩見岳西峰~10:20北俣岳?~11:35北荒川岳11:45~12:45新蛇抜山~13:00竜尾見晴13:15~14:00安陪荒倉岳~14:25熊ノ平小屋
9/ 5 発5:15~7:20農鳥小屋7:30~8:20農鳥岳~9:10農鳥小屋9:25~10:40間ノ岳~11:45北岳山荘12:40~13:30北岳13:50~14:30北岳山荘
9/ 6 発5:25~6:30間ノ岳~7:05三峰岳~8:55野呂川越9:05~10:35高望池~13:25仙丈ケ岳~13:50仙丈小屋~16:10長衛小屋
9/ 7 発5:10~6:50駒津峰7:00~8:00甲斐駒ヶ岳8:15~9:00双児山~10:35長衛小屋11:30~13:35栗沢山13:55~14:45アサヨ峰14:55~16:35早川尾根小屋
9/ 8 発5:05~8:00地蔵岳~9:00観音岳~9:15薬師岳~10:00南御室小屋10:30~12:30夜叉神峠小屋12:35~13:15夜叉神峠

30日 台風の影響で朝から雨。立浪さんの車で沼平到着後も雨は止まず。次に雨脚が弱くなったら出発しようと決め、合羽を着て車を出ると、そのまま雨は上がり直後に快晴になった。
吊り橋で立浪さんと別れ、横窪沢までひたすら歩く。水抜きでザックを17㎏に抑えたので、快調に歩くことができた。去年は毎月来た道だが今年は初めて。吊り橋から2時間半で小屋に到着。小屋番の木村さんと久しぶりの再会、お言葉に甘えて小屋に泊まる。夜は宴会。
31日 朝ごはんをご馳走になり遅めの出発。
早朝は晴れていたがだんだんとガスが増え、茶臼小屋はガスの中。荷物を置いて光岳往復に出発。稜線に出るとかなりの強風。風でガスが流れ、易老岳あたりから快晴に。
イザルヶ岳からは360度の展望。前回来た時には雨の中だった光石も今回は光っていた気がする。17時過ぎに小屋に戻り、風岡さんに夕飯をご馳走になる。本日海から・・・いや、ヘリからあがったばかりのサンマを頂いた。持参の食糧が減らない・・・。
1日 本日の行程はザックを背負ってコースタイム13時間とハード。
出発時はガスっていたが、上河内岳では何とか聖・赤石・悪沢の山頂が見えた。聖平小屋では掛川さんのご主人にコーヒーを頂き、しばし休憩。小聖までは快晴だったが、聖に着く頃にはガスが出てきた。赤石岳の山頂も雲の中。ここから兎岳を越えるのが大変だった。
17時前にやっと百間洞に到着。花はイワツメクサ、マツムシソウ、コゴメグサなど。聖以北にホシガラスがとても多かった。
2日 今日は休養日で行動時間は少ない。今回の山行を通してこの日が一番天気が良く、聖、赤石、悪沢、仙丈、中央アルプス、槍までよく見えた。
あっという間に荒川小屋に着き、洗濯をしてから悪沢ピストンに出発。千枚岳まで行こうかと思っていたが、百間洞で一緒だった人と悪沢山頂で話し込んでいるうちにガスって来たので引き返すことに。荒川小屋の周りにはマツムシソウがたくさん咲いており、気持ちの良いテン場だった。台風が来ており明日以降天気が崩れるとのこと。
3日 朝からガスで真っ白。荒川前岳以降の稜線の崩壊が激しい。途中霧雨にもあったが、7時過ぎには晴れてくる。この5日間雨にあわず靴が濡れていないため、マメや靴擦れができず足の裏の調子がよい。膝も毎日しゃがめるくらい腫れていない。三伏峠小屋の水場が遠いので、トレーニングも兼ねて荒川小屋の美味しい水を2L背負って歩く。
烏帽子岳からは塩見岳が良く見えた。天気が良いうちに先に進みたいが、三伏峠より先にテン場がないため、14時前だが行動終了。美味しい昼食でも食べようかと思ったが、もう終わってしまったとのことで残念。早く着いてしまうと酒代がかかるし行動食が減らないしで、あまりいいことがない。
4日 夜中に雨。朝起きると風はかなり強いが晴れている。
塩見小屋に着いたあたりから山頂にガスが出てきて、西峰到着時には何も見えず。分岐にザックを置いて北俣岳まで行ってみたが、標識も何もなく、ガスで回りも全く見えず、北俣岳まで進んだか確信がないまま戻る。塩見を越えてからすれ違ったのは1組だけと人気がない。
北荒川岳あたりから太陽が出てきて、竜尾見晴では間ノ岳、西農鳥岳が見えた。ゆっくりしていたら南から黒雲と雷鳴が近づいてきたため熊ノ平小屋まで急いだが、小屋まであと2、3分というところで雨にあい、あっという間に土砂降りになった。このまま数日天気が悪いのかと思ったらただの夕立で、30分ほどで晴れた。夜は満天の星空。
5日 朝から快晴。西農鳥岳、間ノ岳が良く見える。農鳥小屋でゆっくりしていると、名物おじさんに「おい!」と呼ばれ、天気が崩れるから早くピストンしてくるようアドバイスをもらう。実際、登っている途中からガスが出始め、農鳥岳山頂では真っ白になってしまった。間ノ岳山頂も同様。霧雨が降ってきたため、急ぎ足で北岳山荘へ。さすがにここなら昼食が食べられるかと思ったら、今日はやってませんとのこと。残念。テントを張った直後に雨が降って来たが、昨日のように数十分で止んだため、予定通り北岳ピストンに出発。行き帰りはガスって何も見えなかったが、山頂で休憩していると、雲の彼方に富士山が顔を出した。両俣小屋に下る左俣ルートは割と明瞭。17時半ごろ遭難救助のヘリが飛んでいた(助かったらしい)。
6日 久々の長距離だが朝から雨。テント撤収時は止んでいたが、5時頃から土砂降りになった。行程が長くあまり待っていられないので、少し弱くなったところで出発。間ノ岳山頂はかなりの強風だが、歩けないほどではない。三峰岳を降りるくらいから雨はやみ、その後もガスってはいたが雨は降らなかった。樹林帯をひたすら歩く。高望池には水なし。野呂川越で1人すれ違っただけで、北岳山荘から仙丈ヶ岳の間は他に誰にも会わなかった。仙塩尾根は長いがアップダウンが適度にあり、天気が良ければもっと気持ちよく歩けそうだ。たくさん歩いたご褒美に仙丈小屋で昼食を食べようと思い、わざわざ下って行ったが、カップラーメンしかないとのこと。登り返して小仙丈への稜線に戻った。
南アルプスでは小屋に期待をしてはいけないことを悟った。仙丈からの下りでは時々甲斐駒ヶ岳が見えた。長衛小屋では久々の生ビール(1杯900円!)を頂く。ご褒美に2杯。
7日 満天の星空。
計画ではザックを背負って双児山経由で甲斐駒へ登り、そのまま早川尾根へ行く予定だったが、昨日の疲労があったのでテントを張ったまま仙水峠経由で甲斐駒ピストンへ。思いのほか天気が良く、駒津峰からは甲斐駒山頂、鳳凰三山が見えた。山頂へは直登ルートで登ったがなかなかの岩場。山頂に着いても快晴で、北岳、仙丈ヶ岳が見えたが、10分ほどでガスが出始めた。
下山は双児山経由。時々北側の山々が見える程度にガスが晴れてきていた。長衛小屋でテントを撤収し、今日の分のビールを買って栗沢山へ。一回北沢峠に降りてしまったため、また登らなくてはいけない。結局どちらが楽だったのかは謎。栗沢山から早川尾根小屋まではコースタイムで3時間だが、疲労からかかなり長く感じた。アサヨ峰の近くでは今回の縦走初の雷鳥を見ることができた。
小屋には大学生2人が先に到着しており、有人の小屋だと思っていたとのこと。私も横窪沢で聞くまでは有人だと思っていた。ネット上でも無人の情報があまり出回っていない気が・・・
8日 朝から霧雨で展望なし。雨脚はだんだん強くなってくる。地蔵岳に近づいて、白砂に変化した途端に花が増えた印象。タカネビランジやホウオウシャジンを見ることができた。
山頂ではかなりの強風のため、さっさと先へ進む。この天気の中、ワンゲル2組、団体1組が登って行った。南御室小屋でコーヒーを飲み、冷えた体を温める。そこから先は林道のような歩きやすい道だったため予定よりも早く着いてしまい、14:41のバスまで1時間半も待つ羽目に。
10日間の縦走は何だかあっけなく終わってしまったなと、行程を振り返りながらバスを待っていたが、まだ終わりではなかった。時間になってもバスが来る気配がない。というより、それまでの1時間半で車が1台も通っていなかった。何だかおかしいぞと思ってうろうろしてみると、反対側のバス停には「運休」の張り紙。携帯の電波も入らず、ややパニックになり10分ほどうろうろする。まさかもう1泊ここで?クマ出没の張り紙があったしトイレで寝ようかな、などいろいろなことを考えたが、芦安まで歩けばいいことに気づく。
登山口に着いた時には止んでいた雨も、再出発時には降っていた。ツイてない。しかし、30分ほど歩いたところで後ろから作業車が走ってきた。救世主だ。やっぱりツイている。芦安まで乗せてもらい、携帯でタクシーを呼び、タクシーが来るまでの間に温泉に入った。やっと縦走が終わった実感が沸いた。
初日からタイミングよく台風が去り、山行中も台風が近づいていると言われながら毎日天候に恵まれた。10日間があっという間に過ぎてしまい、辛いと思うことは一度もなかった山行だった(強いて挙げるなら夜叉神峠のバス運休・・・)。

9/3~4 小川山クライミングスクール  立浪、高本、他

急に仕事が無くなって前日に参加できるようになった。
3日のガマスラブは先輩と2人で自由な動きでの各班のチェックになった。
見ていると2年目クライマーの手順通りではない動きがあり、確認の必要性を感じた。
4日は雨で下部が濡れたところをトップロープを張ったりしてトレーニング。落石が当たりそうになって、怖かった。(立浪)

1日目、リードでガマスラブを登った。去年も登ったルートであり、去年よりはうまく登れた感触がある。
2日目、トップロープを張る時に落石を起こしてしまった。考えながら作業をしていたため足元への注意が疎かになった。(高本)

9/3~4 聖岳  掛川

沼平から聖岳登山口を経由して聖平小屋まで走った。早く着いたので聖岳に向かったが、途中で疲れて小聖で戻った。午後は小屋でゆっくりできた。
翌日は茶臼小屋経由で下った。茶臼から吊り橋までは1時間半。(掛川)

9/10 立岩  高本、根本、他2

去年から何回やっても登れないルートがあり、今回も登れなかった。最初から気後れしていると登れないと思った。(高本)

8か月ぶりの立岩。静岡を去る知人のお別れクライミング。縦走後で足部がむくんでパンパンだが、クライミングシューズは履くことができた。去年一度登れたけど、前回は登れなくなっていたルート3、今回は登ることができて満足。
相変わらず蚊が多くて嫌になる。(根本)

9/14~15 茶臼小屋  田村、立浪

小屋目的で登った。(田村)
茶臼の刺身を撮影するために行った。田村さんの登りが速かった。(立浪)

【山行計画】

9/17~18  尾白川本谷 小田 ※参加者募集中
9/17~18  茶臼小屋 根本
9/17~19  滑谷沢 鈴木、掛川、他6
9/22~10/2 北海道の山 赤石、他1
9/23~24  赤岳 安陪、他8
9/24    大菩薩嶺 田嶋、田村
10/1~2   御在所岳藤内壁 小田、根田、田嶋、根本 ※参加者募集中

<月例>
10/22~23  御在所岳藤内壁
12/3~4   冬山訓練(内容未定)

<準月例>
1/21~22  ゲレンデスキー(志賀高原熊の湯) 宿泊担当:立浪
立浪・田嶋・佐野・加藤・田村・小田・清水・赤石・漆畑・村松・小野田・鈴木・風岡・高本・安陪・山本・他1名(17名)

<準合宿、準月例>
9/23~26頃 (小倉谷) 小田 ※参加者募集中

10/8~10(11)or10/7~9(10)
湯俣から旧宮田新道を経て槍ヶ岳、真砂岳(沢登りと温泉)
※北鎌尾根とセットもあり。槍から上高地へ下りるなら3日で可能(温泉カット)

11/3~5 大井川西俣遡行 小田、赤石 ※参加者募集中
※蝙蝠岳の希望あり。メンバーによっては遡行後、荒川岳経由と蝙蝠尾根経由の二手に分かれて二軒小屋に下山することも可能

11月頃 危機対応の研修(岩登りにおいてトップが墜落した場合の対処法)

11/10前後(3日間) 読図研修山行(東河内~鹿ノ子池(泊)~水無峠山~青薙山~池の平(泊)~畑薙)

秋季 岩登り(小川山烏帽子岳左岩稜、錫杖岳、明星山、ゲレンデトレーニング)
冬季 ランカン尾根から笊ヶ岳
年末年始or年明け 北アルプス方面

◎会長より
準合宿、準月例の内容については、是非皆さんからリクエストをください。
個人ではなかなか行けないところ、研修テーマを設定した山行など、活動を充実させるためには、皆さんの積極的な提案が必要です。

定例会ニュース No.11(2016/09/01)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、清水、赤石、苫米地、村松、小野田、鈴木、高本

7/21 唐松岳 清水、他1

報告のみ。

8/7~22 インド ラタック 佐野、他1

報告のみ。

8/12~24 シャモニー、ツール・ド・モンブラン 小野田、他3

山の観光やハイキングをした9日間のうち雨が降ったのは1日だけ。
毎日圧倒される程の素晴らしいモンブラン山群と谷の景色を見ながら、殆どずっと百花繚乱の花畑の中を歩いた。今年は花が少し遅かったそうで、秋の花に変わりつつあったがまだ溢れんばかりの花数だった。夏のアルペンローズに代わりスックと立つヤナギランが彩を添えていた。

22~28日にウルトラトレイル・モンブラン一周大会があるのでそれらしき引き締まった 体型の人達が何人も私達を追い越しサッと視界から消えて行った。山道を自転車、一輪車に乗っている人達も居た。

最後の2日間は他の3人は町でリゾート。私は一人で山の上でリゾート。
幾ら見ても見飽きない山を自由にたっぷり楽しんだ。まだほんの一部しか歩いてない。あの雄大な氷河や山を見ながらのスキーも気持ち良さそうだ。また別の所を歩きに行きたいと思う。

13日、14日 グラン・モンテ展望台、ミディ展望台、プラリオン山途中まで。
15~16日 ビザーユ9:55~ミアージュ湖~14:55エリザベータ小屋(16日7:20)~(12:20)シェクルイ峠=リフト
18~20日 アヌーバ(10:10)~フェレ峠~(17:00)フォリー泊==19日バス移動==シャンペ湖(8:15)~(16:15)フォルクラ峠泊(20日8:30)~プティ~(12:50)バルム峠=リフト==トゥール
20日朝から雨。
21日(1人で)リフト上小(9:35)~ピラミッド小屋1895m休憩(11:35)~(13:25)ボソム氷河ジャンクション2589m(14:15)~(17:00)リフト==バス==シャモニーセンター
22日(1人で)リフト=アンデックス(9:15)~(10:50)ラックブラン~シェズリー湖(14:55)~ (16:20)フレジェール リフト

8/13~15 北アルプス:奥穂高岳 苫米地

アキレス腱断裂から1年。
7月末に蝶ヶ岳・常念岳で北アルプスに復帰したものの、下りの筋力が極端に低下していたことと、負傷した足のつま先での立ち込みができないことで南アルプスの沢への参加は断念した。一人でのんびり北アルプスの稜線漫歩を考えた。
お盆の最盛期なので、駐車場、交通機関、テント場とも収容能力の高い上高地~涸沢~ 奥穂高のルートを選んだ。

8月13日(土)真夜中過ぎに自宅を出発し、沢渡を5時のバスで上高地入り。
のんびり歩いて7:20徳沢園。ここから混雑を避けてパノラマコースをたどり11:00屏風のコル。南面の急登でとても暑い。12:15涸沢ヒュッテテント場。(幕営料\1,000)
午後はのんびり読書。
8月14日(日)5時過ぎに出発しザイテングラードを登る。8時奥穂山頂、快晴。
登山者の8割はヘルメット装着している。吊尾根をたどって10:00に紀美子平。相変わらず天気は良いが前穂へのピストンの意欲がわかず、そのまま重太郎新道を降りる。
左足に不安があるのでゆっくりと慎重に降りる。12:00岳沢ヒュッテ着。重太郎新道をピストンする者が多いようで、この時間でもテン場はあまり空きがない。(幕営料\1,000)
この日も午後はのんびり読書。涸沢はドコモでの通信はできなかったが岳沢は可能。夕方から小雨。
8月15日(月)曇り。6時半に岳沢を出てのんびり下る。風穴で一休みして8時に上高地着。沢渡へのバスの中で懐かしい声がした。元会員の田中くんだった。
一人で屏風岩に行ってきたが、竹内さんの遭難地点付近までしか登れなかったとのこと。 今回の山行はパノラマコースをたどったので屏風岩を拝めなかったことに気づいた。
※とりあえず一般ルートの縦走なら、幕営山行でも可能なくらいには足が回復していることが確認できた。今後も欲張らずにボチボチと登っていきたいと思う。

8/19~21 伊奈川本谷 掛川、他2

初日の稜線歩きが長かった。伊奈川は中央アルプスにあっては傾斜の緩い沢で距離ばかりが長くなかなか高度が上がらない。
2日目の夕方は雨が降ってきたので、高台に無理やりテントを張った。
最後の最後に50m5段の直登可能な滝が現れる以外は大岩の乗り 越しの連続で非常に疲れた。最後の詰めは忠実に宝剣岳方面に行き過ぎて藪こぎ40分のアルバイトとなった。もっと三ノ沢岳方面の按部に向かえば簡単だった。
最終日、私はピークはパス。宝剣へ向かった二人を千畳敷でのんびり待った。

8/24~26 双六岳(2860m)、三俣蓮華岳(2841m)、黒部五郎岳(2840m) 赤石、他1

山行報告に掲載しました。

【山行計画】

8/30~9/9 南アルプス全山縦走 根本

<月例>
9/11(前夜発) 水無川本谷 担当:田嶋
田嶋、根田、 赤石、小野田、田村、鈴木、小田、安陪、根本、高本、清水(11名)

【その他】

会長から

秋季~冬季の準合宿、準月例について
・案
7,8月は3回の準合宿を実施し、何とか山岳会らしい動きができました。準合宿、準月例については、秋季、冬季も続けて計画したいと思います。内容については、是非皆さんからリクエストをください。個人ではなかなか行けないところ、研修テーマを設定した山行など、活動を充実させるためには、皆さんの積極的な提案が必要です。
これまでに会長から提案したものに加えて、以下のような希望をいただいています。

秋季
(1)湯俣から旧宮田新道を経て槍ヶ岳、真砂岳(沢登と温泉)
※北鎌尾根とセットにすることも考えられる。3~4日
(2)大井川西俣遡行※蝙蝠岳の希望あり。
メンバーによっては、遡行後、荒川岳経由と蝙蝠尾根経由の二手に分かれて二軒小屋に下山することも可能。3~4日
(3)危険対応の研修
岩登りにおいてトップが墜落した場合の対処法を研修する。
(4)読図研修山行
東河内~鹿ノ子池(泊)~水無峠山~青薙山~池の平(泊)~畑薙 3日
(5)岩登り
・小川山烏帽子岳左岩稜
・錫杖岳
・明星山
・御在所岳藤内壁
・ゲレンデトレーニング 随時
(6)沢登り
尾白川本谷 2~3日

冬季
・12月 月例(12/3~4) 冬山訓練(内容未定)
・ランカン尾根から笊が岳
・冬山準合宿 北アルプス方面(年末年始or年明け)

【その他】

会報「山毛欅」 第53号 次回の定例会で配付します。

定例会ニュース No.10(2016/08/18)

定例会出席者

赤石、村松、立浪、根本(4名)

8/5~8 第2次夏山準合宿 野呂川右俣遡行~池の沢 L小田、赤石、安陪、田村、根本

8/5 野呂川出合7:30~10:30両俣11:40~13:05 2095m地点
8/6 発5:40~9:15 2440mルンゼ入口~10:16 2650m水消え~12:04稜線~12:20三峰岳間ノ岳コル12:47~13:40熊の平
8/7 発5:30~新蛇抜山手前の下り口8:20~10:16東俣11:20~11:55池の沢出合12:17~15:45池の沢の池
8/8 発5:03~8:18稜線8:45~9:00広河内岳9:30~10:00大門沢下降点~13:14大門沢小屋13:35~13:50安陪さん怪我14:20~17:08登山口~17:28奈良田P

5日 両俣で昼寝。のんびりと遡行開始。天幕設営後、釣りに入るが、結構沢山の釣師が入っていて魚信なし。
6日 悪場の全く無い谷である。苔の緑が美しい。水消えからは、カールが大きく広がっていた。
7日 安陪荒倉岳や新蛇抜山の頂上へ回り道したりして、今日もゆっくり進む。
東俣へ下る道は、わずかに道型が残っていた。池の沢の池は3回目、20年ぶりである。すんだ水を満々と湛えた幽邃な池の畔にテントを張った。
8日 素晴らしくいい天気で、空気が澄み渡っている。広河内岳で、見える山を一つ一つ確認する。笹山回りの予定を変え、大門沢を下ることにする。大門沢小屋の少し下手で、安陪さんが転倒し、怪我をした。幸い、歩行は可能だったので、荷物を皆で分担して下った。(小田)

5日、両俣小屋を過ぎてから沢に降り、渡渉を繰り返しテントを張る。大好きな焚き火を囲む贅沢な時間、今夜の食当は安陪さん。
6日、三峰岳~間ノ岳往復、私の地図上でつながってなく、歩けて良かった。熊の平にテントを張る。隣にテントが張ってあり、少し気になるが小屋があるので今夜の食当の根本さんにビールの買出しを頼む(翌晩の分も)
7日 大井川東俣~池の沢の池へ
思っていたより大きな池で神秘的な池だった。池でビールを冷やし、写真撮影。そして、またまた 焚き火。今夜は最後の日なので皆でくつろいで楽しかった。池から見る星が綺麗だった。
8日、広河内岳から大門沢を降りてきた。(田村)

5日 静岡を朝3時に出て奈良田駐車場へ。5時半のバスに乗った。野呂川出会いのバス停で下車し、7時半頃林道を歩き始めた。3時間ほどで両俣小屋に着く。小屋を過ぎて野呂川右俣に入り沢靴に履き替える。
沢を右に左にと徒渉を繰り返す。2時間半ほど歩いて標高約2100mのところの砂地にテント一張りが出来そうな場所を見つけた。2時前だったがここにテントを張った。小田はイワナ釣りの道具を持ってきたので早速沢に入ったが先行した釣り師がいたためか魚影はなかったという。
枯れ木を集めてたき火をして静寂と炎と酒、食事をたっぷり楽しんだ。昨夜は例会がありこの日は早く出たのでゆっくり出来皆よく眠れた。
6日 5時半過ぎに歩き始めた。沢は次第に急になってくる。標高約2450m程のところで水流のある沢は左右に分岐している。
三峰岳に突き上げるには右俣をとる。この分岐を見逃さないことが大事だ。沢は更に急になり木々の丈は低くなる。標高2700m程の所の這松を乗り越えると広いカール状になり眼前が開け、三峰岳から間ノ岳、中白根の稜線が一望できる。
ゴーロ状を登り三峰岳の下で野呂川越からの縦走路に出る。ここにザックを置いて間ノ岳を往復した。小田は先行して熊ノ平の小屋に降りてテント場を確保した。
3時半過ぎにテントに着いた。
7日 テント場からは仙塩尾根を歩き、途中の安倍新倉岳、新蛇抜山は山頂が道から少し外れているがザックを置いてそれぞれの山頂に立ってきた。
新蛇抜山から大井川東俣への降りにかかるが、地形図にあるこの道は近年歩く登山者は少ない。地図と磁石、赤布と踏み跡を探しながら降った。2時間ほどで大井川に降りた。
降りた地点はかつて昭和30~40年代に大規模な森林伐採が行われた場所で古い伐採小屋などが朽ちていた。二軒小屋からこのあたりまで伸びていた林道は荒れ果てていて、原始に戻っていくようだった。
本流を少し降り、池の沢の出会いに着く。ここで川を遡行してきた単独行の人に会った。更に登って行くという。池の沢の小屋に立ち寄る。きれいな小屋だった。池の沢もかつては登山道があったが、今は通る人はほとんどなく跡形もないくらいに消滅している。
沢の中の倒木を越えたり、右に左に渡ったり、へつったりしながら次第に高度を上げてゆく。ようやくという感じのところで池の沢に出た。思ったよりずっと広く水をせき止めていて、周りの木々を映して静寂な池だ。池の横の砂地にテントを張った。この夜も焚き火、お酒、食事、語り合い、星空を楽しんで夜が更けるのを忘れた。
8日 沢沿いの古い道を歩いたり、藪を分けたり�倒木をくぐったりの登りだった。歩き始めて1時間程の所で先頭の小田が沢の対岸の藪の中に熊を見つけた。熊の方が少し遠ざかって動かなかったようだった。僕たちは悪場だったが急いで登った。
尾根に日が射し始めた頃から山は急になりやがて這松からゴーロ状になる。白根南嶺の尾根に出る。展望が開け富士山が大きく望め伊豆半島まで見えた。
ゆっくり休んで山々の名前を確かめた。南嶺の尾根を南下して笹山から奈良田に降りる予定だったが、広河内岳に登って大門沢を降りることにした。10時前に降り始めてバス停に5時頃着いた。この降りも変わらずに長かった。(赤石)

南の主稜の懐に飛び込んだ山行で、南の良さを再認識した。池ノ沢池で焚き火を囲んで10時頃まで話し、話はつきなかった。自分のレベルを確認させられた山行であり、どのようにレベルアップするか思案中である。(安陪)

初めての沢登り(沢歩き?)。最初は岩のヌメヌメ感が嫌だったが、だんだん慣れてくる。岩にふんわりと茂った苔がとても美しかった。
1週間前の山行の疲労が抜け切っていなかったが、ゆっくりしたペースだったので心地よく登ることができた。正確な読図ができれば自分の行けるルートが無限に広がることを実感した山行だった。(根本)

8/6~7 富士山 立浪

富士山山頂の鳥居の立て替えの取材と、夕刊企画取材。
富士宮口から御殿場ルート下山で宝永山から富士宮に戻った。
山頂でのトイレ待ちの長蛇にびっくりした。

8/7 御殿場口~富士山 掛川、他1

久々の富士山へトレーニングに行った。
もってこいの御殿場口からだが、この日は登山駅伝が行われており、ハイカーよりランナー優先でトレーニングにはならなかったが、自衛隊ランナーのすごすぎる走りを間近で見られたのは刺激になった。

8/12~15 第3次夏山準合宿 細沢~池の沢  L小田、鈴木、高本、掛川、漆畑

8/12 野呂川発電所6:25~8:15細沢8:45~15:10 2100m地点(最後の滝上)
8/13 発5:05~9:36縦走路~9:40間ノ岳10:00~10:35三峰岳~11:50熊の平12:15~15:08北荒川岳~15:27幕地
8/14 発5:10~5:58雪投沢下降点~7:10塩見岳7:35~8:15下降点8:30~8:40水流9:00~イワナ釣り~12:25東俣(イワナ釣り)13:10~15:10池の沢の池
8/15 発5:20~5:55水消え~7:00夏道との分岐~7:28広河内岳・大籠岳コル7:40~8:00広河内岳8:20~8:35コル~10:20白河内岳~11:57笹山南峰~15:30奈良田

今年度3回目の夏山準合宿である。
前回と似たような内容だが、少し行程が長い。細沢では、安全のためザイル2回使用。イワナは6匹つり上げ、幽邃な池ノ沢の池の畔で、焚き火を囲んで堪能した。お盆の夏山最盛期だが、裏街道を行く我々はあまり登山者には会わず、特に夜は自分たちだけで山を占領した。(小田)

最終日の後半降られたけど、それ以外は天気に恵まれ、快適な沢旅ができたが、毎日10時間以上行動でさすがに疲れた。(掛川)

沢の登り/下り、沢からのピーク登頂、イワナ釣り、焚火、すべてが初めての体験でした。
今回の山行を通して、山の世界が一気に広がったのを実感しています。一般ルートからの登頂、指定されたテント場での幕営、そのような制約から自由になり、縦横無尽に進むときの山の面白さ、奥深さを知ることができました。
今回の山行はこれまでで最もバリエーション豊かで楽しく、これからも記憶に残る山行になったと思います。
同時に山における自分の力、能力の不足も知ることができました。山を登る知識や技術の問題だけでなく、様々な状況への対応力や判断力、事前の準備と計画、地図や天気を読む力のなど今後自分が学び、習得していかなければならない課題が多いことも認識することができました。
今回の山行で得た気付きを大切にし、山を登る総合力を高めていきたいと思います。(高本)

8/12~15 穂高 苫米地

報告のみです。

【山行計画】

8/19~21  伊那谷 掛川、他
8/23~25  茶臼小屋 田村、他1
8/23~9/2  北海道~東北の山 赤石、他1
8/30~9/9  南アルプス全山縦走 根本
9/6~8   白峰三山 赤石、他1
<月例>
9/11(前夜発) 水無川本谷 赤石、小野田、田村、鈴木、根田、小田

【連絡事項】

1月の準月例スキー(志賀高原熊の湯)の宿予約のため、次回9/1の定例会で出欠をとります。
参加予定で定例会を欠席する方は立浪さんまでご連絡願います。

定例会ニュース No.9(2016/08/04)

定例会出席者

田嶋、田村、小田、赤石、苫米地、村松、小野田、鈴木、掛川、安陪、根本

7/23~25 剣岳6峰Dフェース  小田、赤石、根本、高本

7/23 室堂9:27~12:25別山乗越~13:30剱沢幕営地
7/24 BC4:00~8:00取り付き8:30~12:30 6峰上13:10~14:53池ノ谷乗越~16:30剣岳17:00~19:30 BC
7/25 発6:45~10:45雄山~12:35室堂

久しぶりにDフェースを登る。十数年ぶりである。
長次郎谷へ入ったあたりでは周囲に数パーティのクライマーらしき人達がいたが、皆、長次郎谷から剱を目指すだけのグループであった。Dフェースは他に登攀者なし。
途中で隣を見ると、Cフェースに1パーティ取り付いていた。それだけであった。もったいないものである。
Dフェースの岩場、昔の記憶はほとんどなく、ルートファインディングに気を遣う。皆さん元気で、本峰を越えて帰ったが、長い行程となり、暗闇寸前にBC経帰着した。(小田)

23日 前夜扇沢駐車場に泊まって一番のトロリーバスに乗る。上天気でダムの放水を見たりしながら乗り物を乗り継いで室堂へ。室堂は夏の観光シーズンだった。
雷鳥沢を登り剱沢のテント場には午後1時半頃には着いた。剱沢は雪が少なかった。テント村が出来ていたがまだ余裕があった。午後はゆっくり山を見ながら過ごした。
24日 テントを4時に出て剱沢を降り長次郎谷を登り八ツ峰の六峰下に8時に着く。朝日が剱の本峰を照らし雪渓が白く輝いている。Dフェースの富山大ルートを登ることにしてザイルを結び、8時半にクライミングを始めた。
小田がリードして高本、根本が続き、高本がバックロープを引いて、赤石がラストを登るスタイルで登った。
Ⅳ級からⅣ+の6ピッチのルートだった。花崗岩の硬い岩でガバホールドは効く、スタンスはしっかりしている、スメアリングはざらざらした岩肌に吸い付くようだった。残置のハーケンが多く見られたが先人たちは登山靴で登りルートを開いたことを思うと納得できる。
4時間の登攀で六峰に出た。ここからは八ツ峰の上半部を登り北方稜線に出た。途中懸垂下降を3回使った。
池ノ谷乗越で山岳警備隊員が遭難者1名を救助、他の一名の遭難死者を収容しているに現場に会った。僕たちも慎重に歩いて剱岳の本峰に4時半に着いた。
高本、根本には初めての登頂だという。30分程休んでから降り、夕闇迫る7時半にテントに戻った。長い一日だった。
25日 ゆっくりテントを畳んで下山にかかった。天気は降り坂になってきた。別山乗越から真砂岳、富士の折立、大汝山、立山と歩き一の越から室堂に降った。
根本は一の越で別れて、笠ヶ岳を目指して縦走に歩き出した。(赤石)

22日 19:30サークルKにて待ち合わせ、出発。扇沢には23時ころ着、ターミナルにて幕営。
23日 5時起床。テントを片付け、各自朝食をとり、始発のバスを待つ。
7:30始発のトロリーバスに乗り込む。黒部ダムを徒歩で移動し、ケーブル、ロープウェイ、バスを乗り継ぎ、室堂に到着。
9:30剣沢に向けて室堂を出発、気温26度、天気良し。今日は剣沢で幕営できればよい行程なのでところどころ休憩を入れながらゆっくり進む。高山植物の観察なども行い、雷鳥坂は3ピッチで登った。(小田さん曰く、通常は2ピッチ)
12:30剣御前小舎に到着、気温23度、微風、少し涼しくなってくる。
13:30剣沢キャンプ場に到着。早速幕営し、近くの剣沢小屋に缶ビールの買い出しに行く。根本さんが500㎜Lを2缶購入したので、負けじと2缶買う。その後はテント前に陣取り、冷たいビールで明日の英気を養った。
24日 2:20起床。気温12℃、風はない。朝食をとる。
4:00薄暗い中をテント場を出発し、剣沢を下る。途中からアイゼン、ハーネスを装着し、沢沿いの道から雪渓の上に出る。雪渓は例年より少ないらしい。朝日が昇りはじめ、源次郎尾根、八ツ峰がはっきりと姿を現す。
6:00長次郎谷の出合いに到着。その後長次郎谷の雪渓を登り、八ツ峰の6峰を目指す。目印は5峰、6峰の間のコル。途中のクレバスを避け、雪渓を離れ脇道を昇る個所もあった。
7:30 6峰取付付近に到着。気温8℃。取付点を探すため、シェルンドに下りる。冷蔵庫の中のようにひんやりした所だった。
8:30 クライミング開始。富山大ルートを登る。計6ピッチのコース。特に3ピッチ目のフェースはかぶってはないが、垂壁に近く、難度が高かった。5P目のリッジは高度感抜群で、剣岳の眺めもよく、気持ちよかった。
12:45 6峰頂上に出る。13:10 八ツ峰の尾根を登り始める。次の目的は剣岳登頂。のこぎりの歯のような尾根で下りは3度ほど懸垂下降を行った。
14:50 八ツ峰の頭は迂回し、下部をトラバースし、池の谷乗越に出る。乗越にて遭難者1名に出合う。既にレスキュー1名が到着しており、トランシーバで交信を行っていた。足骨折の模様。しばらくすると若いレスキュー3人が大きな袋を引きずって、我々が来た方向の逆から乗越に上がって来た。こちらは滑落死だったようだ。装備を見るとクライミングではなく、縦走登山者だったようだ。
さらに、剣岳山頂を目指して歩き続ける。クライミングシューズのまま登り続けたのでさすがに足が痛い。時間も押して来るし、剣岳への登りはガレ場続きで疲労もたまる。さきほどの遭難現場の光景が時折頭をよぎる。
16:30 剣岳山頂に到着。気温15℃。ようやく一息入れることができた。
17:00 下山開始。前剣方面に下る。カニの横ばいなど一般ルートながらも危険な個所もある。一途にテントを目指した。日も暮れかかり、疲労はますます深まる。前剣のピークを見た時、まだ登るのかと思った。途中の剣山荘にて缶ビールを購入(500㎜L1本/350㎜L1本)
19:30 剣沢キャンプ場に帰還。おそらくこれまでで一番歩いた山行だった。疲労懇倍の中、テント場で最後の煙草を吹かす。その日はビール2缶でそのまま沈没した。(次からビールは500㎜L1本でよいと思った)
25日 4:20起床、微風、気温10℃。朝食をとり、テントを片付ける。
6:45出発、風なく、気温15℃。立山連峰を縦走することになった。
7:25剣御前小舎 ⇒ 8:05別山 ⇒ 9:00真砂山 ⇒ 9:50富士折立 ⇒10:45雄山 ⇒ 11:40一の越
比較的ゆっくり登る。途中ガスが出始める。雄山まで来ると富山の中学生の大集団にであう。立山登山は地元の恒例行事のようだ。
12:00そのまま縦走を続ける根本さんを見送り、室堂に下る。
12:50室堂着。来た路線をそのまま引き返し、扇沢まで戻り、帰路についた。(高本)

剱での岩登りの後、縦走をするため荷物が約25㎏になり過去最高。初日の室堂から剱沢までの登りで精いっぱいの重さ。花の名前を教えてもらいながらゆっくりと歩く。途中、鼻が痛くなりむせ込むほど危険な濃度の硫化水素には驚いた。
24日、4時に出発し八ツ峰6峰の取り付きまで長次郎谷の雪渓を登る。梅雨明けの土曜日であり、他にも数組の登山者が雪渓を登ってきていたため、岩登りは順番待ちかと心配した。が、結果的にDフェースを登ったのは予想外にも私たちだけであり、快適に登ることができた。
3ピッチ目がややキツく、ルートファインディングもしなければいけないため、今の自分にはリードは無理だなと感じた。
6峰登頂から剱山頂までの上り下りも意外と大変で、懸垂下降あり、遭難救助の現場ありで、岩登りよりも縦走路の印象の方が強く残った。BC到着は19時半と、とても充実した一日だった。
25日はガスっており展望はいまいち。食当の荷物とカラビナ類がなくなったため(高本さんが快く(?)持ち帰ってくれた)、4㎏くらいはザックが軽くなった。
みんなに立山まで付き合ってもらい、一ノ越で別れた。(根本)

7/25~29 立山~笠ヶ岳縦走 根本

25日 12:00一ノ越~14:10獅子岳~16:00五色ヶ原キャンプ場
26日 5:15五色ヶ原~越中沢岳~10:10スゴ乗越小屋10:30~14:20薬師岳14:30~15:00薬師岳山荘15:20~16:15太郎平キャンプ場
27日 7:25太郎平~9:20北ノ股岳9:30~12:55黒部五郎岳13:05~14:50黒部五郎小屋
28日 5:00黒部五郎小屋~7:00三俣蓮華岳7:10~双六岳~9:25双六小屋10:00~秩父平~15:20笠ヶ岳山荘
29日 5:30笠ヶ岳山荘~杓子平~10:30林道10:40~11:20新穂高ロープウェイ

一ノ越でみんなと別れた後、まもなく霧雨が降り始め、1時間ほどで合羽が必要なくらいの雨になった。室堂に戻りたい衝動に駆られながら、ひたすら足を動かす。
五色ヶ原付近では花畑が広がっており、コバイケイソウやイワギキョウがたくさん咲いていた。木道の下から雷鳥が出てきて少し驚いた。小屋で天気を聞くと、明日は雨だが、明後日からは回復傾向と聞き安心する。
26日、朝から小雨が降っており、だんだん本降りになってくる。景色が全く見えないため、咲いている花を指差し呼称しながら復習し、ひたすら歩く。
昨日でカメラの電池も切れたため、さくさく進む。が、スゴ乗越小屋から先の登りではだんだんスピードが落ち、雨脚も強くなってくる。下りでも岩が多く、雨で滑るためスピードが上がらない。何度か滑って転倒しながら北薬師到着。
雨で体が濡れているのと強風とでかなりの寒さ。躓いて転ぶようになったため、疲労を自覚し慎重に薬師岳まで登る。小屋から薬師岳まで誰にも会わなかった。薬師小屋では赤石さんお勧めの抹茶を頂き、冷えた体を温めた。太郎平に着く頃には小雨になり、時々止むこともあったため、このまま天候が回復すると思ったら、夜から明け方にかけてひどい雷雨。テン場から歩いて15分の小屋まで避難した人もいたらしい。
27日、起床時に雷雨が続いていたため、停滞し折立から下ろうかとも考えたが、7時前くらいから雨が止んだため、急いで撤収し出発。
後で聞いた話によると、折立からの道路が大雨で通行止めになったとのこと。その後はガスっていたものの、雨になることはなかった。黒部五郎に到着したときには、他の山は見えないがカールにだけは日が差しており美しかった。
山頂からはひたすら下り、15時前に黒部五郎小屋到着。計画では今日中に三俣山荘まで行き、明日読売新道を下る予定だったが、これから三俣蓮華に向けて登る元気もなく(小屋にテン場がなければ登っていた・・・かもしれない)、いい時間だったため、泊まることにした。山頂で話したおじさん達とお酒を飲みながら、楽しいひと時を過ごした。
日本酒をご馳走してもらい、夜はぐっすり眠ることができた。
28日、朝はガスっていて何も見えないが、三俣蓮華岳からは剱、立山、槍、穂高が見えて美しかった。
双六小屋に着く頃には日差しが出てきたので、濡れた靴や服などを乾かしながら長めの休憩。
靴がずっと湿っていたからか、足の裏の皮膚がぼろぼろ。掛川さんに教えてもらったテーピング効果で、踵のマメはできずに済んだ。
笠ヶ岳までの道では時々ニッコウキスゲやハクサンイチゲの花畑があった他はあまり花がなく、昼頃からガスって来て展望もなく、ひたすら歩く。笠ヶ岳山頂でも真っ白で何も見えず。
29日、5時頃に朝日が槍の後ろから登って笠ヶ岳を赤く染め、剱から辿ってきた路も見え、最高のご褒美となった。
抜戸岳に着く頃にはガスが出てきてしまった。ここからが笠新道の下りで、4時間の辛い時間が始まった。
これでもかと続く急な下りで両膝が痛くなり、普段は筋肉痛にならない殿部まで痛くなり、最後の方はイライラしながら足を進めた。やっとのことで林道に着いた時には疲労困憊。帰りの平湯温泉と生ビールが最高だった。
今回はファブリーズを持参して夏の臭い対策、テーピングで踵のマメ対策をして、効果を実感できた。また重いザックでトレーニングをすることもできて、天気はいまいちだったが充実した山行だった。

7/23~24 小仙丈沢~仙丈ケ岳  小野田、他2

7/22 : 20:00 池田===富士===23:00 奈良田Pバス停付近
7/23 :奈良田5:30==bus¥1130==6:30広河原6:40 ==bus¥580==6:55 野呂川出合7:06----林道----7:40 小仙丈沢出合8:10---8:50 二俣左に-----9:45テント場(2000m付近)
7/24 : テント場4:40 -----5:35 2俣の大滝 滝上6:10------6:50二俣左に----8:50カール9:00-----10:00 稜線-----10:48 仙丈ケ岳(曇り)11:00----5分程下で休憩11:30-----12:17 小仙丈岳12:40-----3回休憩-----15:05 北沢峠15:35==bus 780¥==16:00広河原16:40==bus1130¥== 17:40奈良田

小仙丈沢出合から一人は野呂川に釣りに行った。他2人は先にゆっくり進み、数か所焚火の跡があるほぼ平らな広い場所にテント設営。
薪を沢山集め焚火をして塩焼きにする岩魚を楽しみに待っていた。
だが全く魚影が無かったと釣り人は手ぶらで登って来た。魚無しのキノコ散らし寿司などの残念な食事になった。テント場には小さな苺が沢山なっていた。
夜、シュラフカバーだけで十分暖かかった。
沢は流木が溜まりかなり荒れていた。最後の2俣の大滝は左の細い方を登り、この上部だけロープ使用。その先は流木は少なかった。
登り途中で段々膝が痛くなってきた。突然強い痛みが走る事があった。沢の終わり辺りはマルバダケフキが群生していた。カールにはチングルマが咲いていた。
カールを左に進み仙丈岳の少し東の細い稜線に出た。ぎっしり生えた這い松を抜けると岩場があり、仙丈岳へ。頂上は多くの人々で賑わっていた。
10時半頃から雲が出てきてしまい景色は時々雲の合間に見えるだけだった。
私の膝が悪いので、北沢峠16時発のバスに乗る事にして何度も長い休憩を取りながらゆっくり下った。バスは臨時便も出ていた。
花はイワツメクサ、タカネツメクサ、ジャコウソウ、ウスユキソウ、チシマギキョウ、ホタルブクロ、グンナイフウロ、イワオウギ、ミヤママンネングサ、トウヤクリンドウ、コゴメグサ等

7/23~26 栂海新道 掛川、他2

23日 栂池~白馬大池
24日 白馬大池~朝日小屋
25日 朝日小屋~白鳥小屋
26日 白鳥小屋~親不知海岸
★最後の一日を除いて天候に恵まれた。特に稜線漫歩の2日目はお花畑巡りで最高の一日だった。数えきれないほどの種類が咲いていたが、既に秋の花も。
今年は1か月早いのだそう。朝日小屋で夕食を頂いたが、これが最高に美味しかった。
3日目は翌日の天候を考慮して13時間行動。白鳥小屋が貸切り状態でくつろげたので良かった。
久々のロングトレイルとなったが、充実感で一杯の山旅だった。

7/24~25 蝶ヶ岳~常念岳  苫米地

9時にスタート、12時ごろに蝶ヶ岳にテントを張った。
翌朝のご来光では槍・穂高が見えた。アキレス腱を切った左足はまだ右の5割程度の筋力で、下りの筋力を鍛えていなかったので足にきた。
最後の1時間は筋肉痛でペンギンのようになってしまった。苦しかったが久しぶりのテント泊は良かった。

7/28~29 鋸岳(2685m)  赤石、他1

28日 戸台の駐車場を11時に歩き出した。戸台川の左岸、右岸と3回ほど徒渉して右岸の作業道、左岸の登山道をたどって角兵衛沢の出会いに着いた。
対岸の小広いところにテントを張れる場所があった。2時半からここでゆっくりした。暑い夏の日差しだった。
29日 4時半、まだ暗い内に林の中を歩き始めたが道が不明になりうろうろしてしまった。うろうろするとたちまち時間がたってしまう。かれこれ1時間も行ったり来たりした。赤布と踏み跡をみつけた。しっかりした道だ。それでも赤布と踏み跡をたどるような登りだった。
大きな木々の黒い森を抜けるとこのコースの核心部に当たるガレた沢の左岸に出た。岸壁に沿って少し登ってから大小のごろごろした石の沢をトラバースして対岸の灌木のある岩の縁を登る。
岩屑がざらざら、ごろごろと歩きにくく随分と時間がかかってしまう。ようやくという感じで角兵衛沢のコルに出た。
尾根には釜無川からの道を登ってきた人たちが7人ほどいた。狭い岩尾根を登り鋸岳山頂に11時前に着いた。雲と霧で眺望はなかった。僕たちの後から若者が2人登ってきたが途中で道を間違えたと言っていた。登ってきた道を下りテントへ2時半、撤収して戸台に5時頃に降りた。

7/29~30 富士山  加藤、他

7/30~31 県岳連夏山教室  小田、他18名

7/30 八方池山荘~唐松岳~五竜山荘
7/31 五竜岳往復~テレキャビン駅

毎年の一般向け安全登山普及事業である。今年は皆さん比較的足並みが揃っていて、余裕を持って登り切ることができた。

7/31 八丁尾根~甲斐駒ヶ岳~黒戸尾根 掛川、他5

近年整備されてきたと聞いていた八丁尾根から登ってみた。
鎖、梯子、ロープがしっかりフィックスされており、危険箇所はなかった。アップダウンの連続で黒戸尾根よりきついが、変化に富んで面白いコースだった。
山頂で黒戸から登ってきた4名と合流して、下山は全員一緒に下った。こちらの方がダラダラとうんざりするほど長く思えた。

8/3 乾徳山  小田、他1

徳和から往復
有名な山だが、実は初めてである。山頂前の岩場で沛然たる豪雨となった。
帰りは、鹿が近寄ってきて、逃げようとしない。いい山である。秋のころ、また行きたいと思った。

【山行計画】

8/5~8   野呂川右俣~黒河内岳 小田、田村、安陪、赤石、根本
8/7     富士山 掛川、他1
8/7~22   インドヒマラヤトレッキング(ストックカンリ) 佐野、他1
8/12~15  細沢~黒河内岳 小田、漆畑、掛川、鈴木、高本
8/12~15  雲ノ平周辺 苫米地
8/12~24頃 シャモニートレッキング 小野田
8/18~28  北海道の山 赤石、他1
8/19~21  伊那谷 掛川、他
<月例>
9/11(前夜発) 水無川本谷 赤石、小野田、田村、鈴木、根田、小田

定例会ニュース No.8(2016/07/21)

定例会出席者

桑畑、佐野、田村、小田、赤石、村松、小野田、掛川、安陪、高本、根本

7/10 山伏岳  小田、他19名

西日影沢登山口8:40~12:55山頂13:30~16:07往路下山

毎年やっている県岳連夏山教室の実習登山である。読図練習をしながらゆっくり登る。大岩付近で山ヒル発見。山伏では初めてであった。

7/10 瑞牆山 フリークライミング  熊谷、江戸

十一面末端壁の調和の幻想を狙うつもりだったが、準備不足を感じ移動。
カサメリ沢へ移動し、5.9のルート1本登る。壁が濡れていてスタンスが利かないのでホールドまでジャンプスタートとなった。ルート自体は簡単で面白い。
不動沢に移動し、不動滝を見て帰った。途中、不動沢のいくつかのルートを確認したが半分ぐらい自然に帰っていた。(熊谷)

7/10 鳳凰三山  掛川

沢の計画が流れたので稜線にトレーニングに行った白鳳峠入口から登り、夜叉神へ下山。
メインの縦走路を除けばとても静かで人が少ない。トレーニングには 最適だった。南アルプスの展望が抜群だった。

7/10 丹沢 源次郎沢 沢登り  鈴木、小野田、他2

短い沢で滝が10あるがF6以後は水無しだった。
巻き道を行けば簡単だが、時間があったので私も滝を登り岩登りを楽しませて貰った。2か所ロープを使った。
想像していたよりは大変な沢だった。沢登りは他にもう一組だけ、花立山荘には沢山の人が居た。見晴らしの良い所で伊豆大島も見えた。
一般道を下り始めて間もなく、25cm位の段差を注意して降りたつもりだったが足首を捻挫してしまった。痛めている膝用に持っていた沈痛消炎湿布薬をすぐ貼り、同行のMさんが正しくしっかりテーピングをして下さったら、かなり足首が安定し、自力で下山できた。テーピングの効果を実感した。
その日は痛くてまともに歩けなかったが、お陰さまで翌日には痛みはあるものの普通に歩けるようになった。テーピングテープと湿布薬は必携だと再認識した。(小野田)

7/10~11 蓮華岳、針ノ木岳  安陪、他2

梅雨の晴れ間をついて1日づらし(日、月)で行ってきた。天気は最高で、見える山はすべて見えたと思う。
去年、準月例で行った黒部源流の山々を別の角度で見て、感慨を新たにした。山の素晴らしさを再確認し、縦走をしっかりやってみたいと思った。

7/16 錫杖岳 左方カンテ  熊谷、高本

15日 道の駅とみさわ 22:00~
16日 4:50駐車場出発~7:00取り付き到着~7:30登攀開始~14:00山頂到着~16:20取り付き戻り 下山~18:30駐車場

以前より行ってみたかった錫杖岳、左方カンテにトライ。
前日の雨の影響もあり、岩全体が濡れていたがオールフリーで上部まで抜けることができました。
濡れている本チャンの岩場は初めてだったが、無理なく、保持できるホールドのみを使って登れることを再度確認できた登攀でした。
前日より雨が降り、当日朝も地面が濡れた状態であった。岩場へ向かう途中に渡渉があり、増水のため靴を脱いで渡渉。水が非常に冷たかった。
岩場へ到着するも、全体的に岩が濡れている。あちこちから染み出しや水滴が垂れており、滝のようになっているところもあった。我々より先行したパーティがいたが、岩の状態をみて引き返していった。岩はずぶぬれだが、2ピッチまで登って状態が悪いようなら引き返そうということになり岩へトライ。
1~2ピッチはルンゼ状で当然ながら水が滴る。確実に保持できる場所を選び上へ登っていく。
2ピッチ目を抜けたテラスは乾き始めており、これはいけるのではということで上を目指す。
3ピッチ目のフェイスクラックに水が流れており、こちらも確実に上る。上部のスタンスは乾いていた。
4~5ピッチで再びルンゼ状の岩へ。内部は乾きが悪く、カムの効き具合を確かめながら慎重に進む。
6ピッチ。当ルートの核心部。取り付き上部のクラックに手こずりA0で抜ける。上部のスラブも寝ているが十分なアンカーが取れず怖い。
7ピッチ。1本だけアンカーが打たれている左側のスラブから登り始める。10メートル程度のスラブが悪い。濡れているのもさることながら、ホールドが全体的に浮いている。たたくとポコポコ音がするホールドは、剥がれないようにと願いながら登っていく。上部は簡単。
8ピッチ。簡単な岩を登って草付の台地へと出る。
我々を追いかけてきたパーティーに記念撮影を依頼して下降。東京から来たという彼らは、「登るかどうか迷ったが、我々のパーティーがどんどん登っていくので辞めるわけにはいかなかった」と話してくれた。
下山時も靴を脱いで再び渡渉。冷たすぎて足の指がつった。
下山後、駐車場で東京から来た彼らと連絡先を交換して帰路についた。(熊谷)

前日夜に静岡を発ち、新穂高の駐車場には16日未明、午前2時に到着。
車中にて仮眠をとり、4:20起床、5:00スタート。
天気は曇り、昨夜の雨は上がったが湿度が高く、アプローチの登山道はじゅるい。途中の渡渉点では水かさが増していて、登山靴を脱ぎ、裸足で渡る。笠ヶ岳への登山道を進むと途中から前方に錫杖の前衛フェイスが現れる。下部はガスがかかり、突き上げるように聳える岩の壁は少々神秘的でもあった。
登山道を左に折れ下ると錫杖沢出合、そこは前衛フェイスの下。ここからは錫杖沢を遡る。沢とブッシュを交互に登りながら、アプローチを続ける。
7:20に左方カンテの取付点に到着。岩は濡れ、水も染み出していた。天候はまだ曇りのまま、晴れ間も覗かない。風もなく、時々ガスが発生し、岩が乾く見込みもなさそうであった。
先に到着していたパーティーは登頂を残念し、折り返した。熊谷君と協議。結局、1ピッチだけ登り、様子を見ることになった。準備をしていると後続のパーティーが2組ほど到着。一緒に登る仲間が出来、心強かった。
8:00登頂開始。リードは熊谷君にお願いする。その後ほとんど全コースを熊谷君のリードで登る。
1Pと2Pはルンゼを左上する。1Pの取付はチムニー、岩から水が染み出ており、滑りやすい。チムニーを越えると後は手掛かりは豊富で登りやすかった。
2P終了点でピナクルに出る。ここで本来なら高度感ある風景が楽しめるはずだか、あいにくガスがかかり、視界不良のまま。
なんとか2Pまで登り、後続のパーティーも登ってきているのでこのままクライミングを続けることにする。
3Pは傾斜の強いフェイス、支点はなく、ここも濡れている。手掛かりを探しながら、慎重に登りを進めていく。
4Pはバンドから始まる。水平移動し、またしてもチムニー。1P取付のチムニーより大きい。残置のスリングを利用しながら、濡れたチムニーの中をよじ登った。
5Pは壁を左に少しトラバースして、フェイスを直登する。濡れていなければまだ楽に登れるだろうが、やはりこわい。その後登り進めていくと大きなテラスに出た。
6Pはこのルートの核心。まずは最初の岩を乗り越えるのに一苦労。その後はチムニー、クラック、カンテを越えてスラブと変化に富んだコース、登り切った後は充実感を感じた。ようやくガスも少し晴れ、岩も少し乾いてきた。山の麓は視界が晴れ、ガスを被った焼岳も見えた。
7Pはスラブ。フレーク状の岩肌はもろく、一手一手確かめながら登る。
8Pは草付のルート、一応ロープを張るが歩いても登れるコース。終了点に到着する。8P終了点で後続のパーティーと合流。途中何度も追いつかれては、先に行きを繰り返してきた。そのうち仲良くなり、一緒に懸垂下降して降りることになった。
懸垂下降は7P終了点から。7P目、6P目を下降し、5P終了点のテラスまで下り、そこから登りのコースから外れ、「注文多い料理店」のコースを一気に2ピッチで降り、1P取付きに戻る。
左方カンテは入門コースとされているが、カンテあり、チムニーあり、クラックあり、スラブありと非常にバリエーションが豊かなルートだった。また残置支点が少なく、ナチュラルプロテクションを多用しながらの登攀だった。これまでカムを使用した経験はほとんどなかったのでいい勉強にもなった。リードは熊谷君にお願いしたが、本番の岩場を始めて登り切ることができた。(高本)

7/16 鶏冠谷左俣  掛川、他2

またまた悪天候のため上越の沢を諦め、近場でそこそこの天気だった奥秩父に行った。
全体的に水量が多かったので、滝はほとんど巻いた。ナメは綺麗で楽しめたが源流部の詰めと下山が長くうんざりした。

7/18 唐松岳、五竜岳  小田

八方リフト上6:45~唐松小屋~白岳~13:23テレキャビン駅

夏山教室、本番の下見である。
よく知っているコースではあるが、こうした行事には、下見が欠かせない。大人数での休憩地点、みどころの確認など、いろいろ有益だった。

7/18 竜爪山  田嶋、村松、高本、田村

1年ぶりの竜爪山、玉のように流れ落ちる汗も穂積神社や山頂は涼しい風が吹いていて気分爽快だった。(田村)

パトロール以来の山行を楽しんだ。気温と湿気がすごかったが、時々涼しい所があり気持ちよかった。(村松)

駐車場から鳥居をくぐり、旧登山道に入る。砂防ダムの過ぎ、その奥の橋を渡ったところから一般道を外れ、沢沿いを進む。三丁目の滝を越えるところまで沢をつめ、その後二つの沢の出合から尾根に入り、尾根伝いに登っていく。所々踏み後や獣道があり、歩き易かったが、頂上に迫るにつれ勾配もきつくなり、踏み後もほぼなくなる。
笹、ブッシュの中を漕いで登り、文殊岳山頂すぐ手前で則沢からの登山道に出る。そこから山頂まではすぐだった。
頂上にて田島さん、村松さん、田村さんと合流。帰りは薬師岳から俵峰方面まで歩き、キツネのカミソリという花を見に行くが、まだ咲いているのは一輪のみであった。
帰りはトラバース道を辿って穂積神社まで行き、そのまま旧登山を下り、駐車場まで戻った。(高本)

7/18~19 三重県の山 尼ガ岳(958m) 桧塚奥峰(1402m)  赤石、他1

18日 尼ガ岳登山 12時前に伊賀市上高尾の登山口駐車場に着いた。
登山路を少し外して踏み跡をたどるとやがて植林の中で不明となった。おおよその見当で登っていくと藪をこいだりして尾根に出た。かすかな踏み跡の尾根の上に尾高山、961mと書かれた標識があった。
尼ガ岳から北西に延びている尾根の上のピークで尼ガ岳からは1600mほどの距離のところのピークだった。かすかな踏み跡と赤いテープを頼りに尾根伝いに歩いて登山道に出た。尼ガ岳の最後の登りはとても急で木や偽木の階段が延々と続いていた。
一回り2時間半ほどの行程のようだったが、4時間ほどかかってしまった。
今回も巨大迷路を歩いたような山登りだった。

19日 檜塚奥峰登山 三重県の山だが奈良県側からのコースの方がおもしろいようなのでそちらの登山口へ行く。
奈良県東吉野村大又の林道終点から7時半頃歩き始めた。
沢筋の急な登山路を登ると明神平という開けた広場に出る。ここは三方を山に囲まれている。ここから東へほぼ1400m位の山々を結んでいるブナが多い自然林の尾根を歩き桧塚奥峰に登りさらに東の桧塚まで行ってきた。山頂は三重県の最高峰だという。桧塚に三角点があるが地形図の山名はない。奥峰の方が20mほど高いので高い方の桧塚奥峯に山名板がある。
引き返して明神平に戻り、北の方の国見山に登り往復した。
この日いくつかの山頂を巡ったがこの国見山が唯一地形図に山名がある山だった。約8時間の行程だった。

【山行計画】

7/23 富士山 佐野、他1
7/23~24 小仙丈沢~仙丈岳 小野田、他2
7/23~25 剱岳(岩) 小田、赤石、高本、根本
7/25~29 剱沢~黒部五郎岳~赤牛岳~黒部ダム 根本
7/23~26 蓮華温泉~栂海新道 掛川、他2
7/31   甲斐駒ヶ岳 掛川
8/5~8  野呂川右俣~黒河内岳 小田、田村、小野田、安陪、赤石、根本
8/12~15 細沢~黒河内岳 小田、漆畑、掛川、鈴木、高本(苫米地)
8/7~21  インドヒマラヤトレッキング(ストックカンリ) 佐野、他1

定例会ニュース No.6(2016/07/07)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、鈴木、掛川、立浪、安陪、高本、根本(13名)

6/25~26 北岳バットレス  L小田、立浪、高本

6/25 広河原~白根御池BC
6/26 BC4:00~6:15下部岩壁Dガリーの大滝下~第5尾根支稜上6:17~(4尾根取り付き?)8:30~10:30 3ピッチ目終了点~下降~14:50 BC15:10~16:10広河原

久しぶりのバットレス、4尾根は多分10年ぶり以上だろう。
下部岩壁の途中で、先を行く踏岳会パーティに追いつく。彼らも4尾根だと言う。横断バンドを横切ると、すぐ上で彼らが取り付いている。こんなに近かったかな、と思いながらそこへ行ってみると、取り付きのクラックが、記憶とは全く違う形である。「これは違うよ」と言ったものの、何となく引きずられてそのまま順番待ちをして取り付いてしまう。
岩はびしょぬれでかなり難しい。2ピッチ目も3ピッチ目も明らかに4尾根正規のピッチではない。正規の取り付きより、ずっと下で取り付いてしまったと漸くわかったが、あとの祭りであった。もう1ピッチほど登れば、正規の取り付きには着きそうだったが、もはや時間切れである。観念して下った。
最終バスに、ぎりぎりで間に合った。
リーダーのミスである。皆さんには申し訳ない結果となった。(小田)

約35年ぶりのバットレス。
とても簡単なルートだったと記憶していたが、ピラミッドフェース側に迷い込んだため、出だしの1ピッチ目のクラックが難しかった。
濡れている壁での小田さんの確実な登攀に脱帽。(立浪)

始めての本格的なマルチピッチでしたが、結果は敗退でした。
一方でいい経験ができた山行でもありました。雨に濡れた岩のクライミング、霧の中で視界の効かない状況での現在地の把握、撤退のタイミングの決断など貴重な経験でした。(高本)

6/26~27 広河原~北岳  小野田、他2

早朝のバス停は長蛇の列で驚いたが、まだ真夏程人は多くなく登山道は行列にはならなかった。
雪渓は雪がかなり溶けていて上部はクレバスばかりで途中から夏道に入った。八本歯のコルまでの長い梯子段が大変だった。
30~40分毎に休憩しながら、10時間かけて北岳山荘に着いた。70代Sさんは久しぶりの高所だったので、気分が悪くなり、すぐ寝てしまった。出発前からその恐れがあり小屋の食事を全部は食べられないだろうと言うので、私は自炊道具と簡単な食料を持参したが皆、あまり食欲が無く結局殆ど持ち帰る事になってしまった。
翌朝は素晴らしいお天気。山荘からの道に北岳草がほんの少し残っていた。ハクサンイチゲ、シナノキンバイは沢山咲いていたが、それらも去年程多くはなかった。今年は寡雪で雪が早く溶けて花も早かったようだ。その他にオヤマノエンドウ、オダマキ、ミヤマハナシノブ、グンナイフウロ、キバナノコマノツメ、カラマツソウ、イワベンケイ、ミネウスユキソウ、キバナシャクナゲetc. が咲いていた。
北岳山頂は無風適温快晴で360度の展望。槍ケ岳までくっきり見えた。
居合わせた10人位の人々も皆、この幸運に幸せな笑顔。ずっと素晴らしい景色を眺めて居たかったが30分程で下山開始。それから30分位後には雲で北岳は隠れてしまった。
下りは雪渓に降りず大樺沢の夏道を歩いた。Sさんは足が一層疲れてしまい、広河原に着いたのは山荘を出てから9時間後だった。
バスに間に合わず、乗合タクシーに乗ったがこの方が速いし快適だった。

6/27 富士山  立浪

山開き前の富士山の取材。富士宮ルートで山頂直下の雪田まで一気に登り、撮影。
効率良く4本の原稿を出せた。

7/2 城山(クライミングスクール) 高本、他

初めてリードで登り、セカンドを上げました。
決まったルートでは順調に登れても、まだまだ力の未熟さを感じたクライミングでした。

7/3 山伏岳GPS研修  L小田、赤石、安陪、高本、漆畑、小野田

西日影沢登山口~牛首ルート下部バイパス~第1コル~第2コル~牛首ルート上部バイパス~稜線~山伏岳~西日影沢コース~登山口

携帯GPSの使用訓練、及びGPS専用機との性能比較の目的も兼ねての研修登山である。コースは、4月に報告した牛首ルート下部の新バイパスを辿る。
これだと徒渉の必要がない。上部は、かねてより宣伝しているバイパスを辿った。
バイパスは、下部も上部も、少し手を加えれば十分に使用可能で、山伏回遊のいいルートになる。世に出したいものである。GPSの結果については、定例会で研修したい。(小田)

国土地理院の地図がいつも正しいとは限らないということを勉強しました。
まずは自分の地図読みと実際の地形を見計る力が一番大事だということを学びました。(高本)

7/3 城山(クライミングスクール) 立浪

クライミングスクール2日目、2番手で西南カンテをリード。
先行に遅れをとらないように、確実に、スピーディーにと登った。バットレスのつるつるの壁がよぎり、フリクションを思いっきりかけられなかった。10時半には終了点に着き、あっけなく終わった。

7/3 剣山  根本

9:10見ノ越駐車場~9:40大剣神社~10:25山頂10:40~11:20見ノ越駐車場

往復2時間程度の短い山行だった。
天気が良く、山頂の広々とした草原からは近くの山々の稜線が良く見えた。縦走したら楽しそうだ。

7/4 石鎚山  根本

9:30山頂成就駅~9:50成就社10:00~11:40天狗岳~11:55山頂12:15~14:00山頂成就駅

ちょうどお山開きの大祭期間中であり、信者が多く登っていた。
すれ違う時には「おのぼりさん」「おくだりさん」と挨拶するのが風習のようで、最初は「こんにちは」と言っていた私も、やや照れながら「おくだりさんです」と言い始める。下山途中のおばさんからはチョコレートを袋ごともらう。さすがは四国、お接待の文化が根付いているのだろうか。
登山道は整備されており、ほぼ階段状。鎖で登る箇所も、隣にはなだらかな道があり誰でも登ることができる。といっても、今回見かけた中にはかなりご高齢の信者さんもおり、山頂まで登るのは大変だろう。
山頂は宮司からお祓い?を受ける信者達でごった返していた。老いも若きも、金髪のお兄さんから赤ちゃんまで白装束。私服なのは1割以下。天狗岳からは瀬戸内海まで見渡すことができた。下山時には山頂はすでに雲の中だった。

【山行計画】

7/9  富士山 佐野
7/9~10  シレイ沢 掛川、他
7/10   本番の岩 熊谷※参加者募集中
7/16   本番の岩 熊谷※参加者募集中
7/10~11 針ノ木岳、蓮華岳 安陪、他2
7/23~25 準合宿 剱岳(岩登り) 小田、赤石、高本、根本
8/5~8  準合宿 野呂川右俣遡行と池の沢の池
     小田、赤石、田村、小野田、安陪、根本
8/12~15 準合宿 沢登り(8/5発のアレンジルート)
     小田、漆畑、掛川、鈴木、(苫米地、高本)
8/7~21  インドヒマラヤトレッキング(ストックカンリ) 佐野、他1
未定   城ケ崎 立浪、田嶋、田村、根本
未定   小川山 小田、赤石

定例会ニュース No.6(2016/06/23)

定例会出席者

桑畑、田村、小田、清水、赤石、苫米地、村松、小野田、江戸、立浪、安陪、高本、根本(13名)

6/11 三ツ峠 岩トレ  L小田、赤石、小野田、鈴木

半年休んでいた岩トレを再開する。屏風岩は満員であった。(小田)
久しぶりの外岩で、足の感覚が楽しかった。(赤石)

6/12 網掛山(1133m)  赤石、他1

この報告は山行報告へまとめてあります。

6/12 稲子湯~ミドリ池  苫米地、他1

ニュウに登る予定だったが疲労で朝起きれず、ミドリ池まで森林浴をした。

6/15~17 中俣新道から朝日岳  L小田、田村、小野田

6/15 小滝川ゲート6:38~8:40登山口~8:45小屋9:00~11:00中俣山~13:57稜線14:15~14:30すぐ下の鞍部BC
6/16 BC4:35~5:00黒岩平~6:30アヤメ平~9:45朝日岳10:10~14:00BC
6/17 BC4:50~8:25登山口~10:08ゲート
急な中俣新道を登る。熊の気配が濃厚で気を遣う。しかし、辿り着いた稜線は、花の天国であった。
ミズバショウの大群落の隣にBCを作る。雪解け水が尾根上の至る所に流れている。そこから上も、標高に併せて次から次へと違う種類の花が現れてくる。一つ一つ確かめながらゆっくりと歩く。
圧巻は千代の吹き上げ付近に咲き乱れるウルップソウの光景であった。(小田)

15日、黒岩平は「春の小川はさらさら行くよ・・・」歌が出そうな雰囲気。
水芭蕉・りゅうきんか・ニッコウキスゲ・ワタスゲなどが咲き、植物を傷めないよう雪渓の上に幕営。
16日、栂海新道は素晴らしい!
ハクサンコザクラ・ハクサンイチゲ・シナノキンバイなどなど眺めながらアヤメ平へ。木道を歩き懐かしい蓮華温泉への分岐。
なんと!ウルップソウが群生していた。今夜も同じ雪渓の上で就寝。
17日、昨夜から雨 気をつけて下り、駐車場に10:10分着。
雪渓を渡り、花を見、毛勝三山・剣の雄姿を眺め雷鳥を2回見たきり誰にもあわない。3日間我々だけの花登山の世界でした。帰宅後、見てきた花を調べたら4月~6月に咲く山の花はほとんどあった。(田村)

登山口までの小滝川沿いの林道歩きも両岸の迫力ある岸壁や路傍に咲く花々や蝶を見ながらで楽しかった。
中俣新道に入ってからはかなりの急登で鬱蒼と茂る木と草の中を登った。ブヨの大群が纏わり付き目や口に入りそうで暑い中振り払いながら歩くのは苦痛だった。顔手足30箇所位刺された。
だが周りには様々な花が咲いていて目を楽しませてくれた。樹林帯を過ぎ、黒岩平近くの残雪の周り、そしてその先何ヶ所にも水芭蕉が群生していた。
これ程多くの水芭蕉を見たことは無かった。まるで作られた庭のように美しい配置で見事に咲いている所もあった。
朝日岳近くでは沢山のウルップ草が咲いていた。今回何と50種以上の花を見られた。熊にも人間にも会わず静かで美しい楽園を満喫し非常に幸福な気持ちになっていた。
これから数日先はニッコウキスゲ、イワイチョウのお花畑になりそうだ。時期を変えれば別の花の群生が見られる、何度も訪れたい所だった。(小野田)

6/17~18 大菩薩嶺縦走  根本

6/17 10:30初狩駅~13:20滝子山~14:35大谷ヶ丸~15:30ハマイバ丸~16:00大蔵高丸~16:25湯ノ沢峠避難小屋
6/18 4:40湯ノ沢峠避難小屋~5:40黒岳~6:40牛奥ノ雁ヶ腹摺山~9:20大菩薩嶺9:50~10:35上日川峠

17日、静岡は雲に覆われていたが、初狩駅に着くと太陽が照りかなりの暑さ。
富士山の周囲には雲が多く、滝子山の山頂からは裾野の一部しか見えない。平日だが山頂には2組の登山者がいた。大蔵高丸の山頂は草原になっており、シーズンには花畑になるようだが、今回はミヤマオダマキが一輪咲いていたのみ。避難小屋には釣り人がおり、登ってくる途中に沢で熊と遭遇したとのこと。

18日、早朝の黒岳からは富士山はまたも一部しか見えなかったが、日本一長い山名という牛奥ノ雁ヶ腹摺山に着く頃には富士山の全景を見ることができた。
大月市の秀麗富嶽十二景に選ばれるだけあり、美しい。梅雨の時期にもかかわらず天候に恵まれ、登山口の上日川峠は混雑していた。

6/19 三ツ峠 岩トレ  L小田、高本

先週に続いての三ツ峠である。今回は比較的すいていた。本番に向けて、マルチの練習をする。(小田)
★初めてザックを背負って岩登りをした。空身の時とは感覚が全然違うので、練習が必要だと思った。(高本)

座学:山中での搬送法(小田)

・一時的な移動法
・一人で行う場合
・二人で行う場合
・長距離の搬送、ザイルの利用法 等。

当日の様子を写真に撮影しました(撮影:立浪、カメラ:田村)










【山行計画】

6/25~26 北岳バットレス 小田、高本、立浪
6/26   十石山 赤石、他1
6/26~27 北岳  小野田、他2
7/2    城山(クライミングスクール) 高本、他
7/3    〃              立浪、他
7/3    山伏  赤石、漆畑、小田、高本、安陪、小野田、(村松)
7/23~25 剱岳(岩登り準合宿) 小田、赤石、高本、根本
未定   小川山 烏帽子岩左岩稜 小田、赤石
未定   城ケ崎 立浪、田嶋、根本、(田村)

定例会ニュース No.5(2016/06/09)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、小野田、鈴木、立浪、安陪、高本、根本(14名)

5/29 緑の道パトロール
安倍峠~八紘嶺  村松、田村、鈴木
梅ヶ島温泉~八紘嶺~大谷崩  根田、佐野、小田、高本、根本

装備点検も無事終え、夜は山岳会員との楽しい親睦会。そして今年からパトロールは八紘嶺。私は梅ヶ島~八紘嶺~安倍峠と13年ぶりに歩いた。
新緑とシロヤシオツツジ、ミツバツツジと満開の中、気持ちが良かった(田村)

緑の道のパトロールは初めての経験だった。
ガイドブックの記述内容の確認を行ったが、「安部峠入口」と「安部峠への入口」が違う地点を指す可能性があることが分かった。
表記として非常に紛らわしく、道迷いの原因にもなりかねない内容だと思う。ガイドブックのルート図や案内板に地点の追記や説明が必要と感じた。
その他、ロープの張り替え(1ヶ所)、倒木の切断、撤去等を行った。今回のルートは以前に1度歩いたことがあったが、起伏あり、急登あり、ガレ場ありとトレーニングルートにも良いと思った。積雪ときは冬山のトレーニングにもなると思う。(高本)

ザックが軽かった割に、意外とキツイ行程だった。
特に最後の大谷崩は膝への負担が大きかった。(根本)

5/31~6/4 八ヶ岳全山縦走  根本

5/31 11:00親湯入口~12:10蓼科山登山口~14:20蓼科山14:30~15:50大河原峠~16:40双子池
6/1 6:30双子池~8:00大岳~9:10北横岳ヒュッテ9:30~10:00三ツ岳Ⅲ峰~11:45縞枯山~12:35茶臼山12:40~14:25丸山14:35~15:30白駒池
6/2 7:00白駒池~8:10ニュウ8:30~9:25中山~9:50黒百合ヒュッテ10:10~11:25東天狗~11:50西天狗往復~12:30箕冠山~13:00オーレン小屋13:50~14:15夏沢鉱泉15:45~16:30オーレン小屋
6/3 5:55オーレン小屋~7:10硫黄岳7:20~8:25横岳~10:05赤岳~11:20阿弥陀岳11:30~13:20キレット小屋13:25~14:45権現岳~15:45青年小屋
6/4 5:45青年小屋~6:25西岳6:40~7:20青年小屋8:10~8:30編笠山8:40~9:50雲海~10:05展望台10:30~10:50観音平

1日目、静岡を出るときは小雨だったが、茅野に着くと晴れており暑い。
登山口までのバスはまだないので、親湯から明るい雑木林の中を歩く。登山口からは急登で、初日の重いザックがキツイ。さすが百名山、平日でも登山客はちらほらいた。
] 蓼科山を過ぎると誰にも会わず、双子池も貸し切り。夜は強風。

2日目、朝は風がやや弱くなってはいたが一日吹いていた。
大岳、北横岳、三ツ岳、縞枯山、茶臼山を縦走。
縞枯山を越えたあたりからコースタイムが辛めになってきたのは気のせいか、疲労のせいか。
麦草峠からは白駒池に直行したい気持ちを抑えて丸山へ。高見石からの景色は最高で、北から中央、南までアルプスがよく見える。
今日もテン場は貸し切り。

3日目、朝は少しテントが凍っている。北八ヶ岳では花がほとんどなく、咲いているのは安陪奥で習ったばかりのコイワカガミばかり。
この辺りは苔が多く、小屋主催で苔の教室も開催している。
ニュウでは山頂に何もなく、登頂した感じがしない。山頂では徳本峠小屋で働いている人に、小屋で働かないかとスカウトされる。私も山女っぽくなったかと少し嬉しい。
黒百合ヒュッテから南は人とテントが増え、山頂とテン場が独占できなくなる。昼過ぎにオーレン小屋に到着。テントを張った後、少し下り夏沢鉱泉でリフレッシュ。生ビールの誘惑に負ける。

4日目、朝はテントが凍りかなりの寒さ。
行程が長いので早めに出ようと思っていたが寒くて挫折。赤岳に向かう途中、すれ違う人に何度も「ツクモソウありましたか?」と聞かれる。もちろん私はツクモソウ自体を知らなかったが、それを見るために登ってきている人も多い様子。
ツクモソウはほとんど終わり、キバナシャクナゲは咲き始め、オヤマノエンドウは見頃、と写真好きのおじさまに教わった。
雪のない時期に初めて赤岳に登ったが、ガレ場が多く歩きづらい。登りの途中で大きめの石を落としている人もいた。人が多い時には、確かにヘルメットがあった方が安全かもしれない。
赤岳から権現岳へのキレットではザックの重さもあり足の裏への負担が大きく、2日目からでき始めていたマメが5㎝四方にまで大きくなり、歩くたびに水が動く感じがする。
トレランシューズの限界か。

5日目、11時に観音平待ち合わせのためゆっくり行動。昨晩むいてしまったマメも痛い。
しかし歩き始めてしまうと慣れるのか、さほど痛みは気にならない。西岳往復で足慣らしをした後、最後の山である編笠山へ。山頂からは蓼科山をはじめ、5日間で歩いてきた路が見えて達成感があった。
5日間とも天候に恵まれ、いい時期に縦走することができた。南アルプス縦走に向けて、今後も北アルプスあたりを5~6泊の縦走でトレーニングしたいと思う。

6/2~4 御料局三角点調査(茶臼岳~光岳~信濃俣南峰)  小田

6/2 沼平10:03~16:15茶臼小屋
6/3 茶臼小屋4:30~9:30光小屋9:50~12:54信濃俣南峰~16:50光小屋
6/4 光小屋4:50~9:05茶臼小屋~13:27沼平

ときどき行っている御料局の三角点探しである。この区間に設置された四つの点を確認してきた。
点名「茶臼ヶ岳」「イロウ岳」「光り石」「椹沢山」の4点である。
設置は明治33年秋。陸地測量部の三角点設置より数年早い。しかし、これらの三角点は、地形図にも記されず、そうした点の存在さえ、知る人はごくわずかである。
どの点も、縦走路から少し離れたところにあって、気づく人は滅多にいないだろう。しかし、標石の文字は、100年以上の歳月を経ても、意外なほどしっかりしていた。

6/5 城山 チューブロック  高本、他2

雨天のため本来予定していたクライミングスクールの外岩実習(十二ヶ岳)は中止になり、昼には上がるだろうという予想のもと急遽城山に行くことになった。
チューブロックで以前から取り組んでいるルートに再挑戦。
核心は二つ、最初の核心は前回の挑戦でクリアできており、今回は前回よりも楽に上ることができた。二つ目の核心は終了点前のフェイス。今回なんとかムーブを固めるところまではできた。
次回はノーテンション、リードに挑戦する予定。

6/6 乗鞍岳(3026m)  赤石、他1

三本滝に駐車してここから歩いた。梅雨入りしたが午前中は晴れていた。
位ヶ原山荘までは道路を歩いたり林間の登山道を歩く。
登山道にはイワカガミ、キンポウゲジ、ショウジョウバカマ、ノビネチドリ、ハクサンチドリ、ツツジ、まめ桜、ウツギの白い花などが咲いていた。
位ヶ原まで登ると山の全貌が見える。ここから少し道路を歩いて登山道に入る。
道は雪で埋まっているので雪が最も高いところまで伸びている斜面を登り、上の道路の肩の小屋入り口のバス停に出た。
ここから肩の小屋までの斜面ではスキーヤーが大勢滑っていた。例年に比べてここも雪が少ないようで斜面は荒れていた。
肩の小屋から山頂までは火山礫の斜面と残雪の斜面の道で高山の花は見られなかった。曇ってきて展望はなく権現池がかすかに見えた。
バス停まで降りてきて3時半の最終バスで三本滝へ降りた。8時間弱の行程だった。

【山行計画】

6/11   三ッ峠 小田、赤石、小野田、鈴木
6/12   十二ヶ岳(クライミングスクール) 立浪、他多数
6/15~17 黒岩平~朝日岳 小田、田村、小野田

定例会ニュース No.4(2016/05/26)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、赤石、村松、掛川、立浪、安陪、高本、根本(11名)

5/14 城山 クッキングワールド  高本、根本、他1

クッキングワールドは以前に2度登っているエリア。復習しながら再トライした。前回トップロープでやっと登れたルートを今回は初めてリードで登ることが出来た。
一つの成果を出すことが出来た。(高本)

久しぶりの外岩で初めての城山。
ルートはたくさんあるのに、クッキングワールドは大混雑だった。体重増による体の重さを感じながらも楽しめた。ムーブ一つでも人によって得手不得手があることを改めて感じた。(根本)

5/15 城山 チューブロック 高本、他1

4月より挑戦を続けているルートに再トライする。
核心は2個所。取り付いてすぐの2ピン目から3ピン目の区間、それと終了点手前のフェイス。一つ目の核心はムーブが固まってきており、クリアできる確率が上がってきた。次回は最後の核心を乗り越えたい。

5/16 白馬大雪渓スキー登山  小田、立浪

猿倉5:35~9:13葱平9:45~10:15村営小屋下10:55~11:29白馬尻下300m地点11:45~12:20猿倉

寡雪に泣いたシーズンであった。
最後の締めくくりに大雪渓を訪れる。ここも相当雪が後退しているのを覚悟してきたが、馬尻下300mから雪原となり、意外に雪質もいい。平日なので、他には歩きの登山者が数名いるのみ。
二人で大斜面を独占して快適に滑り下った。(小田)

剣が不完全燃焼だったので、思いっきり滑りたくて参加。
雪が少ない年だが、大雪渓には豊富な雪があった。
秋の骨折で完治まで半年かかりトレーニング不足。日々トレーニングしている小田さんに遅れ、コル手前まで登り、滑降。ところどころに落石の石があったが、最高の滑りを満喫できた。(立浪)

5/21~22 雪の鑓温泉と白馬鑓ヶ岳
小田、田村、赤石、鈴木、小野田、立浪、掛川、根本、他1

5/21 猿倉9:15~12:30小日向のコル13:00~14:00湯ノ入沢~15:05鑓温泉
5/22 発5:00~7:45白馬鑓ヶ岳8:15~9:17 BC 10:00~11:55小日向のコル12:30~15:10猿倉

たびたび訪れる鑓温泉である。ここは何度来ても楽しい。
今年は異常な寡雪で、小日向のコルから湯ノ入沢への斜面は、半分以上土が出てしまっている。それでも、夏道の急なトラバースよりはよかろうと入り込むと、雪の消えた斜面は素晴らしいお花畑であった。
一面のニリンソウを踏み分けていくと、シラネアオイが大きな花を咲かせている。その先には、見事なミズバショウの群落があった。咲き初めたばかりのみずみずしい美しさである。
周囲には鮮やかな黄色い花が咲き乱れている。これが何なのか、誰もわからない。後から田村さんが調べてくれた。リュウキンカである。名前だけ知っていた花であった。リュウキンカの奥には、これも赤紫の色鮮やかなハクサンコザクラ、見上げると、清楚なタカネザクラ。花々との、一期一会の出会いであった。
二日間晴天が続き、温泉と残雪の山を楽しんだ。(小田)

白馬鑓温泉は初めて。
山行メンバー9人全員で入った!春霞だったが眺望抜群。立浪さんからの露天風呂での冷えたビールは美味かった。それこそ裸の付き合い。またテントに直ぐ入れるのも良い。小田さん持参の初鰹の刺身で乾杯!
重い荷は堪えたが鑓温泉で疲れはとれ、翌日は鑓岳を往復して下山。(田村)

山よし、メンバ-よし、お酒よし、食事よし、温泉よし、隠れたお花畑よしと5月残雪期の山のすべてを満喫した山行きでした。
今回、家内も参加させてもらいありがとうございました。とても喜んで帰って来ました。私の不手際で家内のアイゼンが上手くセットできず根本さんにアイゼンを交換して貸してもらったり、また立浪さんには荷物をたくさん背負ってもらいありがとうございました。
天気にも恵まれて山頂からの大展望は満足でした。今年の5月は雪が少なかったり天気が悪かったりでしたが、それらを補ってくれた山行でした。(赤石)

天気に恵まれ、絶景を楽しみ、美味しいものを頂き、お花畑に癒され、温泉最高で至福の山行でした。(掛川)

鑓温泉は4回目だが、こんなに雪が溶けている時期に行ったのは初めてで、以前とは全く違う様相を呈していた。
雪解け水が何ヶ所も小川のように流れ、小日向のコルの下には所々にお花畑が広がっていた。特に水芭蕉とリュウキンカのお花畑は見事だった。少し時期をずらすとまだまだ初めての光景に出会う事ができ、山は色々楽しめるなと再認識した。温泉はいつものように最高だった。夜は満月。月見入浴しなかったのが心残り。久しぶりに大人数の山行で楽しかった。(小野田)

天候にも恵まれ、最高の温泉だった。若いころから入ってみたかった温泉。
ずっと岩ばかり登り、このような山行をしたことが無かったので、温泉山行の良さを実感。本当は鑓まで行く気はなく、温泉三昧と決めていたのだが、みんなピークまで行くので渋々参加しないとならない状況を把握した。
みんな就寝まっしぐらのなか、月夜の温泉は気持ちよかった。(立浪)

初めて鑓温泉を訪れたが、想像以上の気持ちよさだった。ちょうどいい湯加減の温泉につかりながらのビールと景色は最高。
久々の重いザックで2日後まで筋肉痛が残った。体力が落ちている・・・(根本)

【山行計画】

5/31~6/4 八ヶ岳縦走 根本
6/5    十二ヶ岳(クライミングスクール) 高本(立浪)、他多数
6/中~下  花の山旅 小田、田村、小野田、(赤石)※参加者募集中
6/25~26  北岳バットレス 小田、高本※参加者募集中
日程未定  本番の岩 小田、根本※参加者募集中

<月例>
5/28 装備点検 孫佐島キャンプ場 赤石、高本、根本、田村、小田、村松、漆畑、佐野、桑畑、田嶋、根田、鈴木、(立浪(夜))
5/29 パトロール 安陪峠~大谷崩 高本、根本、田村、小田、村松、佐野、根田、鈴木

定例会ニュース No.3(2016/05/12)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、小野田、鈴木、掛川、立浪、安陪、高本、根本(14名)

4/23~24 富士山技術訓練  根田、佐野、安部

4/23水ヶ塚6:10ー須山登山歩道ー9:50 2130m付近BC10:34ー12:30宝永第一火口壁下15:30ー16:34BC
4/24BC7:50ー9:30水ヶ塚

水ヶ塚に車を駐車して須山登山歩道-2130m付近の森林帯にBC設営。雪上訓練ができそうな、雪面を探して、宝永山の下の雪面で歩行訓練(腹式呼吸)とキックステップをしながら歩行訓練の確認、急な雪面を利用しザイルで確保しながら滑落停止訓練後、雪壁・岩角を利用しての、2ピッチの確保(ボテイビレイ)をしながらザイル操作の確認をし終了。
4/25翌日は下山

根田感想:なんと岳人の魂であるピッケルを忘れて、佐野さんのピッケルを借用し、なさけない。雪面をシャベルで登る始末。
しかし、会友がいると何をやっても楽しい時間をすごすことができました。(根田)

基礎的なことに時間を費やした。夜は少し雨が降ったが、雲の上だったので天気は大丈夫だった。(佐野)

宝永山第一火口壁で、不気味な落石の音を聞きながら、根田さん指導のもと、歩行の確認、滑落停止、スタンディング・アックス・ビレイ等の雪壁登攀の訓練を行った。
滑落停止で、膝から下を上げ、ピッケルだけでの停止は、雪がぐずぐずできなかった。また、佐野さん、根田さんとテントでいろんな話ができ楽しかった。(安陪)

4/23~24 道志山塊~丹沢 掛川、他多数

8:30山中湖~10:30石割山~13:16御正体山~18:00ブドウ岩ノ頭~赤鞍ヶ岳~23:15月夜野バス停~3:43姫次~5:33蛭ヶ岳~6:54丹沢山~7:51塔ノ岳~10:00三ノ塔~11:00護摩屋敷の水

初めてのナイトハイクイベントに参加。
一緒に歩いてくれる仲間がいたので、夜間でも不安なく歩けた。道志山塊はあまり歩かれていないエリアなので、ガスが出てる夜間の歩きはあまり良くない。丹沢に入っても雨は酷くなり、表尾根の下山はなかなかスリルがあった。約70キロ弱の行程を26.5時間で完歩。
天候に恵まれなかったが、楽しいイベントだった。

4/25~27 準合宿大日岳スキー登山  小田、立浪、赤石、田村、小野田

4/25 静岡~馬場島
4/26 小又川コット谷下部偵察~雪不足のため中止
4/27 馬場島~室堂~一ノ越~御山谷上部滑降・登り返し~室堂~静岡

移動に1日使ってのんびりと夕刻馬場島に入る。キャンプ場で幕営し、珍しく優雅に入山日を楽しむ。
翌日、目指すコット谷は、雪渓が大きく後退していてとても行く気になれず、中止とする。気持ちも阻喪してしまったので、その日は1日、観光客となる。
翌日、予定のブナクラ谷にも期待が持てそうにないため、室堂へ移動。御山谷上部を滑る。何とか、形だけは板を履いたというところである。残念な結果となってしまった。(小田)

26日は雪が少なく残念だったが、27日、移動して立山駅へ向かった。立山駅からケーブルカーに乗り、美女平から高原バスで室堂へ。
一ノ越山荘まで登り御山谷の途中まで滑り登りかえして室堂へ戻った(田村)

昨年滑降してきた馬場島は雪が無く、谷にはあるだろうと思っていたら、林道を歩いて着いたコット谷には雪がなく、剣の滑降はあきらめることに。
27日に立山に変更し、気持ちよく滑ることができた。登りの時間に比べると、下りの早さとあっけなさに、ロングルートに行きたいと思った。(立浪)

4/28~5/2 大峰奥駈道  掛川、他1

4/28 08:08吉野駅~五番関~17:30洞川温泉 12.2キロ
4/29 7:00洞川温泉~8:30登山口~15:00楊枝ヶ宿 9.3キロ
4/30 04:44楊枝ヶ宿~釈迦ヶ岳~16:15平治ノ宿 15.1キロ
5/1  04:40平治ノ宿~笠捨山~17:00玉置山展望台 18キロ
5/2  04:50玉置山展望台~大黒天神岳~14:00大斎原 16.5キロ

正に修行の前70キロ強の旅だった。アップダウンの数たるや凄かった。
初日は雨、2日目は強風、3日目から晴天となったが、全体的に風が強かったのが低山のハイクには都合良かった。
岩場あり、鎖場ありで単純なハイクの中にもスパイスが効く箇所もあり、久々に体力的にきつい山行だった。

4/29 硫黄岳  漆畑、他2

桜平~オーレン小屋~赤岩ノ頭~硫黄岳~夏沢峠~桜平のコースを歩く。
雪は少ないものの凍っていたため、オーレン小屋から赤岩ノ頭の手前までアイゼンを付けた。
稜線上は、雪が無く、強風が吹き、展望にも恵まれなかった。
GW初日、早朝から硫黄岳に向かう登山者はほとんどいなかったが、下山途中に小屋泊まりと思われる登山者に多くすれ違った。

4/30~5/1 準合宿横尾尾根から槍ヶ岳  小田、赤石、鈴木、小野田、高本

4/30 上高地6:10~15:00横尾本谷右俣カール2500m地点
5/1  同ルート下山
残雪の少なさに、今回も苦しめられる。
横尾尾根は樹林帯が藪こぎになってしまいそうなので、本谷右俣から直接天狗のコルへ上がるコースに変更する。カール底2500m地点に幕営。
天気予報は、3日間の晴天を宣言していたが、午後から雪が舞いだす。
翌朝、天気は回復せず、新雪30cm。
旧雪面との境に弱層までできていたので、仕方なく下山とした。(小田)

テント場をつくるのが楽しかった。(赤石)

二日目、自分ひとりだったら大丈夫だろうと思い頂上まで行っていたと思う。撤退の判断が勉強になった。(鈴木)

4月29日(金)午後、静岡を出発。沢渡の駐車場にて前泊。
4月30日(土)沢渡駐車場よりタクシーにて上高地に向かう。上高地より横尾を目指しを歩き始める。
朝の段階では天候もよく、空も晴れていた。尾近くで横尾尾根の積雪程度を確認。積雪少なく、尾根ルートは藪漕ぎになる可能性が高いと判断し、横尾本谷の雪渓を詰めていくルートに変更する。
横尾から横尾谷に入る。途中、1のガリ、2のガリ、3のガリの場所を確認。屏風岩の前では竹内さんの冥福を祈り、合掌。
涸沢は本谷橋付近でも雪渓はなく、川の流れが露出しており、例年よりもかなり雪が少ない。本谷橋は渡らず、沢の左岸を進む。
尾本谷に入るとここからは雪渓が姿を現す。途中、風花が舞いはじめ、ガスも出始める。右俣を登り、谷上部のカールに出る。カールの底にて幕営地を探す。
横尾尾根、東尾根に両サイドを挟まれたような地形、やや勾配のあるブッシュの近くを幕営地に定め、テント場つくりを行う。地ならしをし、雪塊にてテント周りの壁を作る。
このころには降雪量もしだいに多くなっていった。テント内にて水作り、夕食をとる。
夜になり、しだいに風が強くなり、降雪も増えていく。雪はやや湿気が多く、時折あられのような雪がテントをたたき、その音は雨音のようだった。
5月1日(日)朝3時起床。外は一面の雪。
一晩のうち20~30㎝程度つもる。朝食後、外の雪の状態を確認する。弱層試験を行ったところ、昨晩積もった表層の雪がごっそり滑る。下部の雪は固く凍っており、滑りやすい状況であった。
小田会長はこれ以上先に進むことは危険と判断し、登頂を残念し、引き返すことにする。もと来た道を引き返す途中、奥穂高の山頂付近もガスに覆われていた。
横尾では行くか戻るか思案している人もいた。上高地まで下りてくるころには晴れ間も見るようになったが、時折吹く風は強く冷たく、冬に戻ったようだった。
今回の山行でもまた天候の影響を受けた。特に山行途中でのルート変更は初めての経験でだった。
槍ヶ岳には登頂したかったし、せめて稜線の上に出たかった。下山後、ニュースで立山、穂高で遭難者が多数出たことを知る。改めて天候の変化の速さ、新雪の危険を思い知った。今回の経験は今後に生かしていきたい。(高本)

5/2~3 北アルプス・サンナビキ山(敗退)  佐野、根田、会OB増田

5/2片貝第4発電所(5:25)~片貝山荘 (6:18ー35)~取水口(8:15ー35)~三階棚滝手前(11:07)~三階棚滝上(13:45~三階棚滝上戻り(15:24)幕
5/3三階棚滝上(5:40)~上部偵察後幕戻り(6:50ー8:30)~三階棚滝下部(9:30)~片貝山荘(13:24)~片貝第4発電所場(14:25)

今年は第四発電所から歩きました片貝山荘の上まで車が入っていました。
東又谷取入口手前の橋が工事中で渡渉、三階棚滝手前(モモアセ谷合流点)沢筋が通過できず、急な泥壁を高巻き、三階棚滝は左岸の残置トラロープ利用とザイルをだしての登行、下降は20m懸垂下降でおりるが上部の雪渓までとだりつけす、膝下までの渡渉をしました。
荷を背負っての沢筋をへつることができず。高巻きをこころみるが、急な為断念、元にもどり雪渓で幕。
幕営後空荷にでへつり20mザイルを固定し帰幕。
翌日佐野さんと相談、2時間行動(根田単独)で作之丞谷出合までいけるところまでいきたいと申しいれ、30分行ったところで、大岩にはばまれ、断念し帰幕、敗退。

4/23富士山雪上訓練をし万全をきしたのですが昨年より谷筋は雪がなく、沢登り的な要素になってしまい、アイゼンもヤッケもつけない想定外の山行でした。
行き帰り含め4回の渡渉で4回目の渡渉はしびれるから心地よい感じたのは私だけだろうか。昨年通り、山菜を摘み、下のキャンプ場で佐野さんにテンプラを揚げてもらい楽しんで帰りました。(根田)

去年より1ピッチ奥から歩き始める。裸足での渡渉があり、冷たかった。
スノーブリッジが切れており、高巻くしか前に進めなかった。(佐野)

5/7 山伏  漆畑、高本、田村、小野田、掛川

入会半年の高本さんリーダーでの山行。
ずっと最後尾を気遣って歩いてくれていた。将来は会を背負っていけるような方で、頼もしく感じた。黄金の湯に入り17:30分に帰宅(田村)

前回の縦走から5日目でリハビリ山行としてはちょうど良かった。前日からの雨で予報が悪かったので、ハイカーも少なく、静かな新緑の山を楽しめた。
消費より摂取カロリーの方が多い山行だった。(掛川)

知らぬ間に女子部担当になっていたらしい。(そもそも女子部という存在すら知らなかったが…)それは置いといて、楽しい登山でした。
昨日からの雨は明け方まで残り、小雨の中出発。
西日影沢に到着するころには雨も上がていた。沢はいつもより増水し、道も少々ぬかるんではいたが足をとられるほどではなかった。雪もすっかり溶け、新緑の始まりの中をゆっくりと歩いた。
途中、田村さんに花の名前を教えてもらう。猫の目草と緑の葉の植物?(これは忘れた)。山頂にはお昼前に到着。
空も晴れ、東のうす曇りの中にうっすらと富士山を拝むことができた。
山頂で食事、田村さんお手製のショコラのケーキと掛川さんオリジナルのエナジーチョコレートを頂いた。下山後には黄金の湯につかり、疲れを癒し、帰路につく。新緑とおしゃべりを楽しんだ登山でした。(高本)

5/8 乗鞍岳山スキー  田村、他2

7日、18:30分に迎えにきていただき出発、みちの駅富士川でテント泊。
8日、乗鞍高原三本滝駐車場、始発8:45分に乗る。位ヶ原山荘終点下車。ほとんどがスキーでボーダーは少なかった。
山頂は青い空に槍・穂高が見えて最高! 
登って行く時は恐そうにみえたが難なく滑れて良かった。今シーズン最後のスキーになったかな?

5/8 立岩  立浪、高本、他多数

市岳連のクライミングスクール。
新サポーターになり、西壁でトップロープで練習後、正面壁などで途中でピッチを切ってリードで受講生を連れてマルチピッチの講習。
サポートの時間が長く、あまり登る時間が少なくて物足りなかった。
最後にフリーの練習もできたが、度重なる骨折で練習不足のため、思うようなムーブができずに悔しい思いだけが残った。(立浪)

H28年度の新しい講習生を迎えての最初の外岩講習でした。
2年目にあたる今年度は新サポータとして新講習生を指導する側に立ち、一方でリードクライミングを実習する立場でもある。
自分が登るだけでなく、自分がリードしてセカンドを上げる責任の重さを初めて経験した。
一通りのことはやって来たはずだが、やはりこの場合どうすればよいのか分からない場面に何度か出会う。間違った指示を出し、下のビレイヤーを惑わせることもした。
そのたびに緊張した。明確な指示を出すためには、ロープワークの手順を覚えておくだけでなく、なんのためにそのような作業を行うのか、その意味をしっかり理解しておくことが必要でした。
意味を知って、初めてイレギュラーにも対処できると思う。登る技術だけでなく、安全確保のための技術習得の必要性を痛感した一日でした。(高本)

【山行計画】

5/15   城山 高本、他?
5/16   白馬大雪渓 小田
5/21~22 白馬鑓温泉~鑓ヶ岳
     小田、鈴木、田村、小野田、掛川、赤石夫妻、根本、(立浪)

定例会ニュース No.2(2016/04/21)

定例会出席者

田嶋、佐野、田村、小田、赤石、苫米地、村松、小野田、鈴木、掛川、立浪、高本、根本(13名)

4/16 城山  高本、他1

今回も城山南壁上部、チューブロックの岩に挑戦。グレードは5.10C。
前回はトップロープでの挑戦だったが、今回は初めてリードでの登りにトライした。
トップロープとリードでは登り方も違ってくる。クリップしながらの登りになるため体力的にもきつくなるし、登りながらもクリップのための体勢を確保しなければならない。また、クリップする手先の技術も必要だし、何より落下するかもしれないという恐怖に打ち克つための心の落ち着きが必要だ。
今回も前回同様、全く歯が立たなかったが、リードとトップロープの違いをややグレードの高い外岩で体験することができた。午後から市岳連の総会に出席するため、昼すぎに下山。

4/15 北股本谷残雪調査(スキー登山)  小田、小野田

大谷原10:00~12:00本谷二つ目の堰堤上12:50~13:40大谷原

残雪量調査に針ノ木谷へ入ろうとした。16日にアルペンルート前線開通とのことなので、扇沢まではもう開いているのだろうと勝手に想像してきたのだが、ヨセ沢のゲートは閉鎖のままであった。
それではと、大雪渓を目指すが、こちらも二股のゲートが閉まったまま。27日開通という。どちらも通い慣れているところだけに、却って迂闊な失敗をしてしまった。
仕方なく、鹿島の北股を目指す。
西俣出合の本谷は流れが完全に出てしまっている。例年の6月初めくらいの様子であった。本谷をしばらく登り、のんびり弁当を食べて帰る。
空は快晴。東尾根第一岩峰の鋭いエッジが印象的に光っている。下ると、信州は各種の桜が美しかった。(小田)

いろいろあってあまり滑れなかったが、道中の桜は綺麗だった。(小野田)

4/19 伊豆山稜線歩道
猫越岳(ねっこだけ)1035m、三蓋山(みかさやま)1013m  赤石、他1

こちらの記事は山行に報告を移しました。

4/20 牛首バイパスルート調査 小田

3年前、世に出そうとしてボツになったこのルートを、昭文社の地図が取り上げてくれそうだということになったので、久しぶりに様子を見に入る。
間に入っている人の考えと私のルート取りとは少し違うので、その人の言うルートを歩いてみた。更に、この牛首ルートは、入り口に徒渉のあるのが難点なので、それを回避する新ルートを探索した。

【山行計画】

4/23~24 富士山(雪訓) 根田、佐野、安陪
4/23~24 丹沢 掛川、他多数
4/25~27 大日岳、周辺山スキー 小田、田村、赤石、小野田、立浪
4/28~5/3 大峰奥駈 掛川、他1
4/30~5/2(3) 横尾尾根~槍ヶ岳 小田、赤石、鈴木、高本、小野田
5/2~4 サンナビキ山 根田、佐野、他1
5/8 立岩(クライミングスクール) 立浪、高本、他多数
<月例>
5/28~29 夏山前夜祭・装備点検・パトロール
<準月例>
5/21~22 鑓温泉と山菜料理

定例会ニュース No.1(2016/04/10)

定例会出席者

桑畑、田嶋、佐野、田村、小田、清水、赤石、苫米地、漆畑、村松、小野田、鈴木、吉田、掛川、熊谷、江戸、立浪、安陪、高本、根田、金子、加藤、根本

3/20 新穂高ロープウェイスキー場跡地 氷雪技術訓練  小田、高本、小野田

9:30~15:15

新人対象の基礎訓練3回目である。ロープウェイの駅から、嘗てのスキー場跡地に入り込む。一応、立ち入り禁止にしているらしく、目立たないように入り込む。滑落停止、雪を利用しての支点作り、スタンディングアックスビレイなど、基本をいろいろ行った。(小田)

滑落停止ではなかなか止められず、やはり私は落ちてはいけないと改めて感じた。(小野田)

今回も天候の影響を受ける。低気圧の接近による天候の悪化のため日程を短縮し、18日未明の出発が19日午後出発に変更。
今季の雪山山行はなぜか天候不順が続き、日程変更を余儀なくされる。奥飛騨温泉郷の道の駅に前泊し、20日朝新穂高ロープウェイに乗り、新穂高口駅にて下車。ロープウェイ駅から少し下ったところで雪ならしをし、訓練場を作る。

【訓練内容】
■滑落停止訓練 以下3パターンの滑落停止訓練を行った。
・うつ伏せ、足からの滑落
・仰向け、足からの滑落
・うつ伏せ、頭からの滑落
滑落した場合、ピッケルのピック側を雪面に突き刺し、滑落を停止させる訓練を行った。
特に頭から滑っていく時のピッケルの使い方、体のバランスを維持しながら反転することなどが難しかった。滑落した時にとっさに身体がどれだけ反応するかが課題と思われる。このような訓練を定期的に行うことで事故防止に役立てたい。
■支点つくり、確保技術 雪山での確保は岩、樹木が使えない場合があり、器具や物を使った確保の仕方を学んだ。
【確保に使う主な器具や物】
・ピッケル、アックス
・デッドマン、スノーバー
・木の枝、笹など
【支点の作り方】
何を支点として利用するしてもまずは斜面に対して横に深く溝を掘る。縦に溝を掘った場合、荷重がかかると抜けてしまう。そして、スリングを通す溝を縦に掘っておく。T字のように溝を掘り、横溝にスリングを巻き付けたピッケル等の器具や枝などを埋め込み、踏み固める。スリングは荷重かかる方向に沿うように伸ばすのが一番良いと思った。
固く踏み固めることで雪に強度が生れ、強固な支点をつくることができた。また、枝や笹などでも思った以上に強度があり、器具がない場合でも自然にある物を利用する発想、方法を習得しておくことも重要であると思った。
【スタンディングアックスビレイ】
斜面でピッケルをパートナーを確保する支点として利用し、パートナーの安全を確保する方法を学んだ。
まずは斜面を踏み固め、足場を作り、上記の方法でセルフビレイをセットし、自身を確保する。ピッケルには短めのスリングを通しておき、環付カラビナをスリングにセットし、雪中に突き刺す。足で踏み固め、簡単にピッケルが抜けないようにし、足でピッケルを押さえるように立つ。そして、カラビナにロープを通し、肩がらみでパートナーを引き上げる。
また、小田会長よりたすき掛けしたスリングにカラビナをセットし、半マストで上げる方法も学んだ。
その他、休憩のための雪上での場所つくり、ザック等を落とさない(滑らせない)ためのピッケルの利用など雪山ではちょっとした配慮、気配りも必要にもなってくる。
これからの雪山山行に備え、繰り返し練習を行っておきたい。(高本)

3/20~21 乗鞍岳、白馬乗鞍岳(山スキー)  田村、他3名

20日、田村自宅を6:30に出て乗鞍高原スキー場から森林限界まで登り滑ってきた。
21日、栂池高原スキー場からゴンドラ・リフトを乗り継いで天狗原の祠まで登り滑って降りてきた。
両日とも斜面はガリガリだったが、1度も転ばず滑ってこれて良かった。

3/26~27 浅草岳スキー登山  小田、田村、小野田、他2

3/26
大自然館6:10~11:30浅草岳12:10~早坂尾根経由~林道14:10~15:10P守門大岳スキー登山 同上
3/27
二分6:25~11:30大岳12:10~14:10二分

言わずとしれた会越国境の名山である。寡雪に泣かされた今年でも、さすがに見事な雪姿であった。登りも下りも十分なボリュームで、全員満足のスキー登山であった。(小田)

★26日、浅草岳へ小田さんの後について歩いた。例年より雪が少ないと言っても、まだまだ豊富で歩きやすかった。
27日、猿倉橋~大岳へと登る。キビタキ避難小屋辺りはブナと青空で最高!ここを私は滑ってこれるのか、心配しながら大岳山頂へ。最高の眺めだった!白馬八方尾根スキー場へ通った成果か、今回も1度も転ばず滑って降りた。
赤禿山、浅草岳、守門大岳と挑戦させてくれた小田さんに感謝です。(田村)

★浅草岳:午前中曇りだったが午後滑り降りる時には青空が出てきた。
板を外さなければ登れない所もあったが、概ね小田さんが緩やかなルートをとってくれたので気持ち良く登れた。他に数組の登山者がいたが、私達が下ったルートはまだ誰も先に滑った人が無く、まっさらな広い雪面に私達のシュプールを描いて下った。
雪質は場所によって変化し、滑りにくい所もあったが、深雪ではないので何とか滑れた。だが最後の長い林道が私の足には非常にきつく皆に着いて行けなかった。
守門大岳:快晴、暖かい。ルートも分かり易く登り易く景色も抜群だからか山スキーヤ―だけでなく登山客も多かった。他の山と違い、ボーダーも多く広い斜面を快適に滑っていた。
実に気持ちの良い日で、幾重にも重なる山々を見ながらのんびり楽しく登れた。
2日共御天気に恵まれ、美しい景色を眺めながら、特に危険な所も無かったのでそれ程恐い思いもせず、本当に楽しい時を過ごせた。感謝感謝。ただ私の膝にはかなり負担があったようで、この後、膝の具合が悪化した。(小野田)

3/26~27 赤岳  根本、他1

26日 7:00美野戸口-7:30美野戸-南沢コース-9:30行者小屋10:30-文三郎道-12:10赤岳-12:55地蔵の頭-13:30日ノ岳-14:10地蔵の頭-14:50行者小屋
27日 6:40行者小屋-7:15赤岳鉱泉-8:30美野戸-9:10美野戸口
行者小屋への途中から氷が出てきたためチェーンスパイク装着。アイゼンよりも歩きやすい。行者小屋にテントを張りアイゼンに履き替え赤岳へ。
8割くらいの人がヘルメットを持っていたのに驚いた。
一昨年12月の月例では頂上がかなりの強風だったが、今回はほぼ無風。天気も良く頂上からの眺めは最高だった。時間があったので日ノ岳まで往復。2日目は赤岳鉱泉で噂のアイスキャンディを見学。下山もチェーンスパイクで快適に歩けた。

3/28 飯綱山(山スキー)  風岡、内藤、漆畑、他1

戸隠スキー場~飯綱山~飯綱神社~戸隠スキー場へと縦走した。
戸隠スキー場から飯綱山に向けての降り口を探して少しウロウロしたが、後は分かりやすいコースだった。
ただ、雪がだいぶ溶けてしまい、なんとか雪の上を滑ろうとしたが、たくさんの熊笹や枝、石の上を滑った。来シーズンは山スキー道具を新調したい。(漆畑)

3/28~31 熊野古道、小辺路 奈良県、和歌山県の山  赤石、他1

高野山から熊野本宮への参詣道は小辺地と(こへち)呼ばれている。
3月28日 列車、ケーブルカー、バスを乗り継いで高野山へ。千手院橋バス停で降りて金剛三昧院への道から72キロの道のりが始まる。
昼少し前から歩き始めた。轆轤(ろくろ)峠、薄(すすき)峠を越えて一部スカイラインを歩いたり廃村の跡を過ぎたりして約17キロ(標高差登り160m、下り300mほど)歩き野迫川村大股へ。この日は半分程が道路だった。
この日、同じ方向へは1人、出会ったのは4人程だった。6時間半程の行程。
3月29日 大股から伯母子岳を越えて三浦集落へ。1344mの伯母子岳を越える。約16キロの歩きで標高差登りが約660m、下りが約990mのほぼ植林地の山道だった。
この日僕たちの他1人が歩いただけで6時間半程の行程だった。
3月30日 三浦登山口から三浦峠を越えて十津川温泉へ下る。約12キロの道のり、標高差は登り約700m、下り約800m。
ガレ場があったりしたが植林地の多いコースだった。8時間弱で西中に降りそこからバスで7キロ程先の十津川温泉へ、この日歩いたのは僕たちの他1人だった。
3月31日 十津川温泉から果無峠を越えて熊野本宮大社へ。約16.5キロのコースで、登り850m、下り930mほどの標高差があった。
天空の里とも言われる果無集落への石畳の道を登り、山道を辿って果無峠に出る。峠からの下りは自然林も多く気持ちが良かった。八木尾集落に降りてから道路を歩き再び熊野古道中辺路に合流して本宮大社に到着した。7時間半程の行程。
川湯温泉の宿に泊まり、翌日新宮から列車で帰った。
天気予報を見て出発の日を決めた。帰ってくる列車の日は本降りの雨になった。山行中は春霞だったが天気に恵まれた。

3/29 高尾山  田村、ファミリー

次女の孫達(高1、中2)は高尾山に登る気満々だったが、長女の孫(高2)が人が多いと言ったら八王子の長女宅で待っていると言いだし、長女と次女と私3人で行ってきた。
朝、早かったせいか山頂は人もまばらだった。

4/3 角田山  掛川、他1

カタクリと雪割草で有名な山。
遠いけど、お花見山行には行く価値のある山である。一番雪割草の多い桜尾根を登り、日本海めがけて下山できる灯台コースを下山。
すんなり歩けば往復三時間ほどの山だが、見所多く写真撮影に忙しく五時間ほどかかった。前日から観光を含め、日本海の海の幸を食し、有意義な山行だった。

4/5~6 白山東面台地スキー登山  小田

4/5 平瀬9:40~13:38小白水谷橋14:15~東面台地1430m 地点
ワレ谷付近からやっと残雪が現れる。尾根取り付き付近は再び雪なし。漸く残雪の安定してきたあたりで幕営。

4/6 BC5:45~7:10 1900m~9:47御前峰左のコル10:06~10:22 1900m~10:56 BC 11:25~12:20小白水谷橋~15:30平瀬
1600mくらいからやっと積雪も増え、いい感じになる。
1900m地点は素晴らしい展望台だ。2100m付近、尾根が立ってきて少々面倒になったので、左の転法輪谷へ入り込む、安定した谷でそのまま御前峰左のコルへ上がった。
帰りは1900mまで転法輪谷を滑る。その先で尾根に戻るが、尾根が広いので、なかなか気を遣う。朝は雪面がまだ凍っていたので、トレースが残っていないのだ。
読図をしながらテントに戻った。途中すぐ近くで熊と遭遇。5mほどの距離で、威嚇音を出してきたが、幸い向こうが逃げてくれた。

【山行計画】

4/13・14・15 北アルプススキー登山(日帰り) 小田※参加者募集中
4/23~24  宝永山(氷雪技術訓練) 根田、佐野※参加者募集中
4/29~5/3  大峰奥駈道 掛川
5月連休   サンナビキ山 根田、佐野※参加者募集中
5月連休前後 北アルプス雪稜 小田、高本※参加者募集中
未定    大日岳の山スキー 小田、赤石、立浪※参加者募集中
未定    小川山 熊谷※参加者募集中

【その他】

この日は定例会に合わせて静岡山岳会総会も開催されました。